風邪の熱、何度になったら病院へ行く? 受診前のセルフチェック項目
朝起きてなんだか体が熱くてだるい・・・
そう思って熱を計ると38度!
大人だと少しびっくりしてしまう高さです。
自分はだるくて辛いけど、他の人なら病院へ行くほどでもないと考えるかもしれない。
何度くらいの熱が出たら、受診すればいいのでしょう?
そんな時のためにどの程度のどんな症状が出たら病院に行った方がよいかを簡単にチェックする方法をまとめました。
参考にして、重症化しないようにしましょう。
風邪で発熱した場合、体温がどのくらいで注意が必要?
「発熱 西新宿 内科 新宿駅前クリニック」
発熱には色々な原因があります。
・インフルエンザによる発熱
・エボラ出血熱、テング熱などによる発熱
・熱中症による発熱
などです。
原因によって薬と水分補給をしていれば問題のないものから、すぐに病院へ行かなくてはならないものまであります。
発熱とのどの痛み、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がある場合は、風邪の可能性が高いです。
その場合は、脇の下で計った体温に応じて下記の対処を行ってください。
※個人差がありますので、あくまで目安です。
●37.0度~37.9度(微熱)
水分補給をして安静にする。
症状がおさまれば問題ありません。
2~3日続くようであれば、病院へ。
●38.0度~38.9度(中等度熱)
水分補給をして安静にしてみても38度以上の熱が続く場合は病院へ。
風邪以外の原因がある可能性があります。
●39度以上(高熱)
早めに病院へ行きましょう。
特に高熱や寒気による震えがある場合は風邪以外の原因がある可能性が高くなります。
夜間や休日の発熱の場合は、一度、各自治体の電話救急相談で相談してから病院へ行くことをおすすめします。
夜間診療は病院や医師の数が少なく、待ち時間が長かったり、料金が割高になるので、可能な限り避けた方が良いです。
また、高齢者や手術直後、悪性腫瘍の治療中の方は微熱でも別の原因があったり、重症化する可能性がありますので早めに病院へ行くことをお勧めします。
子供の場合も対処は一緒?
生後3ヶ月以上の子供の場合、大人とは違った対処が必要になります。
●37.0度~37.9度(微熱)
元々平均体温が高い子にとっては大した発熱ではなかったり、厚着が原因で体温が上昇している可能性もあります。
子供が元気な場合は、服を1枚脱がせて水分補給をしてから様子を見てみましょう。(解熱剤なども必要ありません。)
一番確認しやすい方法は、子供の平熱を把握して、相対的に(平熱と比べて)どのくらい発熱しているかを判断することです。
また、体温は1日のうちに1度前後の変動があるので1日4回違う時間に検温するとより良いでしょう。
逆に、微熱であってもぐったりしていたり、食欲がないなどの明らかに異常がある時は病院に行くことをお勧めします。
微熱で病院へ行くことが心配な方は、各自治体が設置している子供の急患相談や、かかりつけ医に電話で相談するのも良いでしょう。
●38℃以上
特にいきなり高熱が出た場合はすぐに病院へ行くことをお勧めします。
この場合は風邪ではなく、熱中症やインフルエンザなどが原因の可能性が高いです。
「発熱(1) 熱は味方!」
子供は大人よりも体温調節がうまくできません。
そのためちょっとしたことで発熱をするので、すぐに対応できるように保冷剤を準備しておくと良いでしょう。
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子供が遊んでいても脇を冷やすことの出来る便利なグッズもあります。
活用してみてください。
この場合は内科?耳鼻科?どっち?
風邪の症状に良くあるのはのどの痛みや鼻水、鼻づまりなどです。
その場合は内科に行った方が良いのか耳鼻科(耳鼻咽喉科)に行った方が良いか迷います。
基本的に、内科でも耳鼻科でも風邪だと診断された場合は処方される薬は同じものです。
使い分ける目安は、風邪以外の疑いがある場合です。
●吐き気がひどい
風邪の中でも胃腸風邪などの疑いがあります。
内科へ行くことをお勧めします。
●一気に高熱が出た
インフルエンザなどの疑いがあります。
内科へ行くことをお勧めします。
●のどの痛みがひどい
扁桃炎や喉頭炎などの疑いがあります。
耳鼻咽喉科へ行くことをお勧めします。
●鼻水、鼻づまりが酷い
鼻炎などの疑いがあります。
耳鼻科へ行くことをお勧めします。
どうしても判断がつかない場合は、どちらかを受診して、もう片方も受診するべきか医師に相談すると良いでしょう。
特に子供の場合はかかりつけ医へ行って普段の病状などを良く知っている医師に相談すると安心です。
医師は発熱と他の症状で病気を判断します
発熱があって、すぐに病院へ行っても医師は病気を判断することができません。
風邪かインフルエンザか、それ以外か・・・。
医師が判断するには発熱+他の症状や流行などを総合的に判断して診察し、診療します。
判断するめやすは
→呼吸器感染症の可能性がある
→流行状況によって消化器感染症の可能性がある。
→流行状況によってインフルエンザの可能性がある。
→家族からそれらの病気をうつされた可能性がある。
→3日~7日前、テング熱のウィルスを持つ蚊が発生した場所へ行った場合はテング熱の可能性がある。
→エボラ出血熱の可能性がある。
などです。
受診する際は「いつから、どんな症状で、渡航歴、家族に何かの感染症にかかっている人がいるか」など出来るだけまとめておき、きちんと伝えることで、正しく診断をしてもらえます。
上記を見ればわかるように症状が出た順番が診断基準になることもあります。忘れないうちにメモしておくことをお勧めします。
できれば自宅療養ですませたい
病院へ行く時間がないなどの理由でできるだけ自宅療養をしたいと考えている方のために、つらい症状を和らげる対処法などをまとめました。
薬を飲んで眠って治ればそれに越したことはありませんが、症状が改善しない場合は、重症化する前に迷わず病院へ行きましょう!
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