ライターの市(いち)です。
小学生の夏休みの宿題で一番困るのは自由研究!というのは、私が子供だった頃からよく聞く小学生親子の悩みの1つです。
昔はインターネットなんて便利なものはありませんでしたから、お母さん同士が「子供の自由研究、何にした?」などと情報交換をしていた姿を、子供だった私もなんとなく覚えています。
私は毎年好きな絵を描いていたのですが、新学期の宿題提出で一番注目を集めるのは工作でした。
特に「動く工作」にはみんなが集まって、休み時間に遊んでいるという姿は、今も昔も変わらないようです。
去年の夏休み明け、息子が勢いよく家に帰って来て「6年生の○○くんの工作、すごかったんだよ!」と興奮ぎみに話してくれました。
息子の話や周りの人の話を聞くと、どうやらその作品は工作キットを使ったものだったようです。
すっかり影響を受けた息子は「これを作りたい」とずっと言っていましたが、まだ低学年の息子にはちょっと難しいし、調べてと結構高いんですよね。
親としては、身近なものを材料にして工夫して自分で作ってほしいと思い、何か良いものがないかと探してみました!
今回は、小学校低学年向け、高学年向け、2種類の車の工作を紹介します。
画像と動画で詳しく説明していますので、ほとんどの工程がお子さんだけの力で作ることができます。
とはいえ、どちらもお子さんだけでは少し難しい部分や危ない工程がありますので、大人が見守りながら作業することをおすすめします。
目次
小学生が一人でできる車作り、低学年向け「輪ゴムプルバックカー」
空き箱などで車を作ることは幼稚園や保育園でも経験しているお子さんも多いですが、「箱にタイヤがついただけのもの」という感じではありませんでしたか?
小学生にもなると、もう少し見栄えの良い車でないと物足りなくなります。
今回紹介するプルバックカーの完成画像がこちらです。
アレンジ次第では写真上側のようなF1カーを作ることができるので、車好きのお子さんなら「作りたい!」と言うこと間違いなしです。
材料は家にあるものや100均などで簡単に手に入るものばかりですので、手軽に作ることができます。
今回は画像下側の基本となる車の作り方を紹介していきます。
途中、定規を使って図面を書く工程がありますので、その部分は大人が確認してあげましょう。
<材料>
・型紙用の紙:コピー用紙などでB5程度のもの 1枚
・竹ひご(もしくは竹串):15cm程度のもの 3本
・ペットボトルのキャップ:同じサイズのもの 4つ
・輪ゴム:6本
・段ボール板:25cm×25cmくらいのもの 1枚
※段ボール板について
段ボールは断面が波状になっており、下の画像のように竹ひごを通して、クルクルと自由に回せるものを用意してください。
竹ひごが通せない段ボールや空き箱などの厚紙しかない場合は、ストローを用意して車体の下に貼り付けることでタイヤの軸(竹ひご)を通すことができます。
ストローは竹ひごが通るギリギリの細めのものがおすすめです。
<使う道具>
・定規(20cm~30cmくらいのもの)
・鉛筆と赤鉛筆(もしくは黒と赤のペン)
・カッター、はさみ、ニッパーなど切る道具
・カッター台(雑誌や重ねた新聞紙でも代用できます)
・きりなどの穴を開ける道具
・グルーガン、なければボンドなどの接着剤
<作り方>
①型紙用の紙に図面を書く
定規と鉛筆、赤鉛筆を使って下の画像の通りに図面を書いてください。
長さの単位はmm、赤い線は竹ひごの通り道になります。
(太い黒線が切る線です)
この図面を書く作業は低学年のお子さんには少し難しいので、大人が手伝ってあげてください。
しかし、こちらはあくまで基本形で、多少ずれてしまっても問題ありません。
できるかぎりお子さんに書かせてあげましょう。
※ポイント※
前輪と後輪の軸の間隔(赤い線2本の間)は図面通りにすると112mmになりますが、車体に使う段ボール板の断面を見て変える必要があります。
下の画像のように、型紙を作る時にかならず段ボールと重ね合わせ、赤い線の2本両方が波の中心と重なる位置になるように、赤い線の位置を前後どちらかに調整をしてください。
また、赤い線を調整する際は、赤い線が通っている16mmの四角いでっぱりごと前後へ移動させ、必ず四角の中央(8mmの所)に赤い線が通るようにしてください。
この部分だけは、ずれてしまうと作れなくなってしまいますので、大人が確認してあげてください。
②余白部分を切り落とす。
下の画像のように余白の部分を切り落とします。
カッターと定規を使えばきれいに切れますが、お子さんが切る際に心配な場合ははさみを使ってください。
③型紙通りに段ボールを切り抜く。
①の※ポイント※で説明したように、赤い線(竹ひごの通り道)と段ボールの波の中心が重なる位置に型紙を当てて、段ボールを切り抜いてください。
お子さんが切りやすいように、車体の底側に型紙をのりやボンドで貼り付けて型紙ごと切ってしまうとずれることなく切ることができます。
(赤い線と段ボールの波がずれてしまうと作れなくなりますので・・・)
切り抜くと下の画像のような形になります。
竹ひごが図面通り通せるか確認をしましょう。
この際、竹ひごが四角くでっぱった部分の中央を通っていれば大丈夫です。
竹ひごの途中が見えている方(画像では右側)が後ろになります!
★竹ひごを通せない段ボールや厚紙を使っている場合
型紙の赤い線の部分にストローを貼り付けます。
その際、後ろの竹ひごが見えている部分(段ボールが切り抜かれている部分)にはストローを付けないようにすることがポイントです。
④ペットボトルのキャップ4つの中心に穴を開ける。
きりやカッターでキャップの中心に穴を開けます。
カッターを使って穴を開ける場合は、カッターの先をキャップの中心に当てて、キャップの方を回すときれいに穴が開きます。
穴の大きさは、竹ひごを押し込んでギリギリ入るくらいです。
⑤ペットボトルのキャップ(1個)と竹ひごを固定する。
下の画像のように、竹ひごの先がペットボトルのキャップから数mm出たところまで竹ひごを押し込んで、クルクル回した時にペットボトルのキャップがブレないないよう、角度を調整します。
(キャップの上の部分が外側になります)
調整したら、グル―ガンなどでペットボトルのキャップと竹ひごを固定してください。
これを2つ作ります。
(タイヤのもう片方は、車体の段ボールを通した後で固定するので、ここでは付けないでください!)
⑥竹ひごを車体に通してから、反対側のタイヤを固定する。
⑤で作ったものの竹ひごを図面通りに車体の段ボールへ通し、その先にもう1つのペットボトルのキャップを通します。
後輪も同じ要領で取り付けてください。
※ポイント※
両側のペットボトルのキャップが車体の四角いでっぱりに当たらないよう、少しすきまを作ってください。
★竹ひごを通せない段ボールや厚紙を使っている場合
③で取り付けたストローに竹ひごを通し、⑤と同じように、ブレを調整したらグルーガンなどで固定します。
※ポイント※
キャップが完全に竹ひごに固定される前に、ブレを調整してください。
キャップ(タイヤ)が車体と平行になっていないとまっすぐ進みません。
⑦竹ひごの余分な部分を切り落とす。
前輪側の竹ひごは、ペットボトルのキャップから数mmを残して、余分な部分を切り落としてください。
後輪側の竹ひごは、キャップから少し長めに(2~3cm程度)残して切り落とすと、プルバックだけでなく、手で輪ゴムを巻いて走らせることもできるようになります。
⑧輪ゴムを後輪の軸(竹ひご)部分に取り付ける。
輪ゴムを2本つなげたものを作り、後輪の軸と車体の間に通します。
下の画像のように通した方にできた輪(右側)に反対側の輪ゴムを通して引っ張ることで竹ひごに取り付けることができます。
※ポイント※
通した輪ゴムをしっかり引っ張って、輪ゴムで竹ひごをしめるようにしてください。
後輪の軸を回した時に輪ゴムが竹ひごに巻き取られるようになっていればOKです。
⑨輪ゴムの反対側を引っかける竹ひごを取り付ける。
下の画像のようにもう1本の竹ひごを車体の横側から、段ボール→輪ゴム→段ボールの順番に通していきます。
こちらの竹ひごを通す場所に決まりはありませんが、なるべく輪ゴムがゆるまないよう前輪の近くにしてください。
通したら、車体から出っ張らない長さで竹ひごを切り落とします。
★竹ひごを通せない段ボールや厚紙を使っている場合
車体の下にセロテープなどで竹ひごをそのまま固定してください。
⑩ペットボトルのキャップ(タイヤ)にすべり止めのための輪ゴムを付ける。
輪ゴムを2重もしくは3重にしてペットボトルのキャップに取り付けます。
これが、タイヤのゴムの代わりになります。
4つすべてのペットボトルのキャップに輪ゴムを取り付けたら基本形は完成になります。
ちゃんと走るかどうか試してみてください。
その際、あまり輪ゴムを巻きすぎると竹ひごが折れてしまったり、段ボールの波型が破れてしまいますので気を付けてくださいね。
詳しい作り方はこちらの動画でも確認できます。
【夏休み企画】輪ゴムプルバックカー【工作】
輪ゴムのつなげ方や、竹ひごに固定する方法なども丁寧に紹介していますので、分からなかった方は参考にしてみてください。
※アレンジ※
基本形の上に人が乗る部分を作ったり、画像のように型紙を変えてF1カーなどのオリジナルの車体を作ってみましょう。
また、段ボールのままではさびしいので、いろがみや絵の具などを使って色をぬり、好きなものを貼り付けてデコレーションするなど、アイデア次第で色々な車が作れます。
ただ、あまりたくさんの物を乗せると、重みで段ボールがゆがんでしまいますので注意してくださいね。
小学生が一人でできる車作り、高学年向け「ペットボトルプロペラ車」
上で紹介したプルバックカーと同じようにゴムの力で動く車ですが、こちらはゴムの力でプロペラを回し、プロペラの推進力で走る車です。
こちらもペットボトルや段ボールなど、身近にあるものや100均で手に入るものばかりで作ることができます。
ただ、低学年向けのプルバックカーと違い、ペットボトルを切ってプロペラを作るなど、力のいる作業や、けがをしやすい作業もあるのでお子さんには十分に気を付けるように言い、大人が横で見ているようにしてください。
また、工程がプルバックカーよりも多いので、1つ1つ確認しながら作ってくださいね。
<材料>
・ペットボトル(キャップ付き):500mlのもの 2つ
・ペットボトルのキャップ:上のものとは別に、同じサイズのもの 1つ
(キャップは合計3つになります)
・竹ひご:30cm~40cmくらいのもの 1本
・輪ゴム:12本
・段ボール紙や厚紙など:20cm×20cm程度のもの 1枚
(タイヤになりますので、厚めのものがおすすめです)
・ストロー:1本
※ペットボトルについて
車体になる方のペットボトルはどんな形でも問題ありませんが、プロペラにするペットボトル1本は、飲み口から下がなだらかな形になっているものを使用してください。流線型のきれいなプロペラになります。
<使う道具>
・きりなど穴を開ける道具
・定規
・ペン
・カッターやはさみ、あればニッパー
・コンパス
・ボンド
・セロハンテープ
<作り方>
①車体になるペットボトルの底に穴を開ける。
きりで車体になるペットボトルの底の中央に穴を開けます。
穴の大きさは、竹ひごが通せるくらいにしますので、実際に竹ひごが通るか確認をしてください。
※ポイント※
きりで穴を開ける時は、力を入れて押し込まずにきりをクルクル回させながら少しずつ押し進めると小学生の力でも簡単に開けられます。
最初数回は大人が上手に開けられるようにアドバイスしてあげましょう。
この後もきりを使う工程が何回か出てきます。
②ペットボトルのキャップに穴を開ける。
車体に使ったペットボトルのキャップと、別に用意したキャップ、2つそれぞれの中央にきりで穴を開けます。
こちらも竹ひごが通る大きさに開けてください。
③キャップの上部分のみを切り取る。
②で穴を開けたキャップ2つのうちの1つを使います。
キャップの側面を切り落とし、残った円の部分も一回り小さく切り取ります。
※ポイント※
ペットボトルのキャップは小さく硬いので、お子さんには切り取ることがとても難しいです。
心配だと思ったら、この工程だけは大人が代わってください。
また、はさみでは大人でも力が必要になりますので、ニッパーがあると切りやすいです。最後に丸く形を整える時ははさみを使うと良いですよ。
切り取ったキャップは、下の画像のような中心に穴の開いた丸いパーツとなります。
(丸の大きさは直径1.5cmくらいです)
④竹ひごを10cm分切り取る。
用意した竹ひごの端から10cmを定規で測り、はさみなどを使って切り取ります。
10cmの竹ひご、残った長い竹ひごはそれぞれ別のパーツになります。
⑤輪ゴムを4本つないだものを3つ作る。
輪ゴム12本を4本ずつに分けて、それぞれをつなげて下の画像のようなくさりを3つ作ります。
※ポイント※
輪ゴムをつなげる時は、両端同士をつなげるようにしてください。
ゴムの張り具合に大きなムラがあると、うまくゴムの力がプロペラに伝わりません。
⑥竹ひごに輪ゴムを取り付ける。
④で切った長い方の竹ひごの先端に、長めに切ったセロハンテープの端を巻き付けておきます。
束ねた3つの鎖の端の輪ゴム3本を、セロハンテープを付けていない方から通していきます。
輪ゴムをセロハンテープの横まで移動させたら、輪ゴムの上からセロハンテープを巻き付けて、竹ひごに輪ゴム固定させます。
※ポイント※
竹ひごを手で巻くことで、輪ゴムをひねって動力にします。
輪ゴムが空回りしてしまわないように、しっかりと固定することが重要です。
できたものが下の画像です。
⑦穴を開けたペットボトルとキャップを固定する。
①で底部分に穴を開けたペットボトルの底に、②で穴を開けたペットボトルのキャップ1つを下の画像のようにセロハンテープで固定します。
キャップの向きは上の部分が外側になるようにします。
長めのセロハンテープでキャップの上の部分とペットボトルの側面を十字に貼り付けるときれいに固定できますよ。
固定した後、きりでセロハンテープにも穴を開けて奥まで刺し、キャップの穴とペットボトルの底の穴が一直線になるようにキャップの位置を調整してください。
⑧ペットボトルと動力部分(輪ゴムの付いた竹ひご)を固定する。
⑦のペットボトルの飲み口部分に残っているキャップのリングをはずします。
(下の画像で言うと黄色いパーツ部分です)
手ではずすこともできますが、はさみなどで1か所切ってから開くようにしてはずすと安全です。
飲み口から⑥で輪ゴムの鎖を固定した竹ひごを入れていき、ペットボトルの底の穴→底に固定したキャップの穴へと竹ひごを通していきます。
(下の画像は左から右へ竹ひごを通した状態になっています)
※ポイント※
輪ゴムの端が、ペットボトルの中に入ってしまわないように、指にひっかけておきましょう。
竹ひごに固定した鎖状の輪ゴムの一番端を3本束ねて二重にし、先ほど外した飲み口のリングがはまっていた溝にはめ込みます。
竹ひごを引っ張って、竹ひごと輪ゴムを固定した部分がペットボトルの中間くらいにくるように調整してください。
※ポイント※
二重ではゆるかったという場合は、三重にするなどして、輪ゴムが飲み口の溝からはずれないようにしてください。
⑨タイヤを作る。
厚紙にコンパスで半径4cmの円を2つ描き、はさみで切り取ります。
中心の穴を竹ひごが通るくらいまで、きりで広げてください。
次に、ストローを8cmの長さに切って用意しておきます。
④で切った10cmの竹ひごの先にボンドを付けて、上で切り取った丸い厚紙(タイヤ)の穴に差し込みます。
竹ひごが数mm出たところで厚紙と竹ひごを固定します。
竹ひごに8cmのストローを通した後、反対側のタイヤも同じようにボンドで固定します。
※ポイント※
竹ひごと厚紙のタイヤが完全に固定される前に、2つのタイヤが平行になるように、また竹ひごとタイヤが直角になるように位置を調節してください。
タイヤが「ハ」の字になっていたり、竹ひごとタイヤが直角になっていなかったりするとうまく走らなくなってしまいます。
位置の調節ができたら、タイヤの外側からもボンドをぬってしっかり固定しましょう。
➉プロペラ用のペットボトルの下準備をする。
定規とペンを使ってプロペラ用のペットボトルの底から10cmの所に印を付けます。
上で印をつけた高さでペン先を固定するため、下の画像のように本など積み上げた上にペンを乗せて、ペットボトルをぐるりと一周させて線を書きます。
その線にそってペットボトルをはさみなどで切ります。
飲み口の側がプロペラの材料になります。
底の方は使いません。
※ポイント※
ペットボトルの切り口はするどくなっていることがあります。
指などを切らないように十分注意してください。
心配だという方は、切り口をやすりで軽くけずって、丸くしておくと良いですよ。
⑪ペットボトルに4等分の切り込みを入れる。
切り口の所が4等分になるよう印をつけて、下の画像のように⑨の切り口から飲み口に向かって垂直に切り込みを入れます。
切り込みは飲み口の硬くなっている部分手前まで入れてください。
※ポイント※
この部分がプロペラになります。
4つのプロペラの大きさが極端に違うとうまく回りません。
必ずペットボトルの断面を正面にして、12時、3時、6時、9時の位置に印を付けたら、飲み口に向かって真っすぐ切るようにアドバイスしてください。
はさみを大きく開いて、一気に飲み口部分まで切るとまっすぐに切りやすいですよ。
⑫プロペラの形に折って調整する。
⑪で切った部分を外側に開き、指で反対方向へそらします。
次にプロペラの根元を1枚ずつ同じ方向に軽くひねるように折って、プロペラの形を作っていきます。
折る角度の目安は、扇風機のハネと同じくらいです。
形を調整する際は切り口で指を切らないように気を付けてください。
また、4つとも同じくらいの角度になるようにしてください。
完成したプロペラがこちらです。
⑬車体とプロペラを合体させる。
プロペラを作ったペットボトルのキャップ中央に穴を開けます。
穴の大きさは竹ひごがギリギリ通るくらいにしてください。
下の画像のように、車体のペットボトルから出ている竹ひごに③で作った小さな穴の開いた丸いパーツ→プロペラのペットボトルのキャップの順に通していきます。
プロペラのペットボトルのキャップ(下の画像では黒いキャップ)は、上部分が内側に来るように通します。
プロペラを竹ひごに通して、下の画像のように先に通したキャップにふたをする要領ではめます。
※ポイント※
合体させた後、竹ひごを回して輪ゴムをある程度ひねって手を放した時、プロペラがきちんと回るか確認してください。
うまく回らない場合、プロペラをはめたペットボトルのキャップの穴が大きすぎて空回りしているのかもしれません。
その場合は、プロペラをはめられるキャップをもう1つ用意して穴を開けなおすか、キャップと竹ひごをボンドで固定するなどして対処しましょう。
また、プロペラの角度などで回り方にムラが出ることもありますので、角度の調整もしなおしてみてください。
⑭タイヤを付ける。
下の画像のように、車体のペットボトルのプロペラ側から3分の1くらいの所にタイヤの軸を通したストローをセロハンテープで固定します。
※ポイント※
車体のペットボトルとタイヤの軸が垂直になるように固定しないと、まっすぐに進みません。
手で走らせてみてみながら、まっすぐ走るように位置を調整してください。
⑮車体の後ろをへこませる。
下の画像のように、車体のペットボトル後ろ(飲み口の方)の床に当たる部分を指で押してへこませます。
こうすることで、プロペラが床に当たらないくらいに車体の頭が持ち上がります。
これで完成です!
プロペラの先に付いている竹ひごを回してゴムをひねったら、床に置いて走らせましょう。
プロペラが回って前に進んでいきます。
タイヤが空回りしてしまう場合は、タイヤの紙を厚くしたり、すべり止めになるようなものを付けたりするなど、工夫してみてください。
また、プロペラの先に出ている竹ひごが長いようでしたら、適当な長さに切ってしまっても大丈夫です。
詳しい作り方や、走っている様子はこちらの動画で確認することができます。
ゴム動力で走るペットボトルプロペラ車
竹ひごと輪ゴムを固定する方法や、竹ひごにパーツを通す順番や方向なども、こちらで確認するとより分かりやすいです。
※アレンジ※
こちらも透明なペットボトルのままで完成させていますが、油性ペンやいろがみで模様を付けたり、色々なものを貼り付けてデコレーションすることでオリジナルのデザインに仕上げることができますよ。
特にプロペラ部分には色を付けると、回転した時にきれいです。
車体の後ろ部分を引きずるのが気になるというお子さんは、小さめのタイヤを作って張り付けても良いですね。
他にも、車体の上の部分に「コ」の字型に切れ込みを入れて持ち上げれば、フロントガラスができちゃいます。
さらに翼を付ければ、飛ばないセスナ機のできあがりです。
お子さんのアイデア次第で色々なアレンジができますよ。
まとめ
小学生が一人でできる車の作り方を、低学年向け、高学年向けの2つ紹介しました。
低学年向けの「輪ゴムプルバックカー」では、基本形を作る際は作図が必要になりますが、オリジナルのデザインにする時には必要ありませんので、低学年のお子さん一人でも比較的簡単に作ることができます。
ペットボトルのキャップに穴を開ける作業だけは、少し危険ですので大人が横でしっかりサポートしてあげてください。
高学年向けの「ペットボトルプロペラ車」は、工程数も多く、ペットボトルや硬いキャップを切る作業などがありますので、ケガには十分気を付けるようにアドバイスしてください。
また、分かりづらい部分も多いので、画像や動画を確認しながら作ってくださいね。
どちらの作品も色々なアレンジができます。
ぜひ、紹介した通りに作って終わりにせずに、自分だけのオリジナル作品を作って学校へ持って行かせてください。
今回は車の作り方を紹介しましたが、違う作品や、他の材料を使った作品も知りたいという方はこちらをご覧ください。
牛乳パックやティッシュ箱、割りばしなど、家にあるもので簡単に作れる作品をたくさん紹介しています。
お子さんと一緒に「今年の夏休みはどの作品を作ってみる?」と相談するのもまた楽しいですよ。