北海道・札幌市の花として指定されている「ライラック」。
薄い紫色の花がとても印象的な花として知られています。
そんな「ライラック」について、調べてみました。
リラとライラックは別の花?
【ライラック(Lascia ch’io pianga )】
ライラックの花を見た時、「ライラック」と言う人と「リラ」と言う人がいます。「リラ」と「ライラック」は同じ花なのでしょうか?それとも、良く似ている別の花なのでしょうか?
実は、リラとライラックは同じ花を指した言葉です。
リラ:フランス語名 lilas
ライラック:英語名 lilac
英語とフランス語で同じ花を表した言葉が、両方とも日本で定着していて、人によって呼び方が違っているということなのです。ちなみに和名では「ムラサキハシドイ(紫丁香花)」と言います。
ライラック 花の名前の由来は?
英語とフランス語での呼び方が日本でもポピュラーになっているライラックの花。綴りも似ているので、元は1つの言葉から名づけられたのでは?と考えられています。
英語の「lilac」、フランス語の「lilas」をさかのぼっていくと、スペイン語の「lilac」・アラビア語の「lilak」になり、ペルシャ語の「likak」にたどり着くようです。ペルシャ語の「lilak」には「青色」という意味があるため、薄紫の花を咲かせるライラックの語源になっているのでは?と言われています。
ですが、フランス語の「lilas」の方には、サンスクリット語で「暗い青色」を意味する「nila」が語源ではないか、という説も存在しています。どちらにしても、ライラックの特徴的な花の色から花の名前が付けられたことがわかります。
和名の「ムラサキハシドイ」も、紫の花が枝の端に集まって咲くことから、「端に集う」という様子を表して命名されたと言われています。漢字の「紫丁香花」では花の色だけでなく、ライラックの香りが豊かであることまでも伝わってきます。
「さっぽろライラックまつり」で見られるのはどの種類?
「さっぽろライラックまつり」では白30本・紫系370本の合計約400本ものライラックを大通り会場で見ることができます。ライラックの名前の由来が、青や紫色という点から、紫系の花がメインであることは分かりました。それに加えて「さっぽろライラックまつり」では、とても貴重な白いライラックも見ることができます。
「ライラックまつり」の会場の1つである川下公園では、札幌の気候に合う品種をカナダ・アメリカ・中国・ドイツなどから集めて「ライラックの森」を造園しています。早咲きから遅咲きまで200種類ものライラックが約1ヵ月半の間、多くの人の目を楽しませます。
それぞれの木に名盤があるので、品種名・原産地・花の違いなどを楽しむことが出来ます。「さっぽろライラックまつり」の詳しい開催日程・イベントの時間などについてはコチラの記事をご覧ください。
また「さっぽろライラックまつり」ではも行なわれ、花以外にも楽しめるイベントがたくさんあります。
ぜひ実際に、花とその香りを楽しみながら、少し遅れてやって来る北海道の春を満喫してください。