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紅葉の京都、ライトアップおすすめスポット☆これぞ一見の価値あり!

暑さも和らぎ、風が心地よい季節になるとお出かけしたくなりますよね。

毎年、テレビで流れる京都の紅葉やライトアップの景色を見て「いつかは、行ってみたい!」と思い続けていませんか?

京都の紅葉は、風情ある建物とマッチしてとても美しい景観となりますが、夜のライトアップは昼間とはまた違った、幻想的でロマンチックな空間となります。

最近では、高度な技術を駆使したプロジェクションマッピングなども使われ、多彩な光の芸術を楽しめるところもあります。

 

 

さあ、そろそろ温めてきた秋の京都への思いを行動に移してみませんか?

今回、ご紹介するのは、京都の秋の夜のライトアップおすすめスポットです。

清水寺で有名な東山エリアを中心に、ライトアップの情報を紹介しています。

 

豊臣秀吉の妻ねねの晩年の地~紅葉ライトアップ情報~

清水寺から北西にあたる山手に、豊臣秀吉没後その妻ねねが出家して移り住んだ寺院、「高台寺」「圓徳院」があります。

1606年に秀吉の菩提を弔うために、ねねが開創した高台寺は、人望厚いねねを慕って遠くから来訪者が度々訪れたそうです。

また、圓徳院は、1605年秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿とその前庭を移築して移り住み、ねねが生涯を閉じた場所です。

亡き夫を想い、激動の一生を終えたねねの思いを感じながら、当時と変らぬ景色と現代のライトアップによる新たな美の演出が楽しめます。

 

北政所ねねの寺

 
◎高台寺 臨済宗建仁寺派

高台寺の見どころは、なんといっても史跡・名勝庭園の紅葉とライトアップです。

全国的に有名となった京都の秋のライトアップを始めたのも、ここ高台寺です。

境内は、庭園に囲まれた印象を受けるほど豊かな作庭で、紅葉の季節になると、鮮やかな和の空間に包まれます。

なかでも白砂を敷き詰めた方丈前庭と、池泉回遊式庭園の臥龍池(がりょうち)は、趣が異なり、ライトアップでもそれは表れています。

方丈前庭は、普段は白砂のシンプルな庭園ですが、春と秋の2度装いを変え、アート趣向で作庭されるのが見所です。

開山堂横に広がる臥龍池は、紅葉の時期になると、池の周りにある木々が色づき、その美しい輝きが池に映し出され、優美な光景が見られます。

夜はライトアップされ、昼とは異なった艶美な幻想世界に引き込まれます。

 
<夜間特別拝観時期>

2015年10月23日(金)~12月13日(日)

<特別拝観時間>

10:00~21:30(受付終了)
日没よりライトアップ

<拝観料>

大人600円 (掌美術館を含む)
中高生250円
団体(30名以上)500円
3ヵ所共通割引拝観券(高台寺、高台寺掌美術館、圓徳院) 900円

<駐車場>

一時間500円
超過30分250円
(23時~8時)1時間100円
駐車券を持参すると、駐車場時間無料券や各種特典が受けられます。

<アクセス>

JR京都駅・近鉄京都駅から
市バス206(東山廻り)→東山安井停下車 東へ徒歩5分

阪急 河原町駅・京阪 祇園四条駅から
市バス207→東山安井停下車 東へ徒歩5分

 

 
◎圓徳院(えんとくいん)臨済宗建仁寺派

池泉回遊式の枯山水の庭園の北には、北書院と巨岩大岩がふんだんに置かれている、珍しいつくりの庭園があり国指定名勝となっています。

その重厚感あふれる石組みの上には、真っ赤な紅葉が降り注ぎ、見る人を釘付けにします。

ライトアップされる夜間拝観では、さらにその紅葉の赤色が強さを増し、まるでねねの燃え続ける愛の炎のように揺れる、紅葉となるのです。

一歩引いて書院の中から座って見るのもおすすめです。

広縁が全面開放されているので、ひと気がないときに奥から見ると、風景を切り取った絵画のように見ることもできるおすすめのスポットです。

このような庭園の紅葉は、見ごろの時期を知っておくと美しい紅葉を見ることができ、また混雑を避けて平日での計画を立てることもできます。

こちらの記事では、紅葉の見ごろを予想していますのでぜひ、ご覧下さい。

 

【参考記事】
秋の京都で紅葉を楽しむ2015☆今年の紅葉の時期、見ごろはいつ?

 

<夜間特別拝観期間>

2015年10月23日(金)~12月13日(日)

<特別拝観時間>

10:00~21:30(受付終了)
日没よりライトアップ

<拝観料>

大人500円
中高生200円
団体(30人以上)400円
3ヵ所共通割引拝観券(高台寺、掌美術館、圓徳院)900円

<駐車場>

なし 
高台寺駐車場をご利用ください。
共通拝観券は2時間駐車無料、圓徳院のみ拝観の場合は1時間駐車無料です。

<アクセス>

市バス100系統(洛バス)は
「清水道」下車
206系統「東山安井」下車

このように高台寺と圓徳院は、ねねの晩年を感じられるお寺ですが、建物、庭園、紅葉、ライトアップは、それぞれ雰囲気が異なる景観です。

二つの寺院の昼間の紅葉やライトアップの様子を映した動画をご用意しましたので、ご覧下さい。

 

【紅葉の京都4 錦秋の圓徳院~高台寺 Autumn Leaves in Kyoto 2014 ~ Kodaiji temple】

二つのお寺は、夜間特別拝観の時期遅い時間まで開門しており、共通割引拝観券もあるので、ぜひセットで回り、ねねの過ごした時代と現代のライトアップ芸術のコラボレーションをお楽しみください。

 

徳川家の栄華を感じるお寺、知恩院~紅葉ライトアップ情報~

ライトアップ

東山エリアの北側には、浄土宗の宗祖・法然上人が後半生を過ごしたゆかりの地に建てられた知恩院(ちおんいん)があります。

上の写真の三門は、徳川秀忠が寄進した知恩院の入り口です。

日本最大級で、2階から京都市内が見え、夜景も楽しめます。

本堂は、境内最大で、どちらも国宝に指定されていますが、他にも国宝級の美術品がたくさんあり、徳川家代々の絶大な権力も感じることができます。

三門の隣に広がる友禅苑は、回遊式庭園で、高村光雲の聖観音菩薩立像が池の中から現れ、類をみない独特な雰囲気の庭園と、枯山水の心落ち着く庭園を回ることのできる昭和の名園です。

ライトアップされると、暗闇の中から聖観音菩薩立像が白く輝き、紅色に染まった紅葉に包まれ神々しさを感じます。

水面は、鏡のように周りの景色を映し出し、まるで一つの世界が水面下に広がるようです。

枯山水は、昼間がおすすめですが、池の景色は、夜の方が美しいです。

昨年ライトアップ初公開で話題となった北の入口黒門坂は、知恩院内の人気紅葉スポットです。

坂の勾配を利用して眺める紅葉は、京都の街並みをバックに立体的な景色を楽しめます。

知恩院

 
<夜間特別拝観時期>

2015年10月31日(土)~11月29日(日)予定

<夜間特別拝観時間>

17:30~21:00(受付終了)

<拝観料>

大人 800円 小人400円

<駐車場>

総本山知恩院新門南駐車場利用
※平成31年まで国宝・御影堂の大修理のため、駐車台数が減少。公共交通機関のご利用をおすすめします。

<アクセス>

京阪電車「祇園四条駅」下車、
徒歩約10分
阪急電車「四条河原町駅」下車、
徒歩約20分
地下鉄東西線「東山駅」下車、
徒歩約8分
市バス「知恩院前」下車、
徒歩約5分

秋になると境内のいたる所で紅葉が色付きます。

また、夜は、紅葉だけでなく、山門や阿弥陀堂などの建物もライトアップされ壮観です。

現在、修理工事のため本堂を横切る参拝ルートとなっています。

このため、時期によっては、拝観ができない場所も出てきますので、来観される方は、知恩院ホームページでご確認ください。

 


 

平安時代より皇族が受け継いだ寺院と塚~紅葉ライトアップ情報~

平安時代末期より代々皇族が住職を務めた格式の高い寺院が、東山エリアの北側にある青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)です。

天台宗総本山比叡山延暦寺の三ヶ所ある門跡の一つで、境内全体が国指定の史跡であり、格調高い庭園や諸堂を拝観できます。

また、青蓮院門跡の別院で飛地境内である青龍殿には将軍塚があります。

桓武天皇が平安遷都の鎮護のために、高さ2.5メートル程の将軍の像を土で作り、塚に埋めるよう命じた場所です。

国家の大事があると、この将軍塚が鳴動したという伝説が「源平盛衰記」や「太平記」にも残されています。

東山山頂付近の、京都市内を一望できるこの場所は、期間限定の夜景スポットでもあります。

青蓮院門跡からシャトルバスが運行されていますし、共通券もあるので、あわせてお楽しみいただけます。

 

◎青蓮院門跡

紅葉の時期、境内全域がライトアップされ、芸術的レベルの照明による景観が楽しめます。

照明に力を入れているのは、ご本尊やその化身の不動明王が光と関係深く、ライトアップされた光は、生命の源である光の生命観を表しています。

宸殿前の庭園は、苔庭と呼ばれ、白壁が青を基調とするライトアップで輝き、地面には星をちりばめたような青い光が点々とひろがる、神秘的な庭になっています。

境内の紅葉は、赤が映えるようライトアップされ、青い照明も入り混じり、ご本尊の光と不動明王の青を思わせます。

また、竹林も青くライトアップされていて、上へ上へと真っ直ぐ伸びる竹に、が研ぎ澄まされるようです。

時期や時間帯によっては、人が少ないこともあり、穴場スポットとしておすすめです。

 

青蓮院門跡

 
<夜間特別拝観時期>

2015年10月30日(金)~12月6日(日)予定

<夜間特別拝観時間>

18:00~22:00(21:30受付終了)※昼夜入れ替え制

<夜間拝観料>

個人 大人800円
小中高生400円
団体(30名以上) 大人700円
小中高生300円
寺院団体(10名以上)700円
※青龍殿・青蓮院共通券
大人 ライトアップ1500円

<駐車場>

なし

<アクセス>

京都市営バス5・46・100系統
「神宮道」下車 徒歩3分
地下鉄東西線「東山」下車5分
(京都駅から約30分)
円山公園から徒歩10分 
知恩院北隣 ※門前の大楠が目印

 

◎将軍塚青龍殿

東山ドライブウェイの頂上に、無料駐車場と展望台があり、常時無料で京都市内が見渡せる場所があります。

そこから北へ100メートル行くと、将軍塚展望台と呼ばれる、さらに見晴らし良い展望スポットが昨年秋に完成しました。

清水の舞台を超える大舞台で、市街地を眼下に望む景色は圧巻です。

こちらの動画は、その展望台からの景色が夕景から夜景に移り変わる様子を映したものです。

早送りで作られていて、とても、ロマンチックな時間が流れています。

 

【HDR動画 TimeLapse 京都将軍塚夕景】

境内のライトアップもよいですが、このように、人々が暮らす自然な明かりを楽しむのもいいですね。

 

将軍塚青龍殿

 
<夜間特別拝観時期>

2015年10月30日(金)~12月6日(日)予定

 
<夜間特別拝観時間>

17:00~21:30(21:00受付終了)
※昼夜入れ替え制なし

<夜間拝観料>

個人 大人500円
中高生400円
小学生200円
団体(30名以上)
大人450円
高校生350円
中学生300円
小学生100円
※青龍殿・青蓮院共通券
大人 ライトアップ1,500円

<駐車場>

期間中、交通規制実施のため、隣接する他の駐車場へ
※青蓮院より、30分毎にシャトルバス運行(片道100円/8時30分~20時30分)所用時間15分

<アクセス>

京都駅よりタクシー20分
東西線蹴上駅より、タクシー5分

青蓮院門跡と将軍塚青龍塚は、京都や国を守る人々によって、大切な場所であり、各時代の偉人たちもこの場所を訪れ、豊かな日本の国造りを願った由緒ある場所です。

豊かな国になった今、これらの場所は、祈る場所から各時代を見ることのできる観光スポットにもなり、新たな時代の癒しの場となっています。

紅葉やライトアップを楽しむと同時に、人々が幸せに感謝する場所として、ご観覧いただけたらと思います。

さて、今回紹介した寺院は、いかがだったでしょうか?

京都には、この他にもたくさんの寺院があり、紅葉の時期は、昼も夜も見どころ満載のスポットが数多くあるので、秋の京都を満喫できる場所を探してみてはいかがでしょうか?

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 
【参考記事】
秋の京都で紅葉を楽しむ2015まとめ☆今年こそ京都へ行こう!

 

東山エリアで一番知名度がある清水寺は、こちらの記事よりご紹介しています。

まずは、清水寺だという方は、ぜひ、ご覧下さい。

 
【参考記事】
秋の京都、清水寺の紅葉見頃はいつ?ライトアップも楽しむには?

 

清水寺は、全国的にはもちろん世界的にも有名で、その周辺にある寺院は、その陰に隠れてしまいがちですが、実は由緒あるお寺だったりします。

今回、紹介した寺院は、歴史に名を残した偉人たちのゆかりの地であるとともに、夜間特別拝観でしか見られない、寺院独自のライトアップのすばらしさとその見方をご紹介しました。

ぜひ、京都清水寺の次は、高台寺、知恩院、青蓮院へも足をお運びください。

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