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キリスト教、ご香典のマナー!袋選びや書き方、相場まで

ライターのyuzuharuです。

キリスト教の葬儀に参列されたことはありますか?

もしクリスチャンの方の訃報を受けたとしたら、仏式でいうご香典はあるのかな?熨斗袋はどうすればいいの?など、いろいろな疑問が出てきます。

このご香典、仏式でも色々とルールやマナーが決まっていて、葬儀の参列回数が少ない方にはなかなかハードルが高いものだと思います。

事実私は未だに葬儀の連絡を頂いた際にはあわてて調べてしまうことがあります。年齢も40代目前だというのに…情けないなと思うんですが…。

仏式ですら慌ててしまうのに、キリスト教のご香典について全く知らない私は、参列する事になったらどうなることでしょう…。

考えただけでも、失礼に当たることをやってしまうのではないかと不安がつのります。

私同様にご香典について詳しく知らない方や、また仏式のご香典はわかるけど、キリスト教について詳しく知らないという方でも、今後キリスト教の葬儀に参列する可能性は0ではないと思います。

今後キリスト教の葬儀に参列することになった時のために、知っておく必要のあるご香典に関するマナーやルールについて調べてみましたので、ぜひ一度読んで役立ててもらえればと思います。
 


 

キリスト教ご香典袋の選び方

キリスト教のご香典袋の選び方ですが、仏式と同じようにキリスト教のご香典袋があります。キリスト教のご香典袋は、仏式とは違い水引はついていません。白い封筒に十字架やユリの花が描かれている物になります。あまり見かけたことがないように思いますが、文具店や百貨店などで取扱われています。

購入する際は事前に取扱いがあるか、お店に確認してから買いに行かれた方が確実に入手できると思います。またどうしても近隣にご香典袋を取り扱っている店舗がない!という場合は、仏式のご香典袋の「御霊前」のものか、真っ白で柄や郵便番号の枠などがない無地の封筒を使うようにします。

※「御霊前」の袋を使う場合、水引は白黒もしくは銀一色の物を使用してください。また「プロテスタント」の宗派に参列する場合は、宗派の考え方を否定することになりますので、「御霊前」の袋は使わないようにします。
 


 

ご香典袋の書き方

キリスト教におけるご香典袋の書き方を説明する前に、キリスト教は大きく二つの宗派に分かれることを知っておきましょう。まず一つは「カトリック」、もう一つは「プロテスタント」です。この二つは同じキリスト教ではありますが、違う点がありもちろん葬儀などに関する違いもあります。

この二つの宗派におけるご香典袋の書き方を紹介します。

①カトリックの場合
カトリックの場合のご香典袋の表書きは、「御花料」(お花料)もしくは「御ミサ料」のどちらかを記入してください。

②プロテスタントの場合
プロテスタントの場合のご香典袋の表書きは、「御花料」(お花料)と記入してください。

 
どちらの宗派かわからない場合は、「御花料」(お花料)、「献花料」と記入すれば問題ありません。また記入するときに使うペンですが、一般的には薄墨の物が使われています。仏式でも一般的に使われるのは薄墨が大半かと思いますので、一本持っておくと安心です。

黒い墨で書いてしまうのが必ずしもマナー違反というわけではありませんので、急なことで薄墨のペンを用意できなかった場合などには使用しても差し支えはありません。また名前を記入する際は不幸ごとですし、あまり大きく名前を書いてしまわないよう注意しましょう。

こちらの動画では、ご香典袋にお金を入れる際の注意点や書き方が詳しく解説されています。
 

【香典の書き方。中袋なしの時は?金額や住所。お金の入れ方のマナー】
 

 

ご香典の相場

次に気になるのはご香典にいくら包めば良いのかという事ですよね。一般的にはキリスト教のご香典も仏式と変わらない金額だと思って大丈夫です。目安がわからない方や、地域によっては金額の差もあるでしょうから、平均的に包まれているご香典の金額をご紹介したいと思います。

一般的なご香典金額の目安
故人との関係 あなたの年齢
  30代まで 40代以降
両親 5万円~10万円 10万円~
兄弟姉妹・その配偶者 3万円~5万円 5万円~
おじ・おば・いとこなど 1万円~2万円 1万円~3万円
義実家・嫁ぎ先の両親 5万円~10万円 10万円~
友人・知人 5千円~1万円 5千円~1万円

 
故人と参列者の関係性、年齢、地域でも金額は変わってきます。表の金額はあくまでも目安ですので参考程度になさってください。また4や9の付く金額は死や苦労、苦しみを連想させるので避けましょう。これは仏式でも同じことが言えると思いますので注意してくださいね。
 


 

ご香典を渡すとき何て言えばいいの?

仏式ではご香典を渡す際に、お悔やみの言葉をご遺族や受け付けの方にかけると思いますが、キリスト教ではお悔やみの言葉は不要です。それはなぜかというと、キリスト教では仏式と違い、亡くなった方は永遠の命が始まるとされていて、亡くなったことが不幸とはとらえられていません。

そのためお悔やみの言葉は不要になるわけです。その代わり、キリスト教では仏式でお悔やみの言葉をかけるシーンでは、「哀悼」や「お祈り」などの言葉を使います。例えば「安らかな眠りをお祈り申し上げます。」や「寂しくなると思いますが、神様の平安がありますように。」などです。

逆に「供養」、「冥福」、「弔う」、「成仏」は使用不可の言葉ですので、お声かけをする際は注意が必要です。このほかにもキリスト教の葬儀では様々な作法やマナーが決まっています。こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
 

 

まとめ

@キリスト教のご香典袋の選び方
十字架やユリの花が描かれているものがキリスト教用のご香典袋です。仏式とは違い、水引はついていません。入手できない場合は無地の白い封筒や「御霊前」の表書きのあるご香典袋を使用することができます。その際の水引は白黒もしくは銀一色のものを選びましょう。

また、プロテスタントの方には「御霊前」のご香典袋は使用しないようにします。

@ご香典袋の書き方
カトリック:「御花料」(お花料)もしくは「御ミサ料」
プロテスタント:「御花料」(お花料)
宗派が不明の場合:「御花料」(お花料)、「献花料」

記入する際に使用するペンは仏式と同様に、薄墨のものを使います。用意できない場合は墨のものを使用します。

@ご香典の相場
キリスト教におけるご香典の相場や包む金額は基本的に仏式と同じと考えても問題ありません。一般的なご香典の目安を表にしましたので、参考にしていただければと思います。

@ご香典を渡すとき何て言えばいいの?
キリスト教では、お悔やみの言葉は不要です。それは、故人には永遠の命が始まると考えられているからです。そのため、遺族の方にお声をかける際には「哀悼」や「お祈り」という言葉を使い「安らかな眠りをお祈り申し上げます」「寂しくなると思いますが、神様の平安がありますように。」と伝えるようにします。

 
いかがだったでしょうか?初めて参列するキリスト教の葬儀で何かと疑問に思うことは多々あったかと思いますが、疑問は解決できましたでしょうか?年齢を重ねるにつれ知っておきたい事柄は増え大変なこともありますが、マナーを知って参列できるに越したことはありません。

また今回はご香典に的を絞りましたが、この他にもキリスト教の葬儀に関することで疑問に思うことがあるかもしれません。もし疑問に思うことが一つでもあったら事前に知っていただいて、故人とのお別れの時間を迎えていただければと思います。

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