こんにちは、ライターのなみです。
大阪府岸和田市では毎年9月・10月ごろ、各地区のだんじりが町中を走り回る「岸和田だんじり祭」が開催されます。
私はドラマを見て、初めて岸和田だんじり祭りを知ったのですが、勢いよく角を曲がる姿は迫力満点、テレビ画面を通した映像でも毎回ヒヤヒヤしてしまいます。
角にぶつかってしまう映像などを見ると少し怖いのですが、それでもついつい見たくなってしまうこの祭り。
できることならテレビ画面を通してではなく、目の前で見てみたいものです。
そして目の前で見るなら、見所の一つ「やり回し」が行われる時間もぜひ知っておきたいですよね。
そこで今回は岸和田だんじり祭りの日程・やり回しが行われる時間・見どころについて調べてみました。
目次
2016年岸和田だんじり祭りの日程詳細
岸和田だんじり祭りは地区によって9月祭礼と10月祭礼に分かれます。
9月祭礼 日程
9月祭礼は岸和田旧市・春木地区で開催されます。
(1)試験曳き
9月4日(日)・9月16日(金)
午後2時~午後4時
宵宮・本宮でだんじりが実際に通るルートをゆっくりと走行します。なお、試験曳きについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
(2)宵宮
9月17日(土)
午前6時~午後10時
市役所の合図に合わせ一斉にだんじりが走り出します。
②午前曳行 午前9時30分~午前11時30分
③午後曳行 午後1時~午後5時
午後1時からはパレードも開催されます。
④灯入れ曳行 午後7時~午後10時
だんじりに約200個もの提灯が飾られ、静かに街中を走ります。
(3)本宮
9月18日(日)
午前9時~午後10時
・岸城神社
9時30分から8分ごとに15台のだんじりが宮入りします。なお、神主を選出する宮本町は宮一番、供え物の準備を行う上町は宮二番、提灯などの装飾の準備を行う五軒家町は宮三番と順番が決められています。
・岸和田天満宮(沼天神)
10時から15分ごとに6台のだんじりが宮入りします。なお、沼町は天1番・筋海町は天2番に宮入りする決まりとなっています。
・弥栄神社(八幡山)
岸和田旧市からは春木南のだんじりが番外で7時に宮入りをします。また、8時30分から春木地区のだんじりが3台ずつ、45分おきに宮入りを行います。
②午後曳行 午後1時~午後5時
③灯入れ曳行 午後7時~午後10時
10月祭礼 日程
10月祭礼は東和田地区、南掃守地区、八木地区、山直地区、山直南・山滝地区で開催されます。
(1)試験曳き
10月2日(日)
午後1時~午後5時
(2)宵宮
10月8日(土)
午前6時~午後10時
(3)本宮
10月9日(日)
午前7時~午後10時
なお各地区の特徴について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
こちらの記事ではだんじりの数・だんじりの歴史について紹介しています。
岸和田だんじり祭りの見所はなんといっても「やり回し」!
(1)やり回しとは
岸和田だんじりの魅力は速度を緩めることなく一気に角を曲がる「やり回し」。だんじりを操作する人達は次の役割に分かれ、息を合わせて行います。
① 先
曳き綱の先頭を握る人達で、曳き綱がたるんで地面につかないように綱を張ります。
②綱中
曳き綱の中央あたりを握る人達で、進行方向に向かって全力で綱を曳きます。
② 元
曳き綱のうち、だんじりに一番近い部分を握っている人達で、やり回しの際だんじりに綱中の力を伝えます。
④前梃子
前面でだんじりの方向を制御します。やり回しの時に内側にある前梃子を使い、方向転換のきっかけを作ります。内側になるコマの回転を抑え、だんじりの方向転換がスムーズに行えるようにしています。
⑤大工方
だんじりの屋根に乗り、扇子を手に華麗に舞います。まただんじりは大きく、後梃子から前は見えないため、後梃子に進行方向を伝える役目も担っています。
⑥後梃子
だんじりの後ろにあり、舵をとる役目があります。大工方の指示に従い左右につけられた綱を曳いたり、肩で押すなどしてだんじりの向きを変えていきます。
なおやり回しの際は遠心力を必要とするため、角で観覧すると大変危険です。やり回しを見るときは地元の方の指示にしっかりと従うようにしましょう。
(2)やり回しが行われる時間
やり回しは宵宮の午前曳行・午後曳行、本宮の宮入り・午後曳行の間に行われます。
岸和田だんじり旧市の見どころポイント
ここからは岸和田だんじり祭りの中心地、岸和田だんじり旧市での見どころポイントを紹介します。
(1)岸和田駅アーケード
祭り1日目の午後に開催されるパレードで、事前に決められた順番に沿ってだんじりが一気にアーケードを駆け抜けていきます。
(2)カンカン場(岸和田港交差点)
道幅も広く、最も早いやり回しが行われるポイントです。ただその分混雑もするため、角地に設置された有料観覧席から見ることになります。
有料観覧席について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
(3)コナカラ坂
市役所前にある急な坂のことで、宮入りの際、岸城神社に参拝するだんじりが通ります。吹きちりを風になびかせながら坂を全力で上り、そのまま坂の上でやり回しを行い、城内に入ります。
(4)紀州街道
狭い道に左右2段階のS字クランクがあり、連続してやり回しが行われます。実際どのような場所なのか、詳しくはこちらの動画をご覧ください。
【27年(2015年)やり回し28連発【S字特集】高画質・岸和田だんじりdanjiri】
壁ギリギリのところを通って曲がる様子は迫力満点です。
(5)小門・貝源(若連本部前)
カンカン場を通りすぎただんじりが紀州街道を北へ向かう左曲がりを「小門」、南へ向かう右曲がりを「貝源」のやり回しと呼びます。
なお、同日開催される春木地区のだんじりの見どころについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
事前に知っておくと役に立つ情報が満載です。
まとめ
今回、この記事では次のことについて紹介しました。
9月祭礼:岸和田旧市・春木地区
①試験曳き
9月4日(日)・9月16日(金)
午後2時~午後4時
実際に通るルートをゆっくりと走行します。
②宵宮
9月17日(土)
午前6時~午後10時
・曳き出し 午前6時~7時30分
市役所の合図に合わせ一斉にだんじりが走り出します。
・午前曳行 午前9時30分~午前11時30分
・午後曳行・パレード 午後1時~午後5時
・灯入れ曳行 午後7時~午後10時
だんじりに約200個もの提灯が飾られ、静かに街中を走ります。
③本宮
9月18日(日)
午前9時~午後10時
・宮入り 午前9時~午後0時30分
・岸城神社
9時30分~:15台 8分おきに宮入り
・岸和田天満宮(沼天神)
10時~:6台 15分おきに宮入り
・弥栄神社(八幡山)
7時~:春木南
8時30分~:春木地区 3台ずつ45分おきに宮入り
・午後曳行 午後1時~午後5時
・灯入れ曳行 午後7時~午後10時
10月祭礼:東和田地区、南掃守地区、八木地区、山直地区、山直南・山滝地区
①試験曳き
10月2日(日)
午後1時~午後5時
②宵宮
10月8日(土)
午前6時~午後10時
③本宮
10月9日(日)
午前7時~午後10時
①やり回しとは
やり回しとは速度を緩めることなく一気に角を曲がることを指します。
だんじりを操作する人たちの役割
・綱先
・綱中
・綱元
・前梃子:前面でだんじりの方向を制御、旋回のきっかけを作ります。
・大工方:だんじりの屋根に乗って扇子で舞うとともに、後ろに方向を知らせます。
・後梃子:だんじりの後方で舵をとります。
②やり回しが行われる時間
宵宮:午前曳行・午後曳行
本宮:宮入り・午後曳行
③岸和田だんじり旧市の見所ポイント
・岸和田駅アーケード
祭り1日目の午後開催されるパレードでだんじりが一気に駆け抜けていきます。
・カンカン場(岸和田港交差点)
最も早いやり回しが行われるポイントで、有料観覧席も設けられています。
・コナカラ坂
岸城神社に参拝するだんじりが通る坂で、坂を上った後やり回しも行われます。
・紀州街道
左右2段階のS字クランク。
・小門・貝源(若連本部前)
カンカン場を通りすぎただんじりが紀州街道を南北に向かう曲がり角。
今回岸和田だんじり祭りについて改めて調べてみて、やり回しの時それぞれに役割があること、昼と夜とは雰囲気が変わること、カンカン場・コナカラ坂以外にも多くの見どころがあることを知りました。そして調べれば調べるほど岸和田だんじり祭りは地元の人達に愛されていることも知ることができました。
多くの人に愛され、迫力も満点な岸和田だんじり祭り。例年3連休の間に開催されますので、ぜひ1度見に行って、勢いよく走って曲がるだんじりを間近で見たいと感じました。もし今年予定が空いているなら、1回岸和田だんじり祭りを見に行ってみませんか?