こんにちは、ライターののりをです。
洗濯物を乾かす際、外干しですか?部屋干しですか?
カラッと乾くのは外干しですが、雨が降り続く梅雨時期などは部屋干しをしなければならないこともありますよね。
最近は家族に花粉などのアレルギーがあり、年中部屋干しという方も増えています。
また、仕事で帰宅が遅くなる場合は、長時間外干しにすると夜露で洗濯物が湿気てしまいますし、防犯面も気になるので外干ししにくいですね。
我が家は基本外干しですが、子供が赤ちゃんだった頃や、黄砂やPM2.5が多く飛んでいる日も部屋干しにしていました。
しかし、室内で洗濯物を干す時に気になるのは「湿気」です。
換気の行き届いたランドリールームやお風呂に浴室乾燥機があるご家庭であれば室内の湿気は気になりませんが、それらがない場合はかなりの湿気が家の中に充満します。
部屋の湿度が高まると不快指数もあがりますし、カビの発生も気になりますよね。
そんな時に頼りになるのがエアコンの除湿機能です。
私も日頃から、気温はそんなに高くないけど湿気でムシムシする日などにエアコンの除湿機能をよく利用しています。
湿度が下がるとそれだけで涼しく感じられますし、健康にも良さそうですよね。何より除湿の方が冷房より電気代がお得な気がします。
でも、部屋干しで除湿機能を使う場合、洗濯物の量によってはかなり長時間エアコンを使用することになります。
実際に、朝干してから夜までつけっぱなしにすると電気代はどれくらいかかるのか、家計を預かる身としては気になるところです。
調べてみると、エアコンによって除湿の方法は2種類あり、それによって電気代も変わってくることが分かりました。
こちらでは、エアコンの除湿機能を上手に使って電気代もお得になる部屋干しの方法を詳しくご紹介していますので、最後までぜひご覧ください。
目次
同じ除湿でも電気代が違う!2種類あるエアコンの除湿機能
エアコンの機能のひとつにある「除湿」。
除湿の機能は、湿度を下げることです。
そのため、湿度を下げることを主としているので、冷房のように温度を下げることには特化していません。
逆に冷房の機能では、温度を下げることで湿度が一定量下がりますが、湿度だけを下げることはできません。
まずは、その点を押さえておきましょう。
そして、ただ単に「除湿」と言っていますが、実は除湿機能には2種類あり、しかも除湿方法によっては電気代も違ってきます!
その除湿方法は「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類です。
弱冷房除湿
「弱冷房除湿」とは、部屋をゆっくり冷やしながら除湿をしていく方法です。
冷房とほぼ似ていますが、冷房のように一気に室温を下げることはなく、弱冷房除湿はゆっくり部屋を冷やしながら湿度を下げていきます。
こちらが一般的なエアコンの除湿方法です。
再熱除湿
「再熱除湿」とは、高品質なエアコンに搭載されている除湿方法で、エアコン内部で冷やして除湿した空気を再度温め、部屋の中に戻すという方法です。
こちらは部屋の温度はそのままで湿度のみ取り除くため、肌寒さを感じずに済みます。
赤ちゃんや高齢者がいるなど、あまり冷やしたくないという場合にも適しています。
同じ除湿ではありますが、再熱除湿の方が除湿できる量が多く、より室内を乾燥させることができます。
自分のエアコンの除湿方法はどっち?見分け方を紹介!
エアコンの除湿方法が2種類あることはわかりましたが、エアコンによっては両方付いている機種もあれば、どちらか一方しか付いていないものもあります。
自分が所有しているエアコンがどちらなのか知らなくては、使い分けることはできませんね。
取扱説明書を確認するのが一番早いですが、失くしてしまった、探すのが面倒ということもあります。
そこで取扱説明書が無くてもわかる見分け方を紹介しますので、どちらの除湿方法か早速調べてみましょう!
見分けるポイントはリモコンです。
リモコンに「除湿」しかない場合は、除湿方法が「弱冷房除湿」です。
中には「ソフトクール」など、弱冷房除湿を独自にネーミングしたものもあります。
一方、リモコンに「カラッと除湿」「さらら除湿」のような表示がされるものや、ストレートに「再熱除湿」があるもの場合は、除湿方法が再熱除湿です。
また、ボタンを押した時にどちらの除湿方法にするか選択できるものもあります。
リモコンのみで簡単に見分けられるので、小さなお子さまがいる家庭でも時間をかけずにサッと確認できますよ。
「弱冷房除湿」と「再熱除湿」、電気代がかかるのはどっち?
電気代がより多くかかるのは、再熱除湿>冷房>弱冷房除湿の順になります。
弱冷房除湿より再熱除湿の方が電気代がかかってしまう原因は、空気を温め直す工程でより電力を使うからです。
洗濯物を乾かすなら「再熱除湿」の方が良いけれど…
上で紹介したように、再熱除湿の方がしっかり除湿できますが、電気代がかかるので注意してください。
また、夏場の暑い日に使用すると、室温が下がらないのでより電気代が高くなってしまいます。
除湿量は下がりますが「弱冷房除湿」を使用しましょう。
【YouTube動画】(R)知ってるようで知らない除湿の仕組み
こちらの動画では、エアコンの除湿方法の仕組みや電気代などについて紹介しています。
エアコンの除湿機能のメリット・デメリットがわかるだけでなく、総合的に一番優れているものも教えてくれるので、正しい除湿を知ることができますよ。
また、エアコンの除湿機能の説明後は、除湿機の除湿方式も説明していますので、ぜひ参考にしてください。
エアコンの除湿機能をつけっぱなしで洗濯物を乾かした場合、電気代はいくらになる?
では、実際に洗濯物が完全に乾くまでつけっぱなしにすると、どのくらいの電気代になるでしょうか。
乾かすのに1日8時間かかると仮定し、連続で除湿機能を運転させた時の弱冷房除湿と再熱除湿、それぞれの電気代を見ていきましょう。
1日 (8時間) |
1ヶ月 (8時間×30日) |
|
弱冷房除湿 | 32円 | 960円 |
再熱除湿 | 120円 | 3,600円 |
単純計算でも再熱除湿は弱冷房除湿の4倍電気代がかかります。
そのため、毎日使えば約2800円も差が出てきます。
しかし、気候によって電気代は異なります。
たとえば雨の日や気温が低費などは再熱除湿、気温が高く湿度もそこまでない日は弱冷房除湿にするなど使い分けることにより、効率よく洗濯物を乾かして電気代も抑えることができます。
ちなみに冷房運転では1時間11円になり、毎日8時間使用し続けると1ヶ月2,640円になります。
もっと早く乾かしたい!洗濯物を効率的に乾かす方法
洗濯物を短時間で乾かしたい時に再熱除湿を使いたいですが、時間がかかると電気代も高くなってしまいます。
そこで、エアコンの除湿機能と併用して少しでも早く洗濯物を乾かす方法をご紹介します。
扇風機やサーキュレーターを使う

扇風機とエアコンを同時に使うことで、部屋の空気を循環させ衣類の水分を飛ばすことができるため、最短2時間程度で乾かすことができます。
初めの1時間はサーキュレーターや扇風機を併用し、ある程度乾いてきたらエアコンだけを止めるなどして、節約しながら乾かしましょう。
脱水を長めにする
脱水の時間を長くすれば、洗濯物に付いている水分をより飛ばしてくれるので、早く乾かせます。
ただ、この方法はシワになりやすい衣類やデリケートな素材は避けた方が無難です。
洗濯物の間隔を開ける
密集させずに洗濯物同士の間隔を開けて干すと、風が通りやすくなり早く乾かせます。
長さが違うものを交互に干す
短い物、長い物が交互になるよう干します。
そうすることで、風が通りやすくなり早く乾きやすくなります。
バスタオルの場合、一方を短く、一方を長くすると乾きやすいです。
新聞紙を洗濯物の下に敷く
セーターやニットのような平干しする物に試せる方法です。
洗濯物の下にただ新聞を敷くだけ。
洗濯物の湿気をしっかり吸って乾きを助けてくれます。
そのまま敷くより一度クシャクシャにすると、より湿気を吸ってくれます。
洗濯物の乾きを早くする便利グッズを使う
洋服の前と後ろが重ならないように干せるハンガーや、扇風機の風でくるくる回りながら乾かしてくれるピンチハンガーなど、洗濯物が早く乾くように工夫された便利グッズがたくさんあります。
値段はグッズによって様々ですので、興味のある方は一度チェックしてみてくださいね。
アイロンを当ててから干す
脱水が終わり、干す前にアイロンを当てます。面倒ではありますが水分を飛ばすため、より早く乾かすことができます。
それだけでなくシワが伸びるため、仕上がりがきれいになりますよ。
ドライヤーで最後の仕上げをする
少し湿っているところにドライヤーを当て、直接乾かします。
最初から使うと時間がかかりすぎるので、ある程度乾いた衣類で行いましょう。
上で紹介した方法を活用する際、エアコンの設定温度や部屋の広さ、エアコン自体の性能も、節電の大切なポイントになります。
除湿機能を上手に使い分けたり使用する時間を調整したりするだけでなく、エアコンのフィルター掃除をこまめにしたりエアコンを使用する部屋を密閉したりして、無駄に電力を使わせないように気を付けましょう。
そうすることで、電気代の節約になりますし、より短い時間で洗濯物も乾かせますよ。
こちらの記事ではエアコンの正しい節電方法や使い方を詳しく紹介していますので、合わせて読めばさらに電気代が抑えられますよ。
正しい知識を知って、賢く節約しちゃいましょう!
エアコンの除湿機能だけに頼らず、他の物を活用したり干す時にちょっと工夫したりすることで、洗濯物はより早く乾かすことができます。
便利グッズ以外はお金もかからずすぐ実践できることなので、今日から取り入れてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、エアコンの除湿機能を使って洗濯物を乾かす時にかかる電気代や、より早く洗濯物を乾かす方法についてご紹介しました。
エアコンの除湿機能には2種類あって、その機能によって除湿できる量や電気代が大きく違います。
自宅のエアコンがどちらの除湿機能を持っているか、取扱説明書が無くても見分ける方法も紹介していますので、必ず確認してから賢く使いましょう!
また、エアコンの除湿だけでなく、ちょっとした工夫をすることで、より早く洗濯物を乾かすことができます。
だらだらと乾かしていると、独特な生乾き臭で家中が臭くなってしまいますし、エアコンも長く使用することになり電気代も高くなってしまいます。
簡単に実践できる方法が多いので、ぜひ活用してみてくださいね。
エアコンをかけずに部屋干しする場合、風通しが良くなければ湿気がこもり、季節によってはカビが増殖する原因にもつながります。
健康管理も兼ねて、エアコンの除湿機能は目的に合わせて上手に使い分けましょう!