インフルエンザ、と聞くと誰もがa型・b型を思い浮かべると思います。
流行を抑えるために予防接種が行われるのもa型とb型です。
ですが、インフルエンザには大きな流行はしないものの気をつけておきたいc型も存在します。
大きな流行になることもなければ、重症化しにくいとも言われていますが、多くの人が一度はかかると言われています。
そんな、c型インフルエンザについて調べました。
インフルエンザc型 症状の特徴は?
a型やb型は季節によって流行する時期がありますが、c型は通年性で季節に関係なくかかります。
目立った症状はなく、通常の風邪と間違いやすいので気づいていないうちにかかっている患者さんも多くいると言われています。
しいて挙げるなら、
・鼻水が大量に出る
・偏頭痛(大人の場合)
というのがインフルエンザc型の特徴です。
インフルエンザc型のウイルスは変異することがほとんどないため、1度かかって作られた免疫力は一生効果があるとされています。
ほとんどの人が4歳以下という年齢でインフルエンザc型にかかり、その後は一生かからないと言われています。
大人になってからインフルエンザc型にかかる場合は、
1)子供の頃に感染したことがなく免疫がない
2)子供の頃に感染したが、免疫力が落ちて2度目の感染
の2通りあります。
ごくまれ、とはされているものの人生で2度目の感染をする方もゼロではありませんので、気をつけておきましょう。
幼児が感染することが多いと言われている、インフルエンザc型。
気になる子供の症状については、こちらの記事をご覧ください。
【参考記事】
子供のインフルエンザに特徴的な症状や発熱の変化は?
病気の経過や治癒するまでの期間は?
インフルエンザc型も、a型・b型と同じように潜伏期間があって症状が現れます。
感染(主に飛沫感染)
↓ 1~5日間の潜伏期間
発症(鼻水)
↓ 3~7日間ほど
治癒
検査についての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
【参考記事】
インフルエンザの検査を受けるべき症状とタイミング
症状が悪化しにくいため、自己判断で風邪と思ったり、病院で受診しても通常の風邪と診断される場合があります。
過去の経験から、通常の風邪ではないと感じたら検査を受けてみるのが良いですね。
処方される薬にはどんなものがある?
インフルエンザにかかると処方される薬と言えば、「リレンザ」「タミフル」が有名です。
ですが、インフルエンザc型に関してはそれらの薬が処方されません。
それは、リレンザ・タミフルはインフルエンザa型・b型を対象にした抗インフルエンザ薬だからです。
インフルエンザc型は、インフルエンザという名前ではあるものの症状が鼻かぜのような症状なので、抗生物質や鼻水止めなどが処方されることが多くあります。
そういった意味では、インフルエンザc型はa型・b型とは全く別のタイプと思っても良いのではないでしょうか。
こちらの動画では、通常の風邪とインフルエンザの見極めるポイントなどが分かりやすくまとめられていますので、ぜひご覧ください。
「健康21 07 風邪とインフルエンザ その1」
正しい判断で早めに治療を開始することがポイントですね。
インフルエンザ全般に関しては、こちらの記事をご覧ください。
【参考記事】
インフルエンザの症状まとめ~型・時期・年齢別の特徴と注意点
流行する時期・症状の特徴を知っておくことで、早期に治療が受けられ、症状が重症化する可能性が低くなります。
あまり耳にすることはないけれど、ほとんどの人がかかると言うインフルエンザc型。
鼻かぜと間違いやすいですが、もしかして?と思ったらきちんと病院で診てもらうと安心ですね。