健康・美容

インフルエンザの予防接種による副作用と 注意すべき8つのポイント

インフルエンザの予防接種を受けていれば、

インフルエンザにかかりにくなる
かかっても重篤化しにくい

そう考えて気楽に受けてしまいがちですが、実は注意が必要な点があります。

それが副作用(副反応)です。

 

 

知らずに放っておくと、とても危険なケースがあります。

こちらでは、予防接種の副作用と、注意すべきポイントを詳しくご紹介します。

 

インフルエンザ予防接種の副作用はどんなもの?

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インフルエンザの予防接種を受ける際、必ず行うのが検温と問診票(予診票)の記入です。

その問診票の欄に、

「この問診票の裏に書かれた説明(もしくは「一緒にお渡した説明書」)を読んで、その内容を理解しましたか?」

という質問があります。

実はその説明の中に、インフルエンザ予防接種の副作用についても書かれています。

それらの副作用について、発症頻度の高い順にまとめました。

 

◎ 発症頻度10%~20%

接種した場所

・赤くなる
・腫れる
・痛くなる
・硬くなる

ワクチンに体が反応して起こる現象で、もんだりこすったりしなければ2日~3日でなくなります。

 

◎ 発症頻度5%~10%

・発熱
・頭痛
・寒気
・倦怠感
・嘔吐
・下痢
・一時的な意識消失
・めまい
・リンパ節腫脹

これらもワクチンに体が反応して起こる現象です。

2日~3日でなくなります。

 

◎ ごくまれに発症

☆ アナフィラキシー症状
 ・じんましん
 ・呼吸困難
 ・血管浮腫など

☆ 急性散在性脳脊髄炎
 ・接種後数日から2週間以内の
  発熱
 ・頭痛
 ・けいれん
 ・運動障害
 ・意識障害など

☆ ギラン・バレー症候群
 ・両手足のしびれ
 ・歩行障害など

☆ けいれん
 ・熱性けいれんを含む

☆ 肝機能障害、黄疸
 ・白眼や皮膚が黄色っぽくなる

☆ 喘息発作

これらの副作用が発症した場合はすぐに病院へ連絡してください。

 

ちょっと寄り道・・・『副作用』と『副反応』の違いって?

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よくワクチン接種の説明が書かれている文章などで副反応という文字を目にします。

副作用とどう違うのでしょうか?

実はどちらも同じ意味です。

ワクチン関連業界の人たちが、ワクチン接種によって起こる現象は生体反応なのだから、作用ではなく、反応とこだわって使っている。

 
副作用と言うと危険というイメージがあり、一般の人の拒否感が大きいから副反応と言っている。

などの理由で副反応が使われていることが多いようです。

どちらにしても、ワクチンの恩恵以外の現象を示していますので、注意が必要なのには間違いありません。

 

鶏肉・卵アレルギーがあったら接種できないの?

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こちらも問診票に必ずある

鶏の肉や卵などにアレルギーがありますか?

という質問についてです。

インフルエンザワクチンは鶏卵で培養するため、鶏肉や卵アレルギーの人が、接種するとアナフィラキシーショックを起こす恐れがあります。

しかし鶏肉や卵のアレルギーを持っている人全員が、受けられない訳ではありません。

軽度の鶏肉、または卵アレルギーの方は接種しても問題ないと言われています。

食物アレルギー専門医で、自分がどの程度のアレルギーかを調べて、その結果を元に医師と相談の上で許可が下りれば受けることが可能です。

また重度の鶏肉・卵アレルギーである場合でも、鶏卵由来でないワクチンがあり、病院によっては取り寄せてもらうことが可能です。

少しでも鶏肉・卵アレルギーを持っている人は、必ず接種前に医師と相談しましょう!

 

予防接種を受ける際に注意が必要な方~8つのポイント

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インフルエンザの予防接種では、

・ 高熱
・ 重度の卵アレルギー
・ 重篤な急性疾患

がある方は、接種することができません。

これに加えて以下の症状がある方は、接種の際に医師との相談が必要です。

・ 心臓血管系疾患
・ 腎臓疾患
・ 肝臓疾患
・ 血液疾患

などの基礎疾患がある方や、

・発育が遅く、お医者さんや保健師さんの指導を継続して受けている

・風邪などのひきはじめ・予防接種で、接種後2日以内に発熱した

・全身性発疹などのアレルギーと思われる症状が出た

・過去にけいれんの既往がある

・過去に免疫不全と診断された

・近親者に先天性免疫不全症の方がいる

・軽度の鶏肉や卵アレルギーがある

といった方も、医師との相談が必要です。

【2015年インフルエンザ予防接種】

 

鶏肉・卵アレルギーの有無が不明の幼児について

離乳食のほとんどが卵などのアレルギー物質を使用していないため、乳幼児は事前に鶏肉・卵アレルギーであるかを確認しておく必要があります。

ほとんどのお母さんは、簡易検査として卵焼きや卵ボーロなどを少し食べさせる方法をとっています。

 

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【商品紹介:たまごボーロ

ワクチンに含まれている鶏卵の成分量はそれよりも少ないため、少しだけ食べさせてみて、特に異常が見られなければ問題ないと判断します。

しかし医学的に安全と判断された方法ではありませんので、適切な判断と細心の注意が必要です。

一番確実なのは食物アレルギー専門医で、皮内テストと血液検査を行うことです。

心配な方はあらかじめ検査することをお勧めします。

 

妊婦はインフルエンザ予防接種を受けられる?

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市販の薬が飲めないなど、体に入るものに神経質になる妊婦さんにとって、予防接種は心配なものです。

 

【参考記事】
インフルエンザの予防接種は妊娠中どうするべき?

 

こちらでは胎児の月齢別に、予防接種をしても大丈夫かなどをまとめています。

 

 

予防接種の後に気を付けることは?

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昔は予防接種を受けると、1日お風呂に入れないなどと言われていましたが、今は少し違っています。

 

【参考記事】
インフルエンザ予防接種後の運動・入浴・飲酒のガイドラインは?

 

こちらでは、予防接種を受けた後にしても大丈夫なこと、してはいけないことをまとめています。

 


 

インフルエンザ予防接種の事をもっと詳しく知りたい!

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インフルエンザ予防接種には、あまり知られていないことが、他にもたくさんあります。

 

【参考記事】
インフルエンザの予防接種まとめ~料金・効果・注意点~ポイント解説

 

こちらでは予防接種の効果や料金など、知っておくと役に立つ情報をまとめてご紹介しています。

正しい知識を持って、予防接種を受けましょう。

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