インフルエンザウイルスは気温が低く、乾燥しているとウイルスが活発になる、と言われていることから、冬に流行するイメージが強い病気です。
しかし、夏にはインフルエンザが全くいないという訳ではありません。
夏でもインフルエンザになることがあります。
こちらでは夏風邪など他の病気と夏のインフルエンザの違いや注意点などをまとめました。
目次
なぜ夏でもインフルエンザになるの?
冬のインフルエンザ予防のひとつとして、部屋を加湿するのが有効とされています。
それはインフルエンザウイルスが、湿度の高いところでは感染力が弱くなるためです。
しかし、年中インフルエンザが流行している熱帯地方の国が海外にはあります。
また、日本のある北半球が夏の時、オーストラリアなどの南半球は冬でインフルエンザが流行している季節です。
それらの国から来た旅行者などが、日本へとウイルスを持ち込んでしまうケースがあるため、最近では夏でもインフルエンザにかかることがあるのです。
夏風邪とどう違う?
冬のインフルエンザでもそうですが風邪の症状と似ているため、夏風邪なのかインフルエンザなのか、見分けるのがとても困難です。
見分けるポイントは、
・体の節々が痛くなる
・気温は高いのに寒気がする
・倦怠感がある
・下痢をする
などです。
症状は冬のインフルエンザとあまり変わらないため、同じ要領で夏風邪かインフルエンザか、判断することができます。
また、夏にはインフルエンザ以外にもデング熱など、高熱を伴う病気があります。
【参考記事】
こちらの記事を合わせて参考に、インフルエンザか別の病気かを判断してください。
冬にかかるインフルエンザとはウイルスが違う?
夏でもインフルエンザになることが分かりましたが、そもそもインフルエンザウイルスは夏と冬で違いがあるのでしょうか?
実は夏のインフルエンザウイルスは冬にも流行するインフルエンザウイルスと同じものです。
最近の研究でインフルエンザウイルスは、湿度が50%以下の時だけでなく、100%に限りなく近い時(熱帯地域の雨季など)も、人の粘膜内でのウイルスの生存率が、上がるという結果が出ています。
そのため、夏でもウイルスが死滅せずに感染することがあるのです。
夏にかかるインフルエンザの特徴と注意点は?
上で説明したように、夏のインフルエンザは冬に比べて限られた状況の下で感染します。
その中でも夏のインフルエンザの特徴は、体力や免疫力が落ちている人が感染しやすいということです。
高温多湿の日本の夏は、インフルエンザウイルスにとっては活動しにくい環境のため、短時間で死滅してしまいます。
そのため、多くの人がウイルスをもらってしまっても、感染する前にウイルスが死滅してしまいます。
しかし免疫力が落ちている人は、その短時間で感染してしまうのです。
夏のインフルエンザにかかる人は、夏風邪や夏バテの最中にインフルエンザにかかるというケースが多いようです。
特に夏風邪の中でも
・手足口病
・ヘルパンギーナ
・プール熱
は症状が重く、免疫力が落ちているので注意が必要です。
心当たりのある方は気をつけましょう。
こちらの動画では、免疫力をアップさせるためのゆったりとした体操を紹介しています。
冷房や冷たい飲み物や食べ物で固くなった体をしっかりほぐすと、免疫力が上がります。
【動画】大阪市港区 整体【自力運動療法】下がった免疫力を回復する!鎖骨の回転運動。ぽかぽか整体院
夏にかかるインフルエンザの対処・対策法は?
なるべく早く病院へ行って、薬をもらうことが一番です。
夏の発熱は夏風邪のせいと決めつけず、少しでもインフルエンザに似た症状が出たら病院へ行きましょう。
また、夏のインフルエンザの対策法も冬のインフルエンザと同じです。
特に夏は
・熱くて食欲が落ち、食事が偏る
・睡眠不足
といったことで免疫力が落ち、感染しやすくなります。
手洗いうがいなども予防に効果があります。
夏でも欠かさず行いましょう。
インフルエンザのあれこれ
インフルエンザは夏にもかかることをご紹介しましたが、やはり日本で一番猛威をふるうのは冬です。
【参考記事】
こちらではインフルエンザの型や年齢別の特徴などを詳しくご紹介しています。
日頃から病気になりにくい体作りと感染予防に心がけましょう!