インフルエンザの予防接種を受けることは、少し前であれば当たり前のことでした。
けれど最近では、本当に効果があるのか?という声も聞こえてきます。
そこで今回は、インフルエンザの予防接種を打つことの効果についてご紹介していきます。
インフルエンザが心配!予防接種は本当に効果があるの?
インフルエンザの予防接種の効果は誰もが気になるところです。
結論から言うと、インフルエンザの感染を予防する効果はありません。
本来、予防接種に期待されている効果は、インフルエンザの発症・重症化を抑えるということです。
感染と発症という表現に分かり難さがあるかもしれませんが、
● 感染
ウイルスが体内に入り込んで増殖すること
● 発症
何らかの身体上の異変、いわゆる症状が現れるということ
という違いがあります。
予防接種を受けることによって、体内にインフルエンザウイルスに対する抗体を作ることができます。
それらが体内に入ってきたウイルスを攻撃することで、発症や重症化を防ぐのです。
予防接種後の体調不良。これってインフルエンザ?
予防接種によってインフルエンザを発症することはありません。
なぜなら、予防接種に用いられるインフルエンザワクチンは、不活化ワクチンと呼ばれ、病原性がないので、簡単に言えば体内で悪さをすることがないのです。
ところが予防接種後に
体調が良くない。
インフルエンザかも?
と思わせられることはあります。
それは予防接種に伴う副作用が原因です。
接種後、5~10%の人に
・注射した部位が赤く腫れる
・注射した部位に痛みが出る
・発熱
・頭痛
・悪寒
・倦怠感
といった軽い風邪のような症状が現れることがあります。
これらはいずれも接種後2~3日で消失するとされています。
【参考記事】
インフルエンザの予防接種による副作用と注意すべき8つのポイント
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
さらに詳細な解説がご覧になれます。
インフルエンザ予防接種の感染への影響は?
予防接種によって、その後のインフルエンザへの感染が予防出来たり、逆に感染しやすくなるというデータは、今の所ありません。
予防接種そのものはインフルエンザウイルスへの感染に影響を与えるものではないということを、私たちは知っておく必要があります。
感染を予防するためには
・人混みを避ける
・マスクを着用する
・手洗い、うがいをする
・規則正しい生活をする
といった基本的な対処が有効であるとされています。
予防接種を受けたからと言って基本的な予防を怠っていれば、感染するリスクは高くなると言えます。
油断せずに対処しておきたいですね。
以下にインフルエンザの予防に有効な、手洗い・うがいの動画をご紹介しています。
手の洗い方、うがいの仕方にも実はコツがあります。
ただ何となくやるよりも、せっかくなら効果的な方法でしっかり予防したいですね。
手洗いの順番の覚え方も簡単です。
是非参考にしてみてください。
【インフルエンザ予防はコレ!手洗い・うがいのコツ】
さらにインフルエンザ予防接種について、以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
【参考記事】
インフルエンザの予防接種まとめ~料金・効果・注意点~ポイント解説
どんな医療も正しい知識を活かしてこそ、適切な効果が得られるということを念頭に、インフルエンザの予防接種を受けましょう。