お祭り

岸和田だんじりの試験曳きって何?どこを走る?観光出来る?

ライターのふみえです。

この時期になると、毎年、迫力満点の「岸和田だんじり祭」の映像を目にします。

ダイナミックな「だんじり」の荒々しい動きに釘付けになって、「生の迫力」を体感したい!そんな思いに駆られます。

でも、時々、「けが人が出た」などという報道もあったりして、ちょっと怖い印象もぬぐえません。

そんな「岸和田だんじりビギナー」にとっては、岸和田だんじりの見物はハードルが高いように感じてしまいます。

ですが、「試験曳き」であれば、本番ほどの人混みはなくゆっくり楽しむことができることを知りました!

「試験曳き」といっても、その迫力、勇壮さは、本番同様、日本一!

ということで、「岸和田だんじりの試験曳き」について、詳しくご紹介します。
 


 

試験曳きってなに?観光として危ない?

岸和田だんじり祭は、「9月祭礼」と「10月祭礼」があり、9月、10月の2週目の土・日に「宵宮」「本宮」が行われています。「試験曳き」は、この本番に向けた予行演習のようなもので、だんじりに不具合がないかを実際に曳行して確認するものです。

私たちが、映像などでよく目にする、だんじりが勢いよく、街角を直角に曲がる「やりまわし」という動きは、ブレーキの働きをする左右の前テコと舵を取る後ろテコのタイミングが難しく、腕の見せどころのひとつでもありますが、危険とも隣り合わせ。

「試験曳き」には、だんじりを曳く人たちが、それぞれの細かい動きを含めて、練習しておくという意味合いもあります。2015年の「9月祭礼」の「試験曳き」の様子がこちら!まさに、本番さながらの迫力です!
 

【岸和田だんじり祭2015 小門貝源 二回目試験曳き】
 

 

「試験曳き」は、9月祭礼では、9月の第1日曜日と「宵宮」前日の2回。10月祭礼では、10月の第1日曜日に1回だけ行われます。本番同様、観光客にも公開されていますから、見学に行くこともできます。「だんじり」の動きは、まさに本番さながらですから、あの「だんじりの迫力」を体感するには十分です。

やはり、だんじり祭のリピーターやフリーカーは、本番が見応えがあるようで、試験曳きのときの見物人の数は、本番ほどではありません。ですから、「岸和田だんじり観光デビュー」には、この「試験曳き」からスタートするというのがいいようです。

また、「宵宮」「本宮」の本番当日に、どうしても予定が合わないときなどにもオススメです。

「岸和田のだんじり」観光は、本番も試験曳きも、決して危険なものではありません。「だんじり」の曳行ルート上には、必ず、祭礼関係者や警備員・警察官などが配置されています。その人たちの指示に従って見学していれば、安全は確保されています。

注意点として、「だんじり祭」は、雨天でも決行されます。雨天時の見学、また、まだまだ日差しの強いこともある9月祭礼の時など、雨傘、日傘をさしたくなりますが、それはまわりの見学者の邪魔になり危険ですので絶対にやめましょう。あらかじめ、雨合羽や帽子などを準備しておでかけください。
 


 

曳行ルートは本番と同じルート?日程は?

「試験曳き」が行われるのは、本番と同じルートになります。「試験曳き」のルートについては、「岸和田市観光課」の「岸和田だんじり公式サイト」の「だんじりマップ」をご参照ください。
 

★9月祭礼マップ

★10月祭礼マップ

 
「岸和田だんじり祭」観光に最も便利な駅は、南海電鉄「岸和田駅」です。本番は、かなり混雑する「岸和田駅」ですが、「試験曳き」の観光であれば、この最寄り駅を利用しましょう。南海「岸和田駅」から北西のエリアが「曳行ルート」の中心ですので、「だんじり祭」一色の岸和田城下の町歩きも合わせて楽しめます。

そして、2016年の日程、時間帯は、以下のとおりです。

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一覧からもおわかりのように、試験曳きの行われる時間は、短くなっています。「試験曳き」を見学するときは、開始30分前には、見学場所に到着しておくことをオススメします。

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どこで見るのが、一番いい?

「試験曳き」の見どころも本番同様、やはり、「やりまわし」が行われるところです。総重量4トンの「だんじり」がスピードを出して曲がる迫力、大屋根の上で軽やかに跳ねる大工方の動きは、必見です!そんな「岸和田だんじり」の本番さながらの試験曳きの見どころスポットは・・・
 

①南海「岸和田駅」前
高速のやりまわしを見ることができます。祭衆の男たちは、「最初のやりまわし」なので、気合も十分!見学者から「待ってました!」の声がかかることも!祭の舞台となる「岸和田」の玄関口でもありますので、初心者としては、最も行きやすく、見やすいスポットです。
 

②カンカン場
南海「岸和田駅」の駅前通り商店街を抜けて、さらに北上した「岸和田港」交差点の「カンカン場」。本番では、有料観覧席が設置されます。比較的、広角でやりまわしをみることができるスポットです。
 

③小門・貝源
浜(海側)より、左向きのやりまわしが「小門(こかど)」、右向きのやりまわしが「貝源(かいげん)」と呼ばれる左右2段階のやりまわしを見ることができるスポット。狭い分、さらに近くでその迫力を感じることができます。
 

④菊右衛門橋
通称「武部」とよばれているスポット。「やりまわしが咲き乱れるスポットだ」と地元民イチオシの場所です。
 

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このほか、「岸和田駅前周辺の商店街」では、アーケードの中を猛スピードで移動しながら南海岸和田駅に向かうだんじりが見られたり、「こなから坂」では、坂道を一気に駆け上がっていくやりまわしが見られたりします。

 

 

まとめ

◆試験曳きってなに?観光として危ない?
「岸和田だんじり」の試験曳きは、曳行の予行演習。「だんじり」本体と曳行の時の人の動きを最終確認するものです。初めての「だんじり観光」としても、決して危険なものではなく、初心者にはむしろおすすめの行事です。

◆曳行ルートは本番と同じ?日程は?
9月祭礼では、9月第1日曜日と「宵宮」の前日に、10月祭礼では、10月第1日曜日に、本番と同じルートで行われます。本番より時間が短くなっていますのでご注意ください。

◆どこで見るのが、一番いい?
本番同様の迫力が見られる「やりまわし」ポイントが一番の見どころです。
 ①南海「岸和田駅」前
 ②かんかん場
 ③小門・貝源
 ④菊右衛門橋(通称:武部)
 他、南海「岸和田駅」周辺の商店街、「こなから坂」など

1年に一度、岸和田っ子たちが文字通り「命がけ」で執り行う「岸和田だんじり祭」。「試験曳き」と聞いて、「内輪の練習」「関係者だけの行事」かと思っていましたが、伝統と勇壮さ、「だんじり」に賭ける心意気を本番さながらに味わえるとわかり、「岸和田だんじり祭」デビューには、もってこいだと実感しました!

そして「試験曳き」には、晴れのお祭りを事故やケガなどで、台無しにしない!地元の人にも、観光客にも、最高のパフォーマンスを楽しんもらおう!という「だんじり祭」に関わる岸和田の人々の思いも込められているような気がします。

「岸和田だんじり祭」の入口として「試験曳き」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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