皆さんは「長崎ランタンフェスティバル」というお祭りをご存知ですか?
その名の通り長崎で開催されるランタンが主役のお祭りですが、近年規模が拡大して長崎の冬の風物詩として全国的に有名になってきています。
初めて知った人や名前くらいは聞いたことがある方は必見!
長崎ランタンフェスティバルの内容を知ったら絶対一度は行きたくなること間違いなし。
行った人のほとんどが「満足した、行って良かった」と大好評です。
こちらでは、2016年の長崎ランタンフェスティバルの概要から魅力まで詳しくご紹介します。
目次
長崎ランタンフェスティバルってどんなもの?いつ開催されるの?
長崎ランタンフェスティバルは新地中華街周辺に住んでいる唐人(中国人)の春節祭(旧正月)が起源になっています。
横浜中華街や神戸の南京町などと同じように、長崎の新地中華街でも旧暦の1月1日~15日頃は春節のお祝いが盛大に行われています。
それが1994年、規模を拡大し長崎市全体のイベントとして「長崎ランタンフェスティバル」が誕生しました。
イベント開催中は長崎市内の各所に1万5千個の中国提灯(ランタン)が灯され、中国の春節祭さながらに多くの催し物でにぎわいます。
春節について知りたい方は、こちらで詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
【参考記事】
2016中国の旧正月「春節」はいつ?日本の中華街でイベントを楽しむ
そして、長崎ランタンフェスティバルは2016年も開催が決定しており、着々と準備が進められています。
●開催期間(2016年の旧正月)
2016年2月8日(月)~
2月22日(月)
●ランタンの点灯時間
・2月8日(月)
18時~22時
・2月9日(火)~22日(月)
17時~22時
ただし、新地中華街会場、浜んまち会場、中央公園会場は12時~22時。
●主な開催場所(会場)
・新地中華街
・中央公園
・唐人屋敷
・興福寺
・鍛冶市
・浜んまち(浜町アーケード)
・孔子廟
●アクセス(新地中華街)
<路面電車>
長崎駅から路面電車(1番系)で約8分。
「築町駅」下車後、徒歩で約1分。
料金
大人片道120円
<バス>
長崎駅南口から長崎バスで「長崎新地ターミナル行き」で約7分。
終点「長崎新地ターミナル」で下車後、徒歩で約2分。
料金
大人片道150円
長崎駅からのバスは種類も多く、間違いやすいです。
初めての方は料金も安い路面電車がオススメです。
<自家用車>
長崎自動車道「長崎IC」から「ながさき出島道路(出島バイパス、普通車100円)」を利用して、出口からすぐ。
●主なイベント
点灯式(2月8日のみ)、二胡演奏、太鼓、中国獅子舞、中国雑技、太極拳、皇帝パレードなど。
ランタンの点灯と共に各会場の特設ステージなどで様々なイベントが開催されます。
ランタン作りなどの参加型のイベントもいくつかあるので、気になる方は事前にチェックしておきましょう!
会場マップや、イベントのタイムスケジュールの詳細はこちらのパンフレットをご確認ください。
各会場の特徴や見どころが知りたい!
「長崎ランタンフェスティバル(120秒フィラー)」
長崎駅などから会場に到着したら、あとは各会場を徒歩で回ることになります。
一番遠い会場(興福寺と孔子廟)の間は約2kmほどしか離れておらず、通常なら徒歩で約20分です。
しかし、長崎ランタンフェスティバルは長崎市の一大イベント。
どこも大勢の観光客であふれかえっており、1日で全会場をまわるのは大変です。
そこで、各会場やスポットの特徴や見どころを知っていれば、自分が気になるポイントだけを要領よく回ることができます。
ぜひ以下の情報を参考にして、見に行く場所をしぼりましょう!
●新地中華街
(特設ステージ:湊公園)
長崎ランタンフェスティバルのメイン会場です。
できればこの会場は外したくありませんが、とにかく混雑します。
実際に行った方からはこんな口コミがありました。
・一歩進むだけで一苦労する。
・大規模なおしくらまんじゅうをしているみたい。
・ここだけでドッと疲れる。
ゆっくり見ることは難しいですが、見どころも満載の会場です。
<特徴>
一年を通して中国の街並みを楽しめる場所です。
2月9日(火)以降は昼の12時からランタンが点灯し、春節にちなんだ料理や正月飾りなどの販売でにぎわっています。
ここでは、通常のお店の他に食べ歩きのできる屋台が多く出店しています。
屋台ではなくお店でゆっくり食事をしたいと考えている方は、事前に予約をしましょう。
<イベント>
2月8日(月)の17時30分の点灯式から始まり、湊公園の特設ステージでは期間中は毎日イベントが開催されています。
毎日15時~16時頃より20時30分までの間に4つ~6つのイベントがあります。
どれも春節を祝う迫力あるものばかりなので、見て損はありません。
<見どころ>
街並みとランタンで本場中国さながらの春節祭を楽しめる場所です。
一度中に入ると、日本であることを忘れてしまうほどだと好評です。
また、点灯式以外にも「皇帝パレード」や「媽祖行列(まそぎょうれつ)」など、中国の伝統衣装をまとった人たちが練り歩くパレードも見どころになっています。
さらに、特設ステージの湊公園には多くのランタンオブジェが飾られています。
こちらもステージのイベントと一緒に楽しめる見どころの1つです。
●中央公園
新地中華街に次いで多くのイベントを開催している会場です。
公園中にたくさんのランタンオブジェが飾られており、まるでランタンの博物館のようになっています。
こちらも屋台が出ています。
<特徴>
元々が公園なので広々とした敷地にランタンが飾られています。
また、イベントや屋台の数は新地中華街に次いで多いですが、少し離れているのでこちらの方が比較的空いています。
<イベント>
こちらも2月8日(月)の17時30分の点灯式から始まり、毎日多くのイベントが開催されます。
新地中華街のイベント開始時間、終了時間より1時間遅くなっていることが多いです。
1日の最後にもう1度イベントを楽しみたい方は、こちらに来てみてください。
<見どころ>
大小さまざまなランタンオブジェが飾られており、新地中華街よりは余裕があるので写真撮影にはもってこいです。
子供が喜ぶ動物のオブジェもあるので、ファミリーにオススメです。
●唐人屋敷
元々は鎖国をしている時、出島同様に唐人たちを収容する屋敷でした。
現在ではその中の4つのお堂が修復と改築が行われて残っています。
<特徴>
新地中華街同様に異国情緒のある場所です。
ランタンなどの数が少ないですが、幻想的な雰囲気をゆったりと楽しむことが出来ます。
<イベント>
土日祝日を中心に踊りや胡弓の演奏のイベントが開催されます。
しかし、こちらで一番のイベントは「ロウソク祈願四堂巡り」です。
唐人屋敷内の4つのお堂「土神堂」「天后堂」「観音堂」「福建会館」を巡り、ロウソクを灯して祈ると願いが叶うと言われています。
参加した方には賞品もあるので、ぜひ新年の願掛けにどうぞ。
参加料
500円
<見どころ>
多くの人が参加する「ロウソク祈願四堂巡り」のロウソクの火と、ランタンの光がとても綺麗な場所です。
カップルで願掛けもかねて出かけるにはもってこいの場所です。
●興福寺
お寺がたくさん並ぶ「寺町」にあり、新地中華街とはうって変わって静かな雰囲気を味わえる場所です。
ランタンも必要最低限灯されている程度です。
<特徴>
穴場の会場です。
新地中華街などの熱気に疲れたら、ここで一息つくと良いでしょう。
<イベント>
2月14日、21日の日曜日のみイベントが開催されます。
参道の広場で行われ、目の前で春節のイベントを楽しむことが出来ます。
イベントは15時前後から17時の日暮れ前に行われるので、小さな子供連れにオススメです。
<見どころ>
ランタンで灯された本堂がとても静かで情緒があります。
カップルでゆっくり楽しみたい方は、ぜひ暗くなってから行ってみてください。
●浜んまち(浜町アーケード)/鍛冶市
普段はアーケード商店街として地元の人でにぎわっている場所です。
2つの会場は通りが十字に交差しているので一緒に楽しむことが出来ます。
長崎ランタンフェスティバルが開催されている期間は、ランタンとランタンオブジェが飾られます。
<特徴>
アーケードの天井に数えきれないほどのランタンがつるされていて、昼でも十分に楽しめます。
また、屋根があるので雨の日などはオススメの会場になります。
<イベント>
こちらは特設ステージがなく、路上でのパフォーマンスになります。
浜んまちは皇帝パレード、媽祖行列などのパレードが必ずこの会場を通るので、時間をチェックして遊びに行きましょう。
<見どころ>
ランタンももちろんそうですが、一番の見どころは浜んまちの「月下老人」のランタンオブジェです。
月下老人はいつか結ばれる男と女の足に結ばれている赤い縄をつかさどる老人で、日本で言う「運命の赤い糸」の起源になっています。
こちらでは特製の「赤い糸のお守り」を販売しています。
ぜひ、縁結びの祈願をしに行きましょう!
お守りの料金
100円
●孔子廟
1893年に中国清朝政府と中国人によって建造されたもので、元々は孔子の遺品などを納めて祀ったのが最初です。
現在は中国歴代博物館などが併設されています。
瓦や欄干、孔子像、72賢人の石像などはすべて中国から取り寄せられています。
<特徴>
本場中国の雰囲気をそのまま楽しめる場所になっています。
その名の通り孔子のランタンオブジェも登場します。
<イベント>
踊りや音楽の演奏をメインに開催されています。
その中でも「中国変面ショー」は、一瞬にして踊り手の仮面が変わるという中国伝統のショーです。
「2015長崎ランタンフェスティバル 中国変面ショー」
<見どころ>
普段でも、中国の歴史的な建造物を楽しめる場所ですが、期間中はランタンも加わり一気に盛り上がりを見せます。
時間がある方は、ぜひ併設されている中国歴代博物館にも足を運んでみてください。
入館料
・大人600円
・高校生400円
・小中学生300円
●その他
7つの会場以外にも、見どころやイベントが満載です。
その中でも、ぜひ寄ってもらいたい場所をいくつかご紹介します。
<崇福寺>
「寺町」近くにあるお寺で、2月22日(月)17時30分から「元宵団子」が先着500名に配布されます。
「元宵団子」は中国の風習で、旧暦の1月15日(2016年は2月22日相当)に食べて幸運を願います。
ぜひ、幸運祈願に「元宵団子」を食べましょう。
<中島川公園(眼鏡橋)>
長崎の名所、眼鏡橋周辺もランタンが飾られます。
昼間でも十分楽しめますが、夜に川の水面に反射するランタンはとても綺麗です。
興福寺へ向かう際は、ぜひ眼鏡橋周辺を通って行ってください。
<ベルナード観光通り>
こちらも道の両側にランタンが吊るされていて、夜はとてもにぎわいます。
2月14日(日)、21日(日)の朝10時からは手作りランタンコーナーが開設されて、子供たちに人気があります。
数に限りがありますので、作ってみたい方はぜひ早めに足を運びましょう。
また、期間中の金・土・日曜日にはランタンフェスティバルのオリジナルグッズを販売しています。
湊公園、中央公園では毎日販売しています。
<会場周遊スタンプラリー>
会場の8か所に設置されているスタンプを集めて応募すると、抽選で宿泊券や長崎の名産品のプレゼントが当たるイベントです。
スタンプ帳は各会場などで配布されますので、全会場を回ろうと考えている方はぜひ挑戦してみてください。
<ランタンフェスティバル限定ガイド>
観光ガイド「長崎さるく」では、ランタンフェスティバル期間中、3つの特別コースを用意しています。
事前予約をすれば、ランタンフェスティバルの見どころや歴史を学びながら散策できます。
参加料
中学生以上800円
詳細は「長崎さるく」の公式サイトをご確認ください。
会場以外からでも楽しめるランタンフェスティバル
長崎ランタンフェスティバルは、各会場で春節祭の雰囲気やランタンオブジェを見て楽しむ以外にも楽しむ方法があります。
それは、小高い場所から見下ろして町全体がランタンで輝いている景色を楽しむ方法です。
長崎は「世界新三大夜景都市」と言われるほど、夜景の綺麗な町です。
ぜひ上からもランタンフェスティバルを楽しんでみてください。
●稲佐山展望台
(長崎ロープウェイ)
長崎の街が一望できる、夜景の鑑賞の名所です。
2016年2月5日までは耐震補強工事でロープウェイが運休していますが、ランタンフェスティバルの時期には利用できる予定です。
各会場を楽しんだら、最後に長崎の夜景を楽しみに行きましょう。
長崎ロープウェイの麓の駅「淵神社」には無料の駐車場がありますが、駐車可能なのが14台ととても狭いです。
別の駐車場を利用するか、公共交通機関を利用することをお勧めします。
長崎ランタンフェスティバルのことをもっと知りたい!
長崎ランタンフェスティバルの魅力や見どころをたくさん紹介してきましたが、もっと知りたいと思った方!
こちらでは、駐車場や混雑予想、長崎のオススメグルメなどをまとめました。
【参考記事】
2016長崎ランタンフェスティバル☆おすすめグルメと駐車場・混雑情報
長崎は海と川がすぐ近くにある港町です。
2月の夜はとても寒いので、防寒具を忘れずに異国情緒あふれる旧正月を楽しんでください!