妊娠中は服用できる薬も限られるし、体力も衰えています。
そんな時にインフルエンザにかかるのは、とても怖いですよね。
妊娠中はインフルエンザの予防接種が受けられるのか、もし妊娠中にインフルエンザにかかってしまったらどうすればよいのか、を調べました。
妊娠中、予防接種は受けても大丈夫?
インフルエンザの予防接種に使われているワクチンは「不活化ワクチン」で、死んだウイルスを使って作られています。
そのため毒性はなく、インフルエンザに対する「抵抗力=免疫」をつけるために必要な成分をワクチンにしています。
そのため、妊婦さんでもインフルエンザの予防接種は受けても大きな問題はないとされています。
以前は、妊娠初期(妊娠4週~12週)に関しては赤ちゃんの臓器が作られたり、薬剤や放射線の影響を受けやすい時期のため、ワクチン接種は避けた方がいいとされていました。
ですが、今は予防接種を受けない妊婦さんがインフルエンザにかかってしまうことの方がリスクが高いとされています。
ですから、妊娠週数に関係なくインフルエンザの予防接種は受けた方が良いと言われています。
ただ、気をつけたいのは妊娠初期というのは予防接種の有無に関わらず、流産してしまう可能性が高い時期です。
インフルエンザの予防接種との関連性は薄くても「予防接種を受けたから、流産してしまった」と後悔することのないように予防接種を受ける時期には気をつけましょう。
インフルエンザの流行する時期に妊娠したいと計画されている方の場合は、妊娠前に予防接種を受けておくことをオススメします。
妊娠が分かってから予防接種を受けるかどうかを考えるなら、かかりつけの産婦人科医に相談をするようにしましょう。
こちらの動画は、インフルエンザの予防接種にためらう妊婦さんにとって「赤ちゃんとママ自身を守るため」に予防接種がいかに大切であるかを教えてくれます。
【「妊婦とインフルエンザワクチン」Protect yourself protect your baby】
妊娠中にインフルエンザにかかったら? ~薬の服用はできない?!~
予防接種を受けたからといって、インフルエンザにかからないとは限りません。
もし、妊娠中にインフルエンザにかかってしまったら、どうなるのでしょうか。
妊娠中にインフルエンザにかかると、妊婦さんの症状が重症化しやすいと言われています。
(リスクは妊娠していない女性の約10倍!)
また、胎児への影響もゼロではありません。
胎児に関しては、
・統合失調症
・双極性障害(躁うつ病)
になるリスクが、インフルエンザにかからなかった母親から生まれてくる子どもの4倍になると言われています。
もし、妊娠中にインフルエンザにかかったことが分かったら、早急に内科医を受診して抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ)を処方してもらいましょう。
※インフルエンザの疑いがある場合は、他の妊婦さんへうつさないためにも産婦人科ではなく内科医を受診します。
理由については、こちらの動画で分かりやすく解説されています。
【妊娠初期の妊婦さんがインフルエンザにかかったら一般病医院で受診してください! 安城市 妊婦専門整体院】
タミフル・リレンザともに胎児に先天異常などの重大な影響を及ぼす可能性は高くない、という研究結果が出ています。
何よりも症状が重症化しないうちに早急に治すことが大切なので、きちんと医師の診断・指示通りに薬を服用するようにしましょう。
予防接種以外にできる、インフルエンザの予防法
インフルエンザを予防するのは、予防接種だけではありません。
・流行時期には必要時以外の外出を極力避ける
・外出時には不織布のマスクを正しく着用する
・外出先から帰ったら、手洗い・うがいを念入りに行う
・栄養バランスの整った食事と十分な睡眠を心がける
・室内環境を整える
(湿度40~70%をキープ)
妊婦さん本人だけでなく、家族や周りの人も同じように気をつける必要があります。
妊婦さんだけでなく、旦那さんやお子さんなどの家族のためにもインフルエンザの予防接種に関しては知っておきたいものです。
詳しい情報に関しては、こちらの記事をご覧ください。
【参考記事】
インフルエンザの予防接種まとめ~料金・効果・注意点~ポイント解説
新しい家族を笑顔で出迎えるためにも、正しい知識を身につけておきたいですね。
そして、安心・リラックスしたマタニティ生活をお過ごしください。