インフルエンザは熱が高くなり、風邪とは違ってとてもつらいものです。
それがまだちいさい赤ちゃんの身体を襲ったらと思うと、想像するだけでつらいですね。
赤ちゃんがいるご家庭では、どう予防したらいいのか心配なことでしょう。
今回は、乳児期の気になるインフルエンザ予防について調べてみました。
インフルエンザは何歳からかかるの?
そもそも、生まれたばかりで授乳中の赤ちゃんでも、インフルエンザになるのでしょうか。
答えはイエスです。
生後6か月未満の赤ちゃんはお母さんからもらった抗体があるため、重症化することは少ないと言われています。
しかし、1歳未満の赤ちゃんはまれに重症化し、脳症などになる危険もあるので注意が必要です。
予防接種は赤ちゃんもできるの?
乳児もインフルエンザにかかる……なんてことを聞いてしまうと心配ですね。
予防接種を受けさせたいと思う親御さんも多いことでしょう。
インフルエンザの予防接種は、生後6か月から受けることができます。
予防接種を受けていると、インフルエンザの重症化を防ぐ効果が期待できます。
保育園に通っていたり、外出する機会が多かったりする場合は予防接種を受けることをおすすめします。
しかし、インフルエンザのワクチンは鶏の卵からできているため、卵に対して強いアレルギー反応の出る赤ちゃんは受けないほうがよいという意見もあります。
心配な場合は医師と相談して判断してください。
インフルエンザ以外にも、赤ちゃんが受ける予防接種は多くあります。
そんな予防接種の種類やポイントについて、以下の動画で解説されています。
「赤ちゃんの予防接種の基礎知識とポイントについて」
授乳中に母親が予防接種したときの赤ちゃんへの影響は?
赤ちゃんが生後6か月未満だったり、不安という理由で、赤ちゃんに予防接種を受けさせられないこともあります。
そんなときは周りの大人が予防接種を受けることが大切です。
しかし、授乳中だと、母乳から赤ちゃんに影響があるのでは?と思ってしまうお母さんもいるでしょう。
でも心配する必要はありません。
インフルエンザのワクチンは、死んだ病原菌を無毒化させたものを用いています。
ですから授乳中のお母さんが予防接種を受けても、赤ちゃんに悪い影響はないのです。
同じように、母親が予防接種を受けたからといって、赤ちゃんにインフルエンザの予防効果は生まれません。
母親の受けたインフルエンザの予防接種が、授乳中の赤ちゃんに影響を与えることは、ほとんどないと言われています。
ただ授乳中であれば、必ず医師に相談してから接種して下さい。
お母さんが安心してベストな健康状態でいられることが、赤ちゃんにとっても大切です。
日常生活での予防法は?
それでは、予防接種を受ける以外に、赤ちゃんのインフルエンザ感染を防ぐ方法をご紹介します。
基本的なことですが、インフルエンザは、口や鼻、手からうつります。
またインフルエンザウイルスは乾燥した低温の環境が好きです。
これを踏まえて、インフルエンザを予防するポイントは以下の3つです。
①予防接種を受ける
まず、この記事で紹介してきたように予防接種を受けることが大切です。
赤ちゃん本人が受けることができなくても、周囲の大人や兄弟が受けることで、感染経路を断つことができます。
インフルエンザのシーズンがはじまる前に、早めに予防接種を受けましょう。
②家のなかにウイルスを持ち込まない
予防接種をしても、身体にウイルスなどが付着していては意味がありません。
うがい、手洗いは必須です。
帰宅したら、すぐうがいをし、丁寧にせっけんで手を洗いましょう。
子どもの手洗いは雑になってしまうことが多いもの。
赤ちゃんに上の兄弟がいる場合は、その子の手洗いうがいもしっかり確認しましょう。
③室内の環境に気を配る
インフルエンザウイルスは、乾燥した低温の場所を好みます。
部屋を暖かくするのは、冬であれば当たり前ですが、気をつけたいのは湿度です。
加湿器を使ったり濡れたタオルを干すことで、部屋の湿度をあげましょう。
ウイルスが苦手とする湿度は50%~60%と言われています。
また、部屋の換気をしたり、拭き掃除をすることでも、ウイルスを室内から追い出すことができます。
インフルエンザのシーズンがきたら、赤ちゃんも家族も、できるだけ人混みを避けたほうがよいでしょう。
当たり前ですが、病院には病原菌がいっぱいいます。
病院には必要以上に行かないようにすることも大切です。
インフルエンザは身近な病気ですが、予防接種について知らないことは意外とたくさんあります。
予防接種の料金やその効果、注意点についての細かなポイントは、以下の記事を参考にしてください。
【参考記事】
インフルエンザの予防接種まとめ~料金・効果・注意点~ポイント解説
高熱が出て、最悪の場合脳症になってしまうこともある赤ちゃんのインフルエンザ。
我が子の苦しむ姿を見ないためにも、予防を徹底しましょう。
親子ともに笑顔で冬を乗り越えられるよう、インフルエンザには気をつけたいものですね。