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簡単、小学生夏休みの工作!箱を使って高学年が一人で作れる工作紹介

こんにちは。ライターのsaochiです。

いよいよ待ちに待った夏休み

子ども達はとても楽しみにしていますが、にとっての夏休みは掃除や洗濯といった普段の家事に加えて、子どもの昼食の準備が増えるという試練が…

さらには「ゲームやりすぎ!」「休みだからってダラダラしすぎ!」とイライラしつつも喧嘩にならないように声をかける、というような忍耐を求められる1か月ですよね。

特に、子どもに宿題をさせるのがこんなにも大変なものだとは思いませんでした。

そんな「夏休みの宿題」の中でも最も親子で頭を悩ませるのは「自由研究」です。

ドリルなら「1日1ページ」とペースを作ってあげることが出来ますが、「自由研究」はそうはいきません。

「何をするか?」という所から一緒に考えなければならないんですから!

毎年アイデアをひねり出すのも大変ですし、子どもが成長し高学年ともなると、あまり簡単すぎるのもいけない気がします。

そんな悩める親子のために、最近では本屋さんなどで実験キットや工作キットも売られていますよね。

大人が見ても面白そうなものも多く、親子でとても楽しめそうです。

しかし、小学校の宿題にわざわざ1,000円近くも払うってどうなの?と商品を前に考え込んでしまいました。

親としては、そういった市販のキットに頼らず、何か自分で工夫したものを「自由研究」の宿題にして欲しい!

そこで私も子どももわりと好きな工作に絞って探してみたところ、捨てるはずの空き箱を使った面白い箱工作を見つけました。

その中でも小学校高学年の子どもが1人で作れて、さらに自分でアレンジ出来そうな工作を2つ紹介します。

どちらの工作も「動かせる」「遊べる」ものなので作った後も楽しめますし、もちろん宿題として提出してもとっても見栄えがしますよ。

材料は牛乳パックとティッシュというどのご家庭にもある空き箱を使うので、ほとんど材料を買う必要はありません!

お子さんが1人でも作れるように、画像を使って分かりやすく作り方をまとめましたので、ぜひ最後までご覧くださいね。

小学校高学年(4~6年生)向け、箱を使った工作①「牛乳パックで作るカライドサイクル」

まず1つ目は「カライドサイクル」です。

こちらは牛乳パックを使って作ります。

長さを測らないでも作れちゃうところがかなりおススメです。

カライドサイクルとは、「Kalos:美しい」「Eidos:形・模様」「Kyklos:輪」というギリシャ語を元にした造語です。

万華鏡(まんげきょう)のことを「カレイドスコープ」というのですが、それも同じ語源から来ています。

カライドサイクルは三角すい(4つの三角形でできた立体)をつなげて輪にしたもので、中心からひっくり返すと絵がくるくると変わります。

単純な形ですが、どんどん絵が変わる様子はまるで花が咲くようにキレイで不思議です。

こちらの作品は材料が牛乳パックだけですし、牛乳パックの折り目を利用して切ったり線を引いたりするので、長さを測り間違えて失敗してしまうことがありませんよ。

材料

・牛乳パック(1Lのもの)2個

使用する道具

・はさみ
・ボールペン
・長い定規(40cmあると便利)
・セロハンテープ

※カライドサイクルにオリジナルの絵柄をつける場合は、絵の具やカラーペンなどをご用意ください。

作り方

1.洗って乾かした牛乳パック2個を継ぎ目のある角からはさみで切り開き、横に並べてセロハンテープでつなげます。

牛乳パックの「底」と「注ぎ口(三角屋根の部分)」は使わないので、切り取ります。

下の写真のようになっていれば、下準備はばっちりです!

2.牛乳パックを裏返して、パックの内側(白い方)にボールペンで線を引いていきます。

~ポイント~

あとでボールペンの線にそって折っていきますので、「定規でまっすぐ」「溝ができるくらい強めに」書いて、折り筋をつけておくことが重要です!

【線の引き方】

① 2枚の牛乳パックをセロハンテープで貼り合わせたつなぎ目の一番上から、右下と左下の角へ2本の直線を引きます。

② 先ほどのつなぎ目の一番下から、右上と左上の角へ直線を引きます。

下の写真のようにバツ印になっていれば正解です。

今度は牛乳パックの縦の折り目と①②で引いた線の交わっている所を目印に、【線の引き方①②】と平行になる「ななめ線」を合計6本足していきます。

完成すると、下の図のように10個のひし形と12個の三角形が浮かび上がります。

これで線引きは終了です。

~ポイント~

牛乳パックの折り目と【線の引き方①②】で書いた直線、この2つが交わっている所にボールペンでを付けておくと分かりやすくなります。

3.線に沿って折ります。

ボールペンで引いたななめの線をすべて山折りにして、折りぐせをつけます。

牛乳パックの縦の折り目は反対側にも折って、両方に折りぐせをつけておきましょう。

後でこの折り目を使って立体に仕上げていくので、ここはキッチリ・しっかりと折り目を付けてくださいね。重要ですよ!

4.作り方1.でつなげた辺の反対側同士をセロハンテープでとめて筒状にします。

筒状にする際は、線を引いた方が外側に向くようにしてください。

5.出来上がった筒を立てて、折っていきます。

作り方3.で付けた折り目にそって、内側に折り込んでいきます。

下の写真のように牛乳パックの縦の折り目を谷折り、ななめの折り目を山折りにして、開いている口を閉じるイメージで内側に折り込んでください。

しっかり折り目が付けてあると、スムーズに進みます。

反対側も同じように折り目に沿って口を閉じるように折り込みます。

全て折り込みが完了するとこのような形になっています。

6.つなぎ目をセロハンテープでとめる。

折り込みが完了したら最後の仕上げです。

カライドサイクルを外側から内側に2回ひっくり返し、4か所あるつなぎ目を外側に出します。(筒状の時に一番上と一番下にあったがつながります)

つなぎ目をキレイにセロハンテープでとめたら、出来上がりです!

クルクルとうまく回るか試してみましょう。

絵を描いたり色を塗ったりする場合は、完成してからの方がやりやすいですよ。

牛乳パックが平面の状態だと、完成した時どの部分がつながって見えるのか分かりにくいと思います。

細かい作業の流れや遊び方はこちらの動画をぜひ参考にしてみてくださいね。

特に作り方.5の内側に折り込む作業は、折り方が間違っていないか確認するのにとっても役立ちますよ!

『牛乳パックで作るカライドサイクルpart2.測らないで簡単に作る』

今回は作業が分かりやすいように真っ白なもので作り方を紹介しましたが、色や柄が付いたカライドサイクルは万華鏡のように柄が変化して本当にキレイです。

何種類も作って見比べるのも楽しいですね。

小学校高学年(4~6年生)向け、箱を使った工作②『ティッシュ箱獅子舞(ししまい)』

2つ目は『ティッシュ箱獅子舞(ししまい)』です。

こちらは名前の通りティッシュの空き箱で作れます。

カッターを使う部分があるのでその点だけ注意が必要ですが、切って貼るだけと作り方はとってもシンプルです。

簡単なのに、完成後は本物の獅子舞のように口を「パクパク」させて遊ぶことができる所がイチ押しです!

獅子舞に頭を噛んでもらうと「その年は無病息災で過ごせる」という言い伝えがあるのをご存知ですか?

本物の獅子舞は子どもが怖がって嫌がることもありますが、この獅子舞ならかわいらしいので怖がることはありません。

ぜひ自分で作った可愛い獅子舞で「パクパク」と家族みんなの「無病息災」を願ってみてはいかがでしょう。

こちらの箱工作は、獅子舞だけでなく色や顔のパーツを変えることでワニやカエル・犬など様々な動物も作れますよ。

材料

・ティッシュの空き箱2個(180組がおススメ)
・画用紙(赤・白・黄色・黒)
・ビニール袋(緑)※緑が見つからない時は黒いビニール袋や画用紙で代用してください。

使用する道具

・のり
・はさみ
・カッター(使うとキレイに仕上がりますが、無くても大丈夫です)
・定規
・セロハンテープ
・ペン

作り方

1.ティッシュ箱に切れ目を入れます。

ティッシュの取り出し口を上に向けて、箱を置きます。

下の画像のように、箱の横の長さの中央で縦方向(取り出し口と垂直)に切れ目を入れます。

ティッシュの取り出し口のある面と側面だけを切ってください。

箱の底部分は絶対に切らないでくださいね!

2.半分に折り曲げます。

ティッシュの取り出し口が外側になるように半分に折り曲げてください。

折ると箱の底と底が付くことになります。

これで1つ目のティッシュ箱の作業はいったん終了です。

獅子舞の「パクパクする口」がほぼ出来ましたよ!

3.もう1つのティッシュ箱を切って「顔」になるパーツを作ります。

ティッシュ箱の底面を上にして横長に置きます。

下の画像のように、端から12cmのところで切り離します。

150枚組のコンパクトサイズの箱の場合は箱の高さ+5cmで切り離します。

残りの部分も後で使用するので置いておいてくださいね。

次に底面を外側から5㎝のところで切り取ります。

ティッシュ箱の取り出し口の面も、底面と同じように切ります。

これが獅子舞の「顔」になる部分です。

後で作り方2.で出来た「口」のパーツにかぶせるので、キチンと長さを測っておくとキレイに仕上がりますよ。

~注意点~

カッターを使って切る場合は、テーブルなどが傷つかないよう新聞紙や雑誌など下じきになるものをしいてくださいね。

けがをしないように、ゆっくりと刃を進めるように注意しましょう。

お子さん1人で作る場合はカッターではなく、はさみを使う方が安全です。

4.口をパクパクさせるときの「補強部品」を作ります。

作り方3.で切り取って使わなかったほうのティッシュ箱を使います。

箱を側面から2cmのところで縦に切り離します。

残りは使いません。

下の画像のように、ティッシュの取り出し口の面と底面は切り取ってください。

獅子舞をパクパク動かす時に手を入れる部分になりますので、手が大きい場合は3cm、4cmと長くしても大丈夫です。

5.補強部品を固定します。

作り方2.で作った「口の部分」の上側に作り方4.の部品をはめて、セロテープでしっかりと固定します。

口になる箱の上下を片手で挟むように持ち、パクパクとうまく動くか試してみましょう。

6.「口」と「顔」を組み合わせます。

作り方3.で作った「顔になる部分」を「口」の上から垂直にはめて、セロテープでとめます。

この時ティッシュの底面が前を向くようにはめてくださいね!

後ほど顔のパーツを貼り付けます。

7.ティッシュ箱の柄が見えなくなるようにすべての面に赤い画用紙をのりで貼りつけます。

8.画用紙で獅子舞の顔のパーツを作り、本体に貼り付けます。

眉・・鼻・歯・耳・ を作りましょう。

獅子舞ってどんな顔だったかしら?という方は下の画像を参考にしてみてください。

目や眉毛は同じものでも角度や貼る位置を変えるだけで色んな表情になり面白いですよ!

それぞれのパーツを貼る場所は、下にある完成品の画像を参考にしてくださいね。

9.後ろにビニール袋を筒状にして貼り付けたら完成です。

ティッシュ箱のが見えないようにしっかりとおおいましょう。

これで完成になります。

出来上がったらビニール袋から手を入れて、うまく動くか確認してみてください。

下の動画では作り方の流れが確認できます。

2分半ほどにコンパクトにまとめられていますので、作業全体が把握しやすいですよ。

ティッシュ箱 「獅子舞(ししまい)」 の作り方【簡単お正月工作】

獅子舞はお正月のイメージが強いですが、実は春の到来を告げるお祭りや豊作を願う秋祭りなど、1年を通して各地で開かれるお祭りには引っ張りだこなんです。

やっぱり獅子舞はこわいというお子さんや、何個も作ってみたいというお子さんは、カバやワニなどの動物をモチーフにしてみると可愛く仕上りますよ!

いろんな動物を作れば「パクパク動物園」ができるので、ティッシュ箱をたくさん集めておくのも良いかもしれません。

まとめ

今回は小学生の夏休みの工作に高学年が一人で作れるおすすめの箱工作『カライドサイクル』と『ティッシュ箱獅子舞』の2種類をご紹介しました。

「カライドサイクル」は、牛乳パック・ボールペン・定規・セロハンテープと身近な物だけで作ることができ、内側に無限に回転させることができる不思議な立体のおもちゃでした。

色や模様でオリジナリティを出せる所が魅力的です。

作る時は「真っ直ぐ」「強めに」線を引くことと、線に沿ってキチンと折り曲げることがとても重要でした。

このポイントを守ればキレイに仕上がること間違いなしです!

「パクパク獅子舞」は、どの家庭でも必ず出るティッシュの空き箱が大活躍でしたね。

こちらは長さを測ったり切ったりと少し工程は多いですが、1つ1つの作業はとても簡単でした。

ティッシュ箱の高さによって切る長さが変わる部分があるので、注意してください。

また、カッターを使う場合は下に何か敷く、使う時は一言声をかける、など「刃物を使う時の約束事」を親子で決めておけば、安全に作業ができますよ。

せっかくのお休みに大けがをしては大変ですから。

土台が出来たら、あとは自分ならではの獅子舞を完成させましょう!

高学年の自由研究っぽさを出すなら、「作り方の説明書」や「失敗した場合の改善点」・「由来(獅子舞とは…)」「遊んだ感想」などを紙にまとめて作品と一緒に提出するといいですよ。

先生の評価もぐんと上がること間違いなしです。

「箱以外の材料を使った工作についても知りたい」という方はこちらの記事もぜひご覧ください。

 

 

家にあるものや100均で買える材料で、小学生が1人でも作れる工作を数多く紹介しています。

今回の作品がちょっと難しいと感じた方は、小学生低学年向けの簡単な作品もありますのでチェックしてみてください。

出来上がりが少しくらい不格好でも、最後まで一人で完成させた工作は宝物になるはずです。

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