インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することで発症する病気で、
ある時期になると流行り始め、
普通の風邪と比べて、症状が重く、感染力が強いことが特徴です。
40度前後の熱が2~4日続いた後、咳や鼻水、のどの症状が出て、約1週間で回復しますが、
まれに、肺炎や脳症などの合併症にかかることで重症化する人もいるようです。
ここでは、そのインフルエンザの予防接種の効果や接種時期などをお話ししていきます。
目次
インフルエンザの予防接種って、どのくらい効果があるの?
インフルエンザの予防接種については、賛否両論あるようです。
インフルエンザにかからない為に、
予防接種をしたのに罹って大変だったという話を聞きます。
また、予防接種をしておけば、軽い症状で済むらしいという情報もちらほら・・・
しかし、確実な証拠はありません。
そもそもインフルエンザワクチンは、接種を受けた人の体にウイルスを追い出す抗体を作り、
同じウイルスが入ってきた時にそれを攻撃して発症や重症化を抑えるものなので、
『感染を予防する』というよりも『抗体を作る』
と言った方が正しいですね。
予防接種を受けると、2週間ほどでインフルエンザに対する抵抗力がついてきて、
1か月後くらいにピークになります。
そして、その効果が十分に持続する期間は約5ヶ月間とされています。
例年インフルエンザの流行は、1~2月頃ですので、予防接種をより効果的にするためには、
毎年流行する前の12月中旬までに接種を受けておくことが必要です。

インフルエンザの予防接種を効果的にする為の接種時期はいつ?
幼児は、流行前に2回接種が終わるように、1回目を10~11月、
その後、2~4週間(できれば4週間)あけて12月中旬までに2回目を接種します。
13歳以上(大人)は2回接種することも出来ますが、通常1回接種で大丈夫です。
インフルエンザの流行前12月中旬までには接種しておきたいですね。
☆2015年インフルエンザ予防接種☆
幼児がインフルエンザの予防接種で、注意しなければいけない点
保育園・幼稚園などで集団生活をしている幼児には、
できるだけ接種していただきたいと思います。
インフルエンザは、普通の風邪とは違い、脳炎や肺炎を起こしやすい病気です。
幼児の場合、1回の接種だけでは重症化を予防するのに十分な免疫ができません。
その為、2回接種というのが一般的です。
毎年、流行するウイルスの型は違います。
昨年接種したからといって、予防効果は期待できませんので、
その年に2回ずつ接種しておきたいですね。
強い卵アレルギーの幼児は、ごく稀ですが、
ショックやじんましん、呼吸困難などのアレルギー症状が現れることがあります。
かかりつけの小児科の先生に相談して接種するようにしましょう。
参考記事:インフルエンザ潜伏期間は何日くらいか、潜伏期間に検査はできるの?
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
妊婦がインフルエンザの予防接種で、注意しなければいけない点
「妊娠中に母親が予防接種を受けるとお腹の中の赤ちゃんに影響があるのでは?」
と心配になりますよね。
妊娠初期は自然流産の起こりやすい時期でもある為、
避けたほうが良いという意見もあるようですが、
通常、妊娠の全期間において接種可能とされています。
逆に、予防接種を受けずに、インフルエンザにかかってしまった時のリスクの方が高いので、
早めに予防接種を受けて、インフルエンザ流行時にも対抗できる強いママの体を作っておきたいものです。
ただし、妊娠中の体は色々な変化が起こります。
接種する場合はかかりつけの産婦人科医に相談して、
安心して接種するようにしてくださいね。
毎年、どこからか発症してあっという間に感染してしまうインフルエンザ。
予防接種はほとんどの医療機関で接種することが出来ますが、
幼児の場合はインフルエンザ以外の予防接種もたくさん受けなくてはいけませんので、
かかりつけの小児科の先生ときちんと相談して、正しく接種するようにしてください。
また、妊娠中のママはお腹の中の赤ちゃんの為にも、接種時期をしっかり相談して、
インフルエンザにも負けない元気な赤ちゃんを産んでくださいね。