2月3日は節分。
この節分といって思い浮かべるものは何ですか?
豆まき、鬼退治、恵方巻・・・といったところではないでしょうか?
実は、昔から節分には新しい年を迎えるにあたっての
魔除け、厄除け、無病息災といった行事として
柊鰯(ヒイラギイワシ)という習慣があるのです。
ここでは、その柊鰯について由来や作り方、飾る期間についてお伝えしていきます。
節分に飾る『いわし』と『ヒイラギ』の由来
「柊鰯(ひいらぎいわし)は、節分に魔除けとして使われる、
柊の小枝と焼いた鰯の頭、あるいはそれを門口に挿したもの。
西日本では、やいかがし(焼嗅)、やっかがし、やいくさし、やきさし、ともいう。」(引用:Wikipedia)
平安時代の書物を見ると、
柊(ヒイラギ)に魚の頭を刺して魔除けにする風習が記されています。
日本では、昔から臭いのきついものや尖ったものを厄払いに用いていた為、
「臭い鰯(いわし)の頭」と
「痛い柊(ひいらぎ)のトゲ」を玄関先に飾り、
鬼が家の中へ入らないようにしたものと言い伝えられています。
なぜ、鬼に鰯かというと、
『鰯を焼く臭い』と『鰯を焼くときに出る煙』で鬼が近寄らないと言われているからで、
鬼とは災害や病気をたとえ、
それらを祓うということからきているといわれています。
柊は、葉のトゲが鬼の目を刺すので家の門口から鬼が入れないとして、
邪気を払うものという考えからきているようです。
しかし、最近は玄関先に飾る家が少なくなってきて、家の中に飾る方が多くなってきたり、
節分に鰯料理を食べる家庭が多くなってきたりと、
時代の変化とともに柊鰯の厄除け方法も変化しつつあるようです。
節分の柊鰯(ヒイラギいわし)は、いつからいつまで飾ればいいの?
節分の柊鰯を飾りつける期間については、地域差があるようです。
一般的なのは、節分の日(2月3日)ですが、
1月16日~2月3日の間に飾ると良いといわれています。
1月16日というのは、お正月行事がひと段落ついた小正月が1月15日なので、
その翌日という意味だといわれています。
そして、飾った柊鰯は、いつ外すのか?
これも日にちが限定されておらず、地域により様々です。
● 節分の翌日の「立春の日」
● 2月末
● ひな祭りまで
● 雨水の日まで(2月19日または20日で、雛人形を飾るのに、いいと言われている日)
● 猫に取られるまで
ほとんどの家庭が、節分の翌日には取られるようですが、
猫に取られるまでというのは、遊び心もあって、なんだかほんわかしますね。
私もこのタイプだと思います。
節分に飾る柊鰯(ヒイラギいわし)の作り方
作り方は、実に簡単です。
① イワシを1匹焼く
② イワシの頭をもいで、ヒイラギの枝に付ける
③ 玄関先に飾る
これだけです。
昔は、家の戸口で鰯を焼いて煙をたてて、
その匂いで鬼を追い払うということも行われていたそうですが、
玄関先に飾る場合は、①~③で出来上がりです。
☆柊鰯の作り方~折り紙編~☆
節分といわしとヒイラギには、昔からこのような深い関係があったようです。
豆まきが定番化してきている現在、柊鰯も後世へ語り継いでいきたい習慣です。
『鬼は~そと!福は~うち!』の掛け声をかけながら、いり豆を投げる前に、一仕事。
鰯を焼いてヒイラギにさして玄関先に飾っておくと、
鬼(災害や病気といった邪気)が入らず、
無病息災で良い年を過ごすことが出来ることでしょう。
皆様が健康にこの年を過ごすことが出来ますように、祈念いたしております。