クロスバイクとは、段差や悪路に強いマウンテンバイクと、長距離を早く走ることができるロードバイクの性能を合わせたような自転車です。
そのクロスバイクをもし自分好みにのクロスバイクに改造することができるとしたら、愛着もさらにわくと思います。
そこで今回は、自分好みのクロスバイクにカスタムする方法を紹介します。
初心者向けクロスバイクの選び方のポイント
クロスバイクには様々な種類があるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。
(1)フレーム
振動をあまり吸収しないため突き上げるような感覚がありますが、こげばこぐほど加速します。ただし、鉄製なので錆やすく、重量も重めです。最も一般的に使われている為、価格は比較的安価です。
②アルミ
とても軽く、振動も吸収するので長時間乗っていてもあまり疲れません。価格も比較的安価です。
③カーボン
非常に軽く、振動も多く吸収します。ただし価格は非常に高価で、衝撃に少し弱いです。
(2)タイヤ
タイヤは細いほど摩擦力が減少し、速く走ることができるようになります。一方、タイヤが太くなるほど安定性は増し、段差などを越えやすくなります。
長距離を走りたい場合はロードバイクのように重量が軽くタイヤも細いものを、通勤などに使いたい場合はマウンテンバイクのようにタイヤが太いものを選ぶ必要があります。また、予算などに応じてフレームの種類も考える必要があります。
では具体的にどのようなクロスバイクが初心者にオススメなのか、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
カスタムって何?何がカスタムできるの?
自転車の場合、どこか自分と合わない部分が出てくることがあります。例えば、こいでいるとなんとなく重みを感じたり、見た目がどこかしっくりこなかったり、もっと便利に使えるようにしたいなど…様々あります。そこで、より自分に合った自転車にするためカスタムを行います。
「カスタム」とは、もともと企業や販売店によって生産・販売されている機種に対し自分なりのアレンジを加えることをいいます。カスタムには大きく分けて2つあります。
(1)既存のパーツを別のパーツと取り替える
グリップ、サドル、ペダル、タイヤの場合は人によって合う・合わないが大きく出ます。そこで、もともとついているパーツと自分が使いやすいパーツを取り変えていきます。また、振動を吸収するステム、サドルとフレームを繋ぐシートポストも自分好みに付け替えることができます。
(2)新しいパーツを取り付ける
例えばかごやサイコン・トゥークリップ・ボトルゲージ・フェンダーなど、元々の商品にはついていないものも多くあります。それらを自分の生活スタイルに合わせて、後から付けていきます。
自分でできる改造の仕方・パーツ紹介
まずはもともとクロスバイクについているパーツを自分好みに取り替えていきます。
(1)グリップ
グリップを変えるときのポイントは次の3点です。
人によって手の大きさは様々で、当然握ったときの感じも人によって大きく異なります。そのため、自分の手の大きさにあったものを選びます。
②重さ
グリップの重さによって、ハンドルの操作性が変わります。
③振動の吸収性
クロスバイクの場合、どうしても悪路を走るとハンドルにも振動が伝わります。そこで、ハンドルに伝わる振動を少なくすることで手に対する疲れを軽減させることができます。
また「バーエンドバー」をグリップに取り付けると、上り坂で力が入りやすく、より安静性が増すようになります。
【商品紹介:LEDバーエンドバーブラック[SM-8072BK]】
ハンドルが握りやすくなるだけでなく、LEDライトがついているためウインカー代わりやライトとして使用することができます。
(2)サドル
サドルを変えるときのポイントは以下の4点です。
サドルはクロスバイクの見た目の印象を決める大切な要素です。サドルのデザインを変えるだけで大きく雰囲気が変わります。
②座り心地の良いもの
人によって合う椅子が違うように、サドルの座り心地も人によって違います。素材や形など、自分にとって座り心地の良いものを選ぶように心掛けます。
③重さ
サドルはクロスバイクの重量の多くを占めます。サドルを軽量化すれば、その分クロスバイクの重量も軽くなり、こぐ際により楽になります。
④振動の吸収性
振動がお尻に伝わると、お尻が疲れてしまいます。そのため、振動の吸収性が高いサドルを選んでいきます。
(3)ペダル
ペダルには大きく分けて3種類あります。
①フラットペダル
一般的な自転車などに使われるペダルで、ペダルを踏む力だけで前に進みます。日常的に履いている靴で乗ることができる反面、雨の日などでペダルが濡れている場合、足が滑ってしまう恐れがあります。
【商品紹介:M―21ペダル アルマイトカラー】
アルミ製のため通常のペダルより軽く、6色から選ぶことができます。リフレクターもついているため、車の光を反射し、自分の居場所を車に伝えることができます。
②ビンディングペダル
競技用・長距離用の自転車などに使われるペダルで、専用の靴を固定させ、ペダルを踏む力と足を引き上げる力を使って前に進みます。
【商品紹介:PD-T420】
片面はビンディングペダル、片面はフラットペダルになっています。また、リフレクターもついています。
③ハーフクリップペダル
靴のつま先部分を覆うカバーがついたペダルで、ある程度靴とペダルを固定させて走ることができます。ビンディングペダルに比べ着脱が楽になり、フラットペダルに比べてこぐ力も必要としません。
今ついているペダルを外すには、ペダルレンチでペダルの軸を回して外します。新しくペダルを付けるには、まずペダルのねじ穴にグリスを塗ります。次に工具でしっかりと固定します。詳しい方法については、後ほど添付している動画でご確認ください。
(4)タイヤ
フレームはこっちのクロスバイクが良いけれど、タイヤの太さが気になるという場合もあります。その場合タイヤをつけかえると、走り心地が大きく変わります。なお、各パーツの取り外し方、取り付け方は次の動画で詳しく紹介されています。
こちらの動画ではタイヤ・サドル・ペダルのカスタム方法について、紹介しています。また、パート1の後にパート2として、グリップ・バーエンド・ステム・スペーサーのカスタム方法について、紹介しています。合わせてご覧ください。
【YouTube】自転車のロングライドのカスタム方法: パート1
どちらもプロの選手が解説をしているので、分かりやすくなっています。実際にこの動画を見ながら既存のパーツをつけ変えてみましょう。
クロスバイクにあると便利なもの
クロスバイクにはもともとかごがついていない場合が多いです。しかし、街中で乗るにはやはりかごがあったほうが便利です。そこでこちらの記事では、かごやその他クロスバイクに取り付けると便利なグッズを紹介しています。
盗難対策で注意すること
クロスバイクはとても高価な自転車のため、盗難が後を絶ちません。そこで盗難対策をしっかりと行う必要があります。
「地球ロック」とは、柵やポールとフレームをチェーンでくくりつけることです。こうしないと、鍵がついたまま持って行かれる可能性があるためです。
(2)タイヤとフレーム、両方に鍵をかける
フレームと柵を結び付けていても、タイヤだけを盗む人もいます。最低でもタイヤとフレーム、それぞれに対して鍵をかける必要があります。
(3)頑丈な鍵・チェーンを使う
例えば、100均に売られている自転車用のチェーンを利用すると切られる恐れがあります。そのため、鍵・チェーンは簡単に切ることのできない、太くて頑丈なものを選ぶようにします。
(4)サドルは外しておく
長い時間クロスバイクから離れる場合、サドルだけを盗む人もいる為、出来ればサドルも外しておきます。
いかがだったでしょうか。クロスバイクはカスタムによってより自分に合った車体に作り変えることが可能です。お気に入りのクロスバイクに乗ってどこかへ出かけてみましょう。もちろん、出かけた際には盗難防止もしっかり行いましょう。