ライターのyuzuharuです。
全国各地で開催されるお祭りは、大規模な物から小さい規模の物まで多数執り行われています。
その中でも京都の祇園祭は、日程も長く、お祭り自体の雰囲気も他のお祭りとは違っています。
そんな祇園祭に一度は誰でも見に行ってみたいと思いますよね。私も実は祇園祭りに行ってみたいと思っていた一人です。
数年前にやっと行けるタイミングになり実際に祇園祭に行ったことがあります。
しかしながら、事前に何の知識も持っていないまま当日祭りに行ってしまったので、大変な人混みに巻き込まれ、メインともいわれるイベントを近くで見ることも出来ず、せっかく行ったのに残念な思い出になってしまいました。
祇園祭に行く前に知っていれば、もっと楽しめて、いい思い出になったのではないか…と今でも悔やまれます。
そんな私のような事にならずに、今年初めて祇園祭に行かれる方でも安心してお祭りに参加でき良い思い出になるよう、日程やスケジュール、オススメビューポイントを紹介したいと思いますので、行かれる際の参考にしてもらえればと思います。
2017年の開催日程は?
まず2017年の開催日程をご紹介したいと思います。祇園祭は7月1日から31日までの1ヶ月にわたって行われます。開催日程は下のようになります。
2017年祇園祭 日程一覧 | |
1日 | ☆吉符入 |
2日 | ★くじ取り式 |
10日 | お迎え提灯、神輿洗 |
10日~14日 | 鉾建て、山建て |
12日~14日 | 鉾曳初め |
13日 | ☆長刀鉾稚児社参、久世駒形稚児社参 |
14日~16日 | 前祭り屏風祭、前祭り宵山 |
15日 | 伝統芸能奉納、 |
16日 | 前祭り宵山、献茶祭り、石見神楽奉納 |
17日 | 前祭り山鉾巡行 |
18日~21日 | 後祭り鉾建て |
21日~23日 | 後祭り宵山 |
23日 | 煎茶献茶祭、琵琶の奉納 |
24日 | 花傘巡行、還幸祭、後祭山鉾巡行 |
25日 | 狂言法網 |
28日 | 神輿洗 |
31日 | 疫神社夏越祭 |
※太字部分はこの後おすすめする、見どころのイベントです。☆は一般見学不可、★は事前に往復ハガキにて申込み、抽選で当選された方のみが見学可能です。その他マークの無い物は見学可能になっています。
一般的なお祭りと違い1ヶ月の間さまざまな行事が行われるのが、この祇園祭の特徴です。一部見学不可なものもありますが、見てみる価値のあるものばかりです。また祇園祭が始まるころから、駅の周りや商店街では祇園囃子の音がどこからともなく聞こえてきて街中からお祭りムードが漂ってきます。
メインイベントスケジュールと見どころ紹介
たくさんの催しがある祇園祭ですが、その中でもメインと言えるものは、前祭の宵山、山鉾巡行だと思います(表の太字になっている所です)。それぞれのスケジュールと見どころをご紹介します。
【前祭りの宵山:7月14日~16日】
前祭りの山鉾23基につるしてある提灯に明かりが灯され祇園囃子が奏でられます。この時は山鉾を間近で見られる以外にも、空いている山鉾の舞台に上ることも可能です。女性が登る事を禁じている鉾もありますので、登りたい方は事前に調べておくと安心です。
また宵山の15日、16日の夕方以降は四条通り・烏丸通りは歩行者天国になりたくさんの露店が立ち並びます。ぜひ浴衣を着て行ってみてはどうでしょうか?
【山鉾巡行:前祭りは7月17日、後祭りは7月24日】
前祭りの山鉾巡行では23基の山鉾が長刀鉾を先頭に巡業し、後祭りでは10基の山鉾が巡行します。どちらも、祇園囃子が奏でられている中で巡行が行われます。巡行中の見どころには「くじ改め」「注連縄切り」「稚児舞」「辻回し」があります。
その中でも巡行中の一番のメインと言っても過言でないのが「辻回し」です。交差点などで90度方向転換をする際に行われます。大きな山鉾が街中を何基も巡行するだけでも圧巻です。ですが、道路にひかれた青竹に水がまかれ、掛け声とともに引き綱を何度か引き90度方向転換する「辻回し」は、それ以上に見ごたえのある姿です。
ぜひ祇園祭に行かれる際には見ていただきたいイベントです。前祭り宵山、山鉾巡行のほかに、個人的におすすめしたいものがあるのでご紹介させていただきたいと思います!一つは7月12日から行われる、「鉾の曳き初め」です。
こちらは巡行の際に使用される鉾がちゃんと運行ができるかのテスト走行になります。巡行するすべての鉾が割り当てられている日程、時間に行います。祇園祭当日は、女性は曳くことはできませんが、この日は女性や子供も鉾を曳くことが可能です。見るだけでなく、参加してみたいという方はぜひこの日に行かれることをおすすめします。
イベントではありませんが、祇園祭名物の「ちまき」は各山鉾の会所で購入できます。ちなみにこの「ちまき」は食べ物ではありません。お守りのような意味があり、京都の家の軒先につるされています。販売もこの時期限定ですので(八坂神社は7月1日から7月31日まで)、気になる方はぜひ各会所まで足を運んでみてはいかがでしょうか?
こちらの動画では長刀鉾での「辻回し」の様子が紹介されています。
【山鉾巡行長刀鉾辻回し京都祇園祭2014 前祭】
実際に行かれる前に、どのように行われているのか、また会場の様子など見ておくのもよいかと思います。
山鉾巡行ルート紹介、おすすめビュースポット
【山鉾巡行ルート】
前祭り(7月17日)9:00~
四条烏丸出発→四条河原町→河原町御池→烏丸御池到着
後祭り(7月24日)9:30~
烏丸御池出発→河原町御池→四条河原町→四条烏丸到着
祇園祭には多くの観光客が訪れ、たいへん混み合います。とくに四条烏丸から四条河原町付近は例年すさまじい混雑具合です。特に混み合うのは「辻回し」が行われる交差点です。前祭り、後祭りでいえば後祭りの方がまだ混雑具合はマシですが、間近で見たいなら早朝からの場所取りが必須になってきます。
ですが、夏の暑い京都での長時間の場所取りはおすすめできません。混雑をなるべく避けて観覧するためのおすすめのビュースポットは、巡行ルートの後半にあたる(前祭りで言うと後半)河原町御池から烏丸御池の区間です。道幅が広く見やすいのがポイントです。
「辻回し」を見たいのならば河原町御池の交差点か、新町御池の交差点がおすすめです。この辺りは、有料観覧席も事前に販売されていて、座っての観覧も可能です。有料席の販売は平成29年6月6日より販売されます。
インターネットによる販売のほかに、コンビニ、旅行会社などでも販売されます。気になる方は早めに問い合わせしてみてくださいね。有料席の購入までは…という方は、四条河原町付近のように朝一番に場所取りをしなくても、河原町御池、新町御池の交差点では辻回し予定時間の3~4時間前に来ていれば最前列付近を場所取りも可能かと思います。
もっとゆったり見たいならば、後祭りの山鉾巡行ですが、露天や歩行者天国ありません。行かれる際の日程や希望に合わせて見てもらえればと思います。
まとめ
@2017年の開催日程
祇園祭りは一般的な祭りと違い7月1日から7月31日まで行われます。その間の祇園祭の詳細な日程を表で紹介しました。ぜひ祇園祭を見に行く計画に役立てていただけたらと思います。
@メインイベントスケジュールと見どころ紹介
祇園祭りのメインイベントになる、前祭り宵山では提灯に明かりが灯され、祇園囃子が奏でられる中、夕方以降は四条、河原町通りが歩行者天国になり多くの露店が立ち並びます。山鉾巡行では、前祭り、後祭りで巡行を行う鉾の台数や巡行中に行われる鉾の90度方向転換を行う「辻回し」は見ものです。
「鉾の曳き初め」は普段鉾を曳くことができない方でも曳く事ができる貴重な日です。祇園祭り名物の「ちまき」は、食べ物ではなくお守りのような意味合いがあり軒先につるしておくものです。お土産にすれば帰ってからもお祭りの余韻を楽しむことができそうです。
@山鉾巡行ルート、おススメビュースポット
前祭りの巡行ルート =四条烏丸出発→四条河原町→河原町御池→烏丸御池到着
後祭りの巡行ルート =烏丸御池出発→河原町御池→四条河原町→四条烏丸到着
おすすめビュースポット=巡行後半にあたる(前祭りでいうと)河原町御池から烏丸御池到の間
有料観覧席もあり座っての観覧も可能ですが購入までは…と思われる方は、山鉾の通過予定時間の3~4時間前に河原町御池から烏丸御池到の間にて場所取りを行えば最前列で見ることも可能かと思います。
私自身、初めての祇園祭りは十分楽しめませんでした。ぜひ初めて参加される方は私のようにならないよう記事を参考にしていただいて、祇園祭を楽しんでいただければと思います。