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夏休みの工作で船作りにチャレンジ!小学生が一人でできる作り方

こんにちは、ライターのTomoenaです。

小学生の夏休みは宿題がたくさんがありますよね。その中でも工作の宿題は自由度が高いので、何を作らせたらいいのか悩みませんか?

私も母親として、毎年子供と一緒に何を作ろうかと決めるのに苦労しています。

そこで、工作作りのヒントを得ようとオモチャ売り場に足を運んでみたところ、様々な工作キットが売られていて大人の私がワクワクしてしまうほどです。

作った後もたっぷり遊べそうな工作キットを見て、もちろん子供も黙っているわけがありませんよね。

私の息子には、船の工作キットを見つけて「絶対これが良いー!」と泣きながらせがんできた過去があります。(この時、主人は船舶模型コーナーにて物欲しそうな顔をしていました。)

確かにキットは見栄えの良い工作がつくれるし、材料もそろっていて簡単なのですが、「身近にある材料で工作できる楽しさを味わって欲しい!」「子供だけの力で完成させて自信を持ってほしい!」と願う親は私だけではないはずです。

さて今回は、子供の要望、親の願い、どちらにもこたえましょう!ということで、身近にある材料で小学生のお子さんが一人で作れる「船作り」として、低学年・高学年別に2種類ご紹介します。

画像と文章で説明していますので、低学年のお子さんの場合は一緒に読みながら、作る工程はまずお子さんだけでさせてみてください。高学年のお子さんであれば、基本的にはお子さんに任せ、分かりにくいところだけ一緒に画像や文章を見て手助けしてあげましょう。

また、「ただ作るだけでなく原理を学んでほしい!」、「自分でアレンジして発想力を身に付けてほしい!」と願う親御さんのために、アレンジポイントもご紹介しています。

さらに動画でも作り方を確認していただけます。細かいところは実際に作っているところを見てから取り掛かることで、仕上がりに差が出ますよ。

 

小学校1~3年生向け:水の力で進む「水式推進力船」

まずは小学校1~3年生までのお子様が一人でも作れる水式推進力船をご紹介します。

紙コップ・プラスチックトレー・ストローなど、手軽に手に入れられる材料で船を作ることができます。

簡単な工程が多いですが、穴あけだけは低学年のお子さんには難しいので大人が手伝ってあげてください。

遊び方は、まず船を水に浮かべて紙コップに水を入れます。すると、その水がストローを通って出てきます。

後ろ向きに送り出された水の力を利用して、前に進む「推進力」を使って船を動かします。

材料(1そう分)

・プラスチックトレー:1つ(長方形のものがオススメです)

・紙コップ:1個

・ストロー:2本(じゃばら付き)

・画用紙などの紙:1枚(旗用)

・つまようじ:1本

※トレーとストローの大きさについて。

ストローは上の画像のように紙コップからトレーの外へのばします。

この時、じゃばらがトレーの外側に出しますので、トレーが大きすぎないようにしてください。

 

使う道具

・耐水性のあるテープ(船を水に浮かべるためです)

・きりなどの穴を開ける道具(竹串でも可)

・はさみ

・ペン(旗に絵などを描くのに使います)

・のり、もしくはセロハンテープ

 

作り方

工程① プラスチックトレーに紙コップを固定します。

紙コップは、飲み口の方を上にして置きます。置く場所は、上の画像のように長方形のトレーの場合、短い方の辺から見て中央、長い方の辺から見て中央より少し端にずらした位置になります。

トレーにできる空間が狭い方が、船の前になります。

ここで注意する点は、紙コップがトレーの中心から大きくずれすぎると、水に浮かべた時に船のバランスが悪くなって沈んでしまうということです。

<工程①でのポイント>

ストローを設置する空間を作るためにずらしていますので、必要以上にずらさないようにしましょう。

船が沈まないか心配な場合は、コップを固定する前に水の上で試してみるのも良いですよ。

その際、幅の広い方には後でストローが2本付きますので、そのことも考えてほんの気持ち程度幅の狭い方が沈んでいる程度にします。

置く場所が決まったら、5か所くらいを耐水性のテープでしっかり固定しましょう。

 

工程② プラスチックトレーと紙コップに穴をあけてストローを通し、固定します。

上の画像のようにトレーの空間が広い方に、トレーの短い方の辺側から紙コップに向かって、ストローを通す穴を2つずつあけます。

穴の位置は、2本のストローが紙コップに向かって平行よりは少しだけ「ハ」の字型になるようにあけます。

また、紙コップの穴の位置がトレーの穴より低くなってしまうと、うまく水が出ません。

同じ高さか、紙コップの穴の位置が少し高くなるようにしましょう。

さらに、あける穴の大きさにも注意が必要です。

トレーの穴の大きさは、ストローの太さと同じか、少し大きいくらいにします。

紙コップの方は、ストローの太さより少し小さい穴を2つあけます。

<工程②でのポイント>

紙コップの方に開ける穴は、ストローを通す時にちょっとキツいなぁと感じる程度にしましょう。ストローと穴の間にすきまができてしまうと、コップにいれた水がもれてしまい、船がうまく動かなくなってしまいます。

穴をあける時は、大人が必ず見守り、危ないようであれば手を貸してあげましょう。

穴があいたら、ストローのじゃばらが無い方をトレーの外側から紙コップへ向けて通します。

この時、じゃばらがトレーの外に出るように通してください。

この時、紙コップに通す方は、下の画像のようにストローの端を斜めにカットしておくと通しやすいです。

ストローとトレー・紙コップは、耐水性のテープで固定します。

穴とストローの隙間から水が入ってこないように、短く切ったテープを位置や角度を変えながらしっかりと貼りましょう。

 

工程③ トレーの外に出たストローの端を少し切り落として、全体の重さを減らします。

ストローのじゃばら部分を残して、ハサミでカットします。

じゃばらは、たたんだり伸ばしたり、また曲げる角度を変えることで船の進む方向を変えることができるので残しておきます。

 

工程④ 画用紙とつまようじで旗を作って、紙コップに貼り付けます。

は、画用紙とつまようじで作ります。つまようじは竿になります。

お子さんが自分の船だとアピールできるアイテムとなりますので、好きな形や色でオリジナルの旗を作らせてあげてください。

旗ができたら、紙コップの内側にテープで固定しましょう。

これで完成です。

遊び方

浴室やプールなどに船を浮かべて、紙コップに水を入れるとゆっくりと進んでいきます。

どのように船が進むのか、よく観察してみましょう。

こちらの動画では、「水式推進力船」作り方を確認することができます。

また、船が進む様子も確認することができますので、是非ご覧になってください。

 

【小学生(低学年) 工作 船 水式推進力 作ってみた】

トレーや紙コップの大きさを変えてみる、ストローの太さや本数を変えてみる、など様々なアレンジポイントがありますので、ぜひ挑戦してみてください。

船の完成形がかなり変わってしまうのですが、紙コップの数を増やすというアレンジを加えたお子さんもいるようです。面白そうですよね。

船で遊ぶ場所についてですが、室内の浴槽や庭のプールでは物足りず、外の池などで船を浮かべたいと言うお子さんもいるかもしれません。

その時は、必ず大人が見守る環境で遊ばせてあげてください。

 

小学校4~6年生向け:蒸気の力で進む「ポンポン船」

次は、小学校4~6年生のお子さんが一人でも作れるポンポン船をご紹介します。

見た目はとてもシンプルですが、カッコイイ船です。

アルミパイプの中を水で満たしてから、船を水に浮かべ、ロウソクに火をつけると・・・アルミパイプ中の水が温められて水蒸気となり、その水蒸気が膨張してアルミパイプ内から出ようとすることによって水が押し出されます。

しかしアルミパイプの先まで水蒸気が進むと、水蒸気が外の水によって冷やされアルミパイプ内の気圧が収縮するので、外の水がアルミパイプ内に吸い込まれます。

この繰り返しで、船が進むという仕組みです。

その際、水蒸気が「ポンポンッ!」と音をたてながら出るため「ポンポン船」という名前が付いています。

材料(1そう分)

・空き缶: 1つ

上の画像のように楕円形の浅いものがおすすめです

・アルミパイプ :1本(直径3 mm、中心穴径2 mm、長さ30 cmくらい)

アルミパイプはホームセンターやプラモデルなどを扱っているおもちゃ売り場で買うことができます。ホームセンターで100〜150円くらいで購入できます。

・単三電池 :1個

アルミパイプを丸めるために使用するだけですので、使用済みでも大丈夫です。

乾電池以外でも、筒状の硬いもので代用できます。

・ロウソク :1個

上の画像にあるような、平べったいものがおすすめです。

(100均のアロマキャンドルなど)

なければ、普通のロウソクを短く切ってください。

・針金

固定するためのものですので、小学生が扱いやすい細めのものがおすすめです。ホームセンターや手芸店、100円ショップでも購入できます。

・両面テープ

 

使う道具

・カッター

・きりや目打ちなどの穴をあける道具

・ラジオペンチ

・ライターまたはマッチ

・注射器、または細いスポイト

アルミパイプの中に水を注入させるために使います。

 

作り方

工程① アルミパイプを長さ30 cmほどになるよう、カッターで切ります。

切断したいところにカッターの刃を置きアルミパイプを固定し、空いている方の手でアルミパイプをコロコロ転がしながらアルミ棒の表面に傷をつけます。

そうすることで、アルミパイプを手の力で簡単にポキっと折ることができます。

カッターの取り扱いには十分に注意しましょう。

 

工程② アルミパイプを、単三電池に巻きつけていきます。

パイプの端から12 cmほど残し、4回転ほど巻きつけていきます。

<工程②でのポイント>

途中で折れてしまわないように、指でアルミパイプを乾電池に沿わすようにしてゆっくりと巻いていきましょう。

巻き終わったら、伸びたパイプ2本が平行になるように指で調整します。

伸びたパイプ2本の長さがそろっていない場合、先ほどと同じようにカッターで切ります。

これでを動かすのに重要なエンジン部分が完成しました!

 

工程③ 空き缶に穴をあけ、アルミパイプを取り付けます。

アルミパイプを通す穴(赤丸)2つと、針金で固定するための穴(青丸)2つをあけます。穴をあける位置は、上の画像を参考にしてください。

空き缶にアルミパイプを通す穴(赤丸)は、アルミパイプが通せる大きさまで穴を広げる必要があります。

針金を通す穴(青丸)は、小さくても大丈夫です。

穴をあける際には、怪我をしないよう十分気をつけましょう。

穴があいたら、アルミパイプのコイル部分が船の中になるように取り付けます。

そして、針金で固定するための穴(青丸)に針金を通し、アルミパイプに巻きつけます。

3周ほど巻きつけた後、ラジオペンチを使って針金をしっかり固定します。

 

工程④ アルミパイプの端の角度を調整し、ロウソクを設置する。

船本体の外に出ているアルミパイプの端の角度を調整します。

<工程④でのポイント>

上の画像のように船をテーブル上に置いた時に、アルミパイプがつっかえないくらいに調整しておきましょう。

ロウソクは、裏に両面テープを貼って船の中に固定します。

ロウソクを置く場所は、アルミパイプのコイル部分の下に火がつく位置になるようにします。

これで完成です。

遊び方

まず、注射器や細いスポイトを用いて、アルミパイプ内に水を満たします。

注射器の先を入れていない方のアルミパイプから水がポタポタと出てきたら、パイプ内が水でいっぱいになった証拠です。

ライターなどでロウソクに火をつけてしばらくすると、ポンポンと音をたてながら船が前進します。

どのように船が進むのかをよく観察し、船が動く仕組みも調べて宿題として作品と一緒に提出するのもおすすめです。

こちらの動画では、「ポンポン船」作りの全体の流れや、船が進む様子を確認することができます。

 

「ポンポン船」をつくろう 水蒸気の力で進む

今回は、空き缶を船本体として使用していますが、発泡スチロールやウレタン、バスラローカス材を使用している方もおられるようです。
またアルミパイプの太さや曲げる角度を変えると船の動きも一緒に変わるので、色々試してみるのもおもしろいですよ。

最後に、楽しく安全に船作りに取り組んでもらうための注意点があります。
今回ご紹介した船工作は、どちらも刃物や火を使います。
高学年のお子さんであれば一人でもできる作業ではありますが、必ず大人が見守る環境で行ってください。
また少しでも危険を感じたら、大人の人が手伝ってあげてくださいね。

 

まとめ

今回は、夏休みに小学生が一人でできる船工作を低学年向け、高学年向けに2種類ご紹介しました。

低学年向けの「水式推進力船」は、特別な材料を必要とせず、船も簡単なつくりになっていますので、少し不器用かなというお子さんでも楽しく作れる作品です。

また、オリジナルの旗を作れば自分だけの特別な船になるところもポイントです。

毎日のように触れる水ですが、その水が動力になって、船を動かすことができるという感動もぜひ味わってほしいです。

高学年向けの「ポンポン船」は、カッターやライターの使用など、お子さんにとっては少し難しい作業もあるかもしれませんが、少ない材料と短い工程でカッコイイ船が作れます。

熱エネルギーが運動エネルギーに変わる面白さが味わえますし、水が温度によって固体→液体→気体に変わる性質(三態変化)を小学校で習ったお子さんにとっては、より興味深い現象を体験できるキッカケになると思います。

どちらの船工作についても、まずは大人が画像付き説明文と動画を見て、作り方をよく理解した上で、お子さんにアドバイスしながら作らせてみるのが良いと思います。

そして、この船工作以外にも色んな物が作ってみたい!と思ったら、こちらでも身近にある材料を使った小学生向けの工作を紹介しています。

 

 

少し不器用なお子さんでも簡単に作れる作品ばかりですのでチェックしてみてくださいね。
ただ作るだけの作品ではなく、自分で動かせる工作は子どもにとっては何より楽しいですし、遊び方も色々工夫できるところがうれしいですよね。
お母さんやお父さんも工作づくりに参加し、お子さんとの楽しい体験を共有してくださいね!

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