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九度山真田まつり2016年の日程は?真田ミュージアムもオープン

2016年は大河ドラマ「真田丸」も放映されており、真田家が大注目されています。

今回は真田家とゆかりの深い和歌山県九度山町で開かれる「九度山真田まつり」についてご紹介していきます。日程やスケジュールをチェックしてくださいね。

 

 

真田まつりとは

関ケ原の戦いに敗れた真田家は、一時期九度山に隠れ住んでいました。その後、真田昌幸はこの九度山で亡くなります。そして昌幸の息子・幸村は大坂夏の陣で徳川家康を追い込むも、1615年5月7日に徳川軍によって討ち取られました。

この「九度山真田まつり」は、真田幸村の命日である5月7日前後に、真田幸村とその家族・真田十勇士を偲ぶために取り行われるお祭りです。

 
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2016年九度山真田まつりの日程・スケジュール紹介

2016年は5月7日(土)・8日(日)に開催されます。なお、詳細のスケジュールは随時九度山観光ホームページにて発表されます。今回は、2015年に開催された「九度山真田まつり」より、具体的にどのようなスケジュールになっているかを見ていきます。

 

 

1日目

開催時間:10:00~16:00
・10:20 真田鉄砲隊演武

・13:00~ 
トークショー・キャラクターショー

・15:30 ビンゴ大会

 
2日目

開催時間:10:00~15:00

2日目は10時から真田庵で真田昌幸・幸村・真田十勇士を偲ぶ法要が行われます。

一方、メイン会場では次のようなことが行われています。

・10:00 ライブ

・11:00 ダンスパフォーマンス

・12:00
炎の十勇士 アクションショー
戦隊ヒーローとして蘇った「『炎の十勇士』真田幸村」のアクションショーです。

・13:00 真田出陣太鼓
武者行列出発の前に、六文銭の紋が入った太鼓による演奏が行われます。

・13:30 武者行列
真田軍の甲冑を身にまとい、道の駅「柿の郷くどやま」から真田庵まで武者行列を行います。

この行列には真田昌幸・幸村・大輔役の方を筆頭に、吹奏楽部隊・子ども部隊・手作り、甲冑部隊・警察の鼓笛部隊が参加するほか事前に応募すれば2人1組で大人の方も行列に加わることができます。また、2日間通して九度山町の商店が集まる「真田の市」も開催されています。

 

真田まつりの見どころ

真田まつりの見どころはやはりなんといっても「武者行列」です!こちらの動画では2015年の武者行列が実際にどんな様子だったのかを見ることができます。 甲冑のこすれる音や実際のにぎわいぶりを見ることができます。

【2015 真田まつり (九度山町) 武者行列】

 
この2015年真田まつりでは、幸村役を直系の子孫が務めるなど、真田ファンにはたまらないイベントとなっています。また、武者行列出発前の真田太鼓の演奏も、まるで合戦に行くかの様な雰囲気を醸し出しています。実際に聞いてみることをおすすめします。

 

武者行列に参加するには?

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九度山真田祭りの2日目に武者行列が行われますが、実はこの武者行列に参加することもできます。武者行列に参加するには、2月の上旬、2016年の場合ですと2月10日までに公式ホームページから専用申込書をダウンロードし、祭りの実行委員会にFAXを送る必要があります。

参加できるのは武者役・旗持ち役2名1組で、配役は実行委員会によって決められます。また、参加費は1人2,000円、1組4,000円です。真田家である真田昌幸・幸村・大助の役にはなることができませんが、赤い甲冑を身にまとい、真田軍の一員として参加できれば良い思い出になること間違いなしです。

 


 

九度山ってどんなところ?

20160225_image005柿と高野山で有名な九度山町ですが、真田幸村とはどのような関係があるのでしょうか。ここからは真田幸村との関係について詳しく紹介します。

 

(1)真田幸村とのゆかり

真田家は武田家に仕えた後、徳川家に仕えていました。しかし北条氏との和睦の件で徳川家康と対立、長男信幸は徳川家に仕え続けましたが、父昌幸と次男幸村は豊臣家に仕えることとなりました。そして1600年、天下分け目の合戦である関ケ原の戦いが起こります。

このとき、東軍の徳川秀忠は徳川軍の約半分の兵士を引き連れ、中仙道を通って関ケ原に向かおうとしていました。しかし、中仙道の途中にある上田城で真田昌幸・幸村と徳川秀忠が激突します。

兵士の差は圧倒的に徳川秀忠の軍が多かったものの、戦略により徳川軍は真田軍に大苦戦を強いられ、結局徳川秀忠が率いる軍は関ケ原の戦いに間に合わなくなってしまいました。けれども真田家の活躍もむなしく、西軍の武将の一人、小早川秀秋の裏切りによって西軍の大将、石田三成が討ち取られ、西軍は敗北してしまいます。

そして、徳川秀忠を苦しめた昌幸と幸村は死刑に処せられるところでした。しかし、東軍側だった信幸の嘆願により、昌幸と幸村は上田の領地を失う代わりに死刑を逃れることができました。領地を失った昌幸と幸村は真田家の菩提寺である高野山蓮華定院に身を寄せますが、高野山の冬は大変厳しかったため、近くにあった九度山で暮らすことになります。

九度山では信幸からの仕送りや真田紐の販売で生活する一方、兵術や天文を学んだり川で水練を行ったりと、将来に備えて訓練を続けました。なお、父昌幸はこの九度山での生活の最中に亡くなっています。

そして関ケ原の戦いから14年後、豊臣秀頼の命により、真田幸村とその息子大助は徳川家と豊臣家の最終決戦に身を投じることになりました。

大阪冬の陣では重要な場所に拠点を設け、戦術によって関東軍を悩ませます。しかし大阪夏の陣では大阪城の守りが薄く、兵士たちの気力も限界に達していたため、幸村は決死の覚悟で徳川の軍勢に打ちかかりました。その勢いは凄まじかったのですが、茶臼山付近で幸村は討ち取られました。

この九度山は真田昌幸が最期を迎えた地であり、幸村が関ケ原の戦いから大阪冬の陣までの14年間を過ごした、生涯で一番長い期間滞在していた地でもあります。そのため、現在でも真田家にゆかりのある場所がこの地には数多く残されています。

 

(2)周辺観光スポット

九度山には真田幸村に関する場所が数多くあります。

①善名称院(真田庵)

真田昌幸・幸村が暮らしていた屋敷跡に建てられたお寺で、本尊には延命子安地蔵菩薩が祀られています。この真田庵の中には見どころが数多くあります。

・真田地主大権現
この霊廟が建てられる前、善名称院では怒った姿の昌幸の霊が見られたため、寺を建立した大安上人は昌幸を九度山の大権現の神として祀りました。

すると、昌幸の顔は穏やかになり、この地を守るようになったといわれています。現在では真田地主大権現の他、稲荷大明神・金毘羅大権現・天満宮・住吉大社も建てられています。

・与謝蕪村の句碑
江戸時代の俳人与謝蕪村が真田について詠んだ句が石碑として残されています。

・真田宝物資料館
真田庵の境内にある土蔵づくりの資料館です。中には真田家・大安上人に関するものが展示されています。

開館時間:9時~16時
入館料:200円

また、境内では「真田紐」も販売されています。これはかつて真田幸村が機織り機を用いて織り上げた紐といわれている紐で、縦に引く力に強く、とても丈夫です。そのため、重いものを吊るしたり、しっかりと何かを縛りたいときに重宝されます。

 
②真田古墳

小さな石室ですが、長い間この穴から真田幸村は大阪に向かったのではないか、といわれていました。実際は古墳時代後期(4世紀ごろ)の古墳であることがわかっていますが、真田の伝説が残る場所として今も「真田古墳」と呼ばれ続けています。

 
③真田ミュージアム

大河ドラマ「真田丸」を記念して、2016年3月13日にオープンした記念館です。大河ドラマでの見どころや九度山での真田家の生活を知ることができます。なお、この記念館は2017年2月28日までの期間限定となっております。

開館時間:9時~17時
入館料:大人500円 小中学生250円

 
また、真田家とは関係ないのですが、歴史に触れることのできる場所も数多くあります。

④慈尊院

弘法大師(空海)が高野山開創の時に高野山参詣の表玄関・宿所として作られたのがこの慈尊院です。当時高野山は女人禁制だったため、女性は慈尊院までしかお参りできませんでした。これは弘法大師の母親も例外ではなく、弘法大師の方から月に9回母に会うためにここまで降りてきたといいます。

そのため、九度山町の名称も、ここからきているといわれています。現在でも女人禁制だったころの名残か、慈尊院には乳房型の絵馬が置かれています。そのため、子授け・安産・良縁、そして乳がんが良くなるようにと願う女性が多く訪れます。なお、こちらは世界遺産に登録されています。

 
⑤丹生官省符神社

九度山にゆかりのある丹生都比売・高野御子が祀られている神社です。ここに祀られている神様の使いである白黒2頭の犬は、安産・子授け・良縁の神様として祖崇拝されています。なお、こちらも世界遺産に登録されています。

 
⑥勝利寺

弘法大師が厄除観音を祀るために建てたとされるお寺です。

 
⑦松山常次郎記念館

松山常次郎とは、実業家として韓国で水田を開拓、九度山町唯一の衆議院議員となったものの戦犯として追放された方です。ここはそんな松山常次郎の実家を改装、平山郁夫画伯の絵を展示しています。

開館時間:10時~16時30分
休館日:月曜日・火曜日
入館料:大人200円 小中学生100円

 
⑧米金の金時像
明治~大正時代に陶芸家南紀荘平が作り上げた陶像です。その大きさは2mにもなり、全国的にも珍しいとされています。

 
⑧旧萱野家(大石順教尼の記念館)
山寺の僧侶が人里に構える住まいである里坊として江戸時代中期に建てられた建物で、県内では数少ない現存する高野山里坊となっています。また、ここには両手をなくした書画家であり尼である大石順教尼の数多くの書画を見ることもできます。

開館時間:10時~16時30分
休館日:月曜日・火曜日
入館料:無料

 
⑨道の駅「柿の郷くどやま」
農作物直売所や世界遺産の情報などを知ることもできます。また、ベーカリーカフェ「パーシモン」では柿を使ったパンやソフトクリーム・コーヒーやオリジナルジュースを楽しむことができます。なお、2015年はこちらが「九度山真田まつり」のメイン会場となっていました。

 

九度山真田まつりに実際に行ってみる場合、どのように行けばよいのか、詳しくはこちらの記事でご紹介しています。

 

 

いかがだったでしょうか。

真田幸村が長い間暮らし続けた九度山で開かれる九度山真田まつりでは、間近で武者行列を見ることができます。また、九度山は今もなお昔からの風景が数多く残っており、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうこともできます。

さぁ、真田幸村の伝説に触れ、実際に彼らが暮らしていた世界を感じてみましょう!

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