予防接種を受けた後に「これって大丈夫なの?」と気になるのは運動や入浴に関してです。
昔はその日は入浴してはいけないなどいろいろと制約がありましたが、今はどうなのでしょうか?
こちらではインフルエンザ予防接種後に注意しないといけない点を詳しく調べました。
予防接種後にこれはしてはいけないの?
昔は予防接種後に控えてくださいと言われていたことの中でも今では大丈夫とされているもの、今でも制約があるものがあります。
基準は以下の通りです。
・接種後30分以内は重篤な副反応(抗体を作るために発疹や発熱などの反応)が出る恐れがあるので、すぐに病院へ戻れる環境にしておく。
・接種後24時間以内は軽度の副反応が出る恐れがあるので、観察が必要。
・副反応が出た場合は、重度なら病院へ、軽度ならなら2日~3日安静にして様子を見る。
インフルエンザの予防接種では20%~30%の確率で副反応が発生すると言われています。
ほとんどの場合が2日~3日程度で治るものですが、中には重篤化するものもあります。
<入浴>
昔は風呂場の衛生上の問題で接種後24時間は入らないように言われていました。
今は清潔が保たれているので接種後1時間を過ぎれば問題ありません。
ただし大衆浴場は避け、接種した幹部を強くこすったりしないようにしましょう。
風呂を掃除してから入るのもより安心です。
<運動>
昔とほとんど変わりなく、汗をかくような激しい運動、全身を使う水泳などは接種後24時間以内は禁止です。
理由は激しい運動をするとアレルギー反応が起きやすいためです。
軽度の運動なら問題ありませんが、出来る限り1日は安静にしていましょう。
<飲酒>
ほろ酔い程度ならば大丈夫と言われていますが、できれば24時間が過ぎるまでは控えてください。
理由は運動と同じく飲酒によって体調の変化が起こりやすいためです。
<手術>
緊急性がない限りは1ヶ月を過ぎるまでは手術を控えて下さい。
(抜歯なども手術に含まれます。)
どうしても必要になった場合は必ず予防接種を受けたことを医師に伝えて指示に従ってください。
問診票の裏には予防接種を受ける際の注意事項が書かれているものがほとんどです。
必ず目を通して注意点や副反応について知っておきましょう。
また、エステで脱毛をしていると2週間が過ぎないと予防接種は受けられないなど、体に何かしらの処置をした後に予防接種が受けられないというケースもあります。
気になるものがありましたら、必ず医師に相談しましょう。
幹部が腫れてしまったけど大丈夫?
インフルエンザ予防接種後に幹部が腫れて熱をもつことがよくあります。
これは体がワクチンに反応して抗体が作り始められたというサインで、副反応に対して正常反応と言います。
(腫れない人も抗体はちゃんと作られています。)
虫さされ程度の腫れなら幹部を湿布などで冷やして入浴を控えてください。
腫れが治まれば入浴しても大丈夫です。
腫れが肘まで、もしくは肩を超えて出てきた場合は、軽度のアナフィラキシー(アレルギー)反応だと考えられます。
その場合は、病院で抗アレルギー剤を投与してもらう必要がありますので、病院へ行きましょう。
もし毎年のように腫れが出る人はワクチンに含まれている防腐剤が原因という場合もあります。
同じ病院だと毎年同じメーカーからワクチンを購入していることが多いので別の病院で「チメロサール(防腐剤)」が含まれていないワクチンを購入しているところを探してそこで接種してみるのも1つの手です。
(防腐剤が使用されていないワクチンは原価が高いため接種料金も高くなる可能性がありますのでご注意ください。)
インフルエンザ予防接種のことをもっと詳しく知りたい
「平成24年度 眞壁クリニック インフルエンザ予防接種に関する解説」
こちらではインフルエンザ接種についての料金や効果、注意点などをまとめています。
【参考記事】
インフルエンザの予防接種まとめ~料金・効果・注意点~ポイント解説
合わせて参考にしてみてください。
インフルエンザは自分がかかるのも人にうつしてしまうのも嫌な病気です。
1人ひとりが予防を心がけましょう!