インフルエンザは大人でもとても辛い病気です。
自分の子供がインフルエンザになったら、出来る限り早く治してあげたいものです。
早い段階でインフルエンザの症状だと分かればすぐに病院へ連れて行ってあげることができます。
そのためにも、インフルエンザの症状をあらかじめ知っておくと安心です。
こちらでは、インフルエンザの症状でも特に子供に出る症状の特徴と注意点をまとめました。
子供のインフルエンザ・特徴と注意点
インフルエンザの症状は子供も大人もほとんど同じです。
風邪との大きな違いは、あまり予兆がなく突然発症するところです。
具体的には
・突然の発熱
・体の関節や筋肉などの痛み
・腹痛をともなう下痢
・頭痛
・吐き気、嘔吐
・寒気、悪寒
などがあげられます。
型別の症状や特徴についてはそれぞれ詳しくまとめていますので参考にしてください。
・特に感染力が強いと言われているのがa型インフルエンザです。
【参考記事】
インフルエンザa型の症状と特徴~治るまでの期間と経過
・規模は小さいですがが、毎年世界的に流行を繰り返すのがb型インフルエンザです。
【参考記事】
インフルエンザb型の症状と特徴~治るまでの期間と経過
・通年発症し、4歳以下の子供に感染するのがc型インフルエンザです。
【参考記事】
インフルエンザc型の症状と特徴~治るまでの期間と経過
子供(幼児)の場合は加えて
・機嫌が悪い、泣きやまない
・ずっと寝ている
・なかなか寝ない
・食べない(食欲がない)
・妙にテンションが高い
などのサインを出すことが多いです。
また、特に子供がインフルエンザにかかった場合の注意点をまとめました。
<症状が軽いからと甘く見ない>
子供は大人に比べて自覚症状が少ないことが多く、見た限りでは元気にしていることもよくあります。
発見が遅くなると重症化したり完治するまでに時間がかかってしまいます。
学校など子供の周りで流行した際には特に気を付けて、ちょっとした異変を見逃さないようにしてあげましょう。
<自己判断で薬を飲ませるのは危険!>
インフルエンザにかかると、その影響で合併症にかかることがあります。
中でも子供が特に注意しないといけないものは「インフルエンザ脳症」です。
死亡率約10%で、脳に後遺症が残る可能性も高い病気です。
インフルエンザ脳症になる原因は高熱が出たからと解熱剤を飲ませてしまうことです。
自己判断で薬を飲ませず、高熱があった場合はインフルエンザを疑い必ず病院で診てもらってください。
<他にもある合併症を知っておく>
インフルエンザ脳症以外にもある合併症について、あらかじめ知っておくと安心です。
・中耳炎
耳が痛いと言いだしたり、手で耳をさわったり気にする時は中耳炎を発症している可能性があります。
・熱性けいれん
手足が痙攣して意識がなくなります。
10分以上痙攣が続いたり、何度も痙攣を起こす場合はすみやかに病院へ連れて行ってください。
・気管支炎
たんがからむような咳をします。
インフルエンザが発症して2日~3日後に発症することが多いため、インフルエンザで療養中に咳がひどくなったら病院で再受診しましょう。
・肺炎
気管支炎が悪化すると発症します。
いつもより呼吸が荒くなり、咳がひどくなります。
すみやかに病院へ連れて行ってください。
インフルエンザ=高熱ではありません!
「インフルエンザになると高熱を出す」と思われがちですが、実は必ずそうとは限りません。
・人によって様々な症状が出る「新型インフルエンザ」だった
・予防接種を受けていたため、症状が和らぎ高熱が出なかった
などの原因で微熱や熱が出なくてもインフルエンザである可能性があります。
微熱でも患者さんの表情を見てインフルエンザだと分かるベテラン医師もいますが素人ではその判断がとても難しいです。
インフルエンザが流行しているシーズンは自己判断せずにまずは病院へ行きましょう。
その際は、他の人にうつしたりうつされたりしないようマスクの着用を忘れずにしてください!
インフルエンザはいつから登校・登園できるの?
インフルエンザの症状がなくなった時、いつから登校・登園をしても大丈夫なのか迷ってしまいます。
本人が治っていても、ウイルスが残っていれば他の人にうつしてしまう恐れがあるためです。
学校保健安全法では
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」
と定めています。
【文章引用】
厚生労働省「インフルエンザQ&A」
また、学校や幼稚園ごとに学校保健安全法を元に「このくらい経ったら登校(登園)してもいいです」という取り決めをしています。
お休みの連絡を入れた際に、必ず確認しましょう。
(学校によっては「登校許可証」を書くように言われることがあります。)
また、「解熱後」を何度と解釈すればよいのかについては、子供の体温は大人より高いことが多く、平熱が何度であるかによって異なります。
37度でも平熱と言える場合がありますので、インフルエンザだけでなく、日頃の健康管理の一環として、子供の平熱は知っておきたいですね。
「インフルエンサ? 熱が下がってからの注意点 広島市の小児科医が教えます」
他の病気でもそうですが、子供は症状の急変がよくあります。
出来る限り、そばで経過を見守ってあげましょう。
さらに詳しい症状が知りたい
インフルエンザと一言で言っても年齢や型などによって症状は様々です。
それらを項目別に詳しくまとめました。
【参考記事】
インフルエンザの症状まとめ~型・時期・年齢別の特徴と注意点
インフルエンザにかかってしまっても慌てずまずは病院へ行きましょう!