ライターの市(いち)です。
寒い季節になると、ブーツはとても重宝しますよね。
足元を暖かくできますし、女性が冬の全身コーディネートする時にブーツは欠かせないアイテムです。
私も冬になると毎日のようにブーツを履いて出かけますが、今日は子どもと遊ぶので動きやすい靴で…なんて、久しぶりに運動靴を履くと足首が寒く、ブーツの暖かさをしみじみ感じてしまいます。
しかし、そんなに毎日履いていると気になってくるのはブーツの臭いです。
ブーツはとても暖かい分、ちょっと動いただけで汗をかいてしまいます。
洋服なら汗をかいても簡単に洗濯できますが、ブーツだと簡単に洗うことができませんし、洋服のように何足も替えを持っていないという人もいます。
だからと言って毎日お手入れをするというのは、考えるだけでも嫌になってしまいます。
そして、臭いで一番困るのは出先でブーツを脱ぐ時ではありませんか?
ブーツが臭いのも嫌ですが脱いだ足にその臭いが付いていたら、周りの人に気づかれないかとヒヤヒヤしてしまいます。
今回は、そんなブーツの臭いの原因と対策、付いてしまったブーツの臭いを簡単に消す方法を詳しく紹介します。
私も教えてもらったグッズを使ってブーツを消臭してみたのですが、予想以上のお手軽さと効果に驚きました。
そのグッズについてもご紹介します!
ブーツの臭いの原因には何があるの?
買ったばかりのブーツは、革やゴムなど素材の臭いはするものの、不快な臭いはありません。
臭いの原因は、人の足に付いている汗などが付着することで発生します。
中でも一番の原因は、ズバリ細菌が分泌する「イソ吉草酸(きっそうさん)」という物質にあります。
聞きなれない名前ですがなんとこのイソ吉草酸、トイレの臭いの原因であるアンモニアの1,000倍も臭い物質なのです!
しかも「悪臭防止法」という環境法で、不快な臭いの原因となり生活環境に悪影響をおよぼす恐れのある「特定悪臭物質」に指定されていると言うのですから、そのすごさが分かると思います。
ブーツが臭うのは、中で繁殖した細菌がくさ~いイソ吉草酸を分泌していることが原因なのです。
では、どうしてブーツの中で細菌が繁殖するのか?その原因はこれらのことが挙げられます。
①足の角質
人の腸内にビフィズス菌がいるように、人の皮膚にも「常在菌」と呼ばれる細菌や微生物が多く付いています。
それらは足の角質がはがれ落ちることで、ブーツに付着します。
常在菌はビフィズス菌同様に病気の元にはなりませんが、他の細菌と同じようにイソ吉草酸を分泌します。
また、常在菌が付いている角質はそれ自体が栄養となって細菌を繁殖させてしまいます。
②足の皮脂
常在菌の栄養になって菌を繁殖させてしまいます。
③足の汗
あまり知られていませんが、体の中でも足は汗腺が多く汗をかきやすい部位なのです。
1日でコップ1杯程度の汗をかき、その汗が足の冷えの原因の1つと言われているくらいです。
梅雨時のカビと同じで、湿気は細菌が繁殖しやすい環境にしてしまいます。
④体温
多くの細菌が25~45℃の環境で繁殖が進みやすくなります。
体温はまさに細菌が繁殖しやすい温度ですね。
こうやって見ていくとブーツは防寒のため通気性が悪いですし、運動靴に比べて靴の中の空気がこもりやすいです。
ブーツにこもった空気が暖かく、汗で湿気もあり、その状態が運動靴以上に続くとなると細菌が増えてより臭くなるのも納得ですよね…。
しかも、その臭いの原因物質・イソ吉草酸が「特定悪臭物質」だと言うのですから、笑い事ではありません。
1秒でも早く、その臭いの元を消し去りたいと思いませんか?!
ブーツの簡単臭い取りと原因対策!
では早速、ブーツの臭いを簡単にとる方法と、綺麗になったブーツが再び臭くならないようにする対策方法を紹介していきます。
ブーツの臭いを取る方法
ブーツの臭いを取る方法はいたって簡単、消臭すれば良いだけです。
消臭スプレーをかける
市販の消臭スプレーの中でも「靴用」と書かれているもを使うことがポイントです。
炭を入れる
消臭アイテムとしてはおなじみの炭です。
効力が薄くなったなと感じたら、沸騰したお湯でしばらく煮た後、しっかり乾かすと消臭効果が復活しますよ。
重曹を入れる
臭いの原因であるイソ吉草酸は酸性の物質です。
そこにアルカリ性の重曹を入れることでブーツの中を中性にして臭いを中和します。
コーヒーのかすを入れる
炭と同じく表面に多数の穴で臭いを吸着し、さらにコーヒーはアルカリ性なのでイソ吉草酸の酸性を中和してくれます。
これで、すでに臭くなってしまった臭いを取ることはできます。
でも、臭いの原因である細菌まだは残っていますので、しばらくするとまた臭くなってしまいます。
そこで必要なのが臭いの原因対策です。
臭いの原因、細菌を増やさない対策
上で紹介したように、細菌が増える原因となる「湿度」「温度」「栄養」をなるべく無くすということが必要になります。
また、いくら除菌しても履けば再び細菌が付いてしまいますので、その対策も必要です。
こまめに脱ぐ
脱ぐことで中の湿気を外に出すことができます。
サイズの合ったものを履く
ゆるいと足とブーツの隙間に湿気がたまり、きついとそのストレスで足が余分な汗をかいてしまいます。
すぐに靴箱に入れない
湿気がこもってしまう原因になりますのでNGです。
毎日履かない
1度履いたら1日以上は風通しの良い所などに置くと、中の湿気が少なくなります。
また、冬は玄関に1日置いておくだけでも気温で冷えて細菌の繁殖を抑えられます。
ドライヤーや市販の靴乾燥機で乾かす・コインランドリーの靴乾燥機を使う
温風を送ることで、中をしっかり乾かすことができます。
ただし、ドライヤーを使う場合は熱で傷まないように注意しましょう。
除湿インソールを使う・新聞紙を入れる
湿気対策になります。
10円玉を入れる
銅イオンが細菌を分解してくれます。
酸化していない綺麗な10円玉を片足に10枚くらい入れましょう。
レモン水をかける
350mLの水にレモン1/2個分のしぼり汁をまぜたものをスプレーします。
レモンのビタミンCの殺菌効果で細菌を減らします。(3日程度で使い切ってください)
ただし、レモンは革の変質や色落ちの原因にもなりますので、使う際は気を付けてください。
紅茶の葉を入れる
紅茶のテアフラビンという成分に殺菌効果があります。
使い終わったティーバッグをしっかり乾燥させたものを片方に1つずつ入れます。
爪のお手入れをする
爪と指の間に細菌がたまりやすいです。
こまめに切るなどして、細菌がたまらないようにしましょう。
靴下はウールか絹素材のものを履く
ウールや絹は水を吸収しやすい素材ですので、汗がブーツに付きにくくなります。
ブーツには薄手の絹の靴下などがおすすめです。
5本指靴下を履く
指と指の間が一番汗をかきます。
5本指靴下は、指の間の汗を効率良く吸収してくれますよ。
こちらの動画では、上で紹介した重曹と炭(竹炭)などを入れて作る天然の消臭剤の作り方を紹介しています。
靴に直接入れても良いですし、少し大きめのものを作って靴箱に1つ入れておくのも良いですね。
動画ブーツ・靴の消臭剤の作り方
簡単に臭いと原因を取る方法
ここまで一般的に言われている消臭、細菌を増やさない対策方法をご紹介しましたが、どうでしょう?
私は面倒くさがりなので、どれも手間ひまかかるなぁと思ってしまいます。
それに、たまに1足だけの手入れならまだしも、毎日だったり何足も…と考えると、ちょっと悩んでしまいます。
そこで、私が教えてもらった「これは便利だ!」と思った消臭グッズをご紹介しちゃいます!
shoes nurse(シューズ・ナース)で除菌・除湿をする
このシューズ・ナースは、オゾンを使って除菌・除湿するグッズです。
実際に使ってみたのですが、予想以上に使いやすかったのでびっくりしました。
良かったポイントを一気に紹介しますね。
・使い方が簡単
説明書を読んで色々設定して…なんて手間が全くありませんでした。
電源スイッチを長押ししてランプが付いたら靴の中にポン。
70分後に自動で止まるのであとは取り出すだけと、とにかく簡単です。
・ワイヤレス
充電式になっており、玄関にはコンセントがないのですごく助かりました。
・コンパクト
1つが手のひらに乗るくらいのサイズなので、靴箱に入れてもかさばりません。
旅行に持って行くのもアリだと思いました。
・薬剤不用
我が家にはまだ小さい子供がいるので「安心して使える」というのはとてもありがたかったです。
・音が静か
近くにいると高音のモーター音がしますが、少し離れればほとんど気になりません。
玄関で使って、リビングにいれば全く聞こえませんでした。
・2個セット
両足を1度にできるので楽でした。
・こまめに購入しないといけない消耗品がない
電池だったり、薬剤だったり、こまめに買わないといけない物がないのは楽ですし、経済的にも助かります。
一度満充電にすれば、3~4回使用できます。
しかも1度に2つが同時に充電できるUSBケーブルが付属しています。
・スマホの充電器が使える
スマホのタイプB端子で充電できるので、旅行などに専用の充電器を持っていく必要がありません。
・革のブーツの臭いも薄くなった!
私はあまり革の臭いが好きではないので思わず「革臭くない!」と声が出てしまいました。
結果としては100%臭いが完全に消える(無臭になった)ということはありませんでしたが、ブーツの中に鼻を近づけても不快だと感じる臭いがなくなる程度にはなりました。
その後は、1日1回シューズ・ナースを使用したことで、1日中履いていたブーツでもあまり臭くなくなったように感じました。
ただし、雨などでずぶぬれになってしまったブーツを乾かすほどのパワーがシューズ・ナースにはありませんので、その場合は乾燥機などでしっかり乾かした後に、シューズ・ナースで仕上げの除菌・除湿をすると良いですよ。
どうですか?
シューズ・ナースを玄関に置いておいて、帰宅したらスイッチを入れて脱いだブーツにポン。
夕食を食べて、お風呂に入って…寝る前にブーツから取り出しておしまい。
充電する必要がある場合は、寝る前に充電器にさして朝まで置いておくだけです。
これなら、私みたいな面倒くさがりでも続けられます。
(実際10日以上続けられており、帰ってきた時の手洗いと同じようにシューズ・ナースを靴に入れることが習慣付いてきました)
毎日シューズ・ナースで手入れをしていれば、出先の飲食店でブーツを脱いでも気になるほど臭くなることはありません。
気になる方は、ぜひ使ってみてくださいね。
まとめ
気になるブーツの臭いについて、原因と対策方法をご紹介しました。
臭いの一番の原因は繁殖した雑菌が発生させるイソ吉草酸で、対策としてはブーツの中で雑菌を繁殖させないことが大切です。
それには雑菌が好む「湿気」「温度」「栄養」をそれぞれ予防することがポイントになってきます。
臭いを消す方法や、臭いの原因である雑菌を少なくする方法は色々ありましたが、その中でも一番簡単な方法として「シューズ・ナース」というグッズをご紹介しました。
スイッチを入れて、靴に入れるとオゾンの力で除菌と除湿を1度にしてくれるグッズで、とにかくコンパクトで手軽な点が私も気に入っています。
ただし、シューズ・ナースを使っても100%臭いが消えるわけではありません。
なるべくブーツの中に雑菌が付かないように足のケアや、汗対策など、上で紹介した方法のいくつかと合わせて活用すると、より効果が出ますよ。
ここ数年はムートンブーツやロングブーツなど、雑菌が繁殖しやすいブーツが流行っています。
臭い対策をしっかりしてから、流行ファッションを楽しみましょうね!