春休み・夏休み・冬休みの期間に発売される「青春18きっぷ」。
この切符は、1枚につき1日、一定料金でJR線と一部の路線に自由に乗ることができ、さらに途中下車もできるお得なきっぷです。このお得な「青春18きっぷ」を使って、東京駅から東北方面・北陸方面・関西方面に旅に出てみましょう。
青春18きっぷを使った、東京発東北方面のおすすめルート紹介
(1)日帰り
日帰り旅行でおすすめするのは「スパリゾートハワイアンズ」です。こちらに向かうには、東京駅から上野駅を経由して、JR常磐線でいわき駅まで行きます。時間は4時間ほどかかります。
スパリゾートハワイアンズは5種類のテーマパークに分かれています。
①ウォーターパーク
ここはドーム構造となっており、大プール・3種類のウォータースライダー・流れるプールなどを楽しむことができます。また、ハワイの歴史を学ぶこともでき、映画にもなったフラダンスも楽しむことができます。
②スプリングパーク
ここでは室内、屋外で様々な種類の温泉を楽しむことができます。また、アカスリも受けることができます。
③パレオ
ヒーリング(青)・アクティブ(赤)・ロマンティック(黄)・リフレッシュ(緑)をテーマに、屋外のスパで4種類の色と温泉を楽しむことができます。
④ウイルポート
ここでは温泉の効能を利用したエクササイズを楽しむことができます。
⑤江戸情和 与一
ここではまるで江戸時代のような雰囲気の中、温泉を楽しむことができます。また、マッサージを受けることもできます。スパリゾートハワイアンズ全体の営業時間、入場料は次のようになっています。
平日 10時~22時15分
土・日・祝日 9時~22時15分
入場料
通常 大人3,240円、小学生2,060円、幼児1,450円
15時以降 大人2,730円、小学生1,700円、幼児1,190円
ただしウォータースライダー、各種マッサージ、各エステ・エクササイズは別料金となります。また、水着やタオルなどはレンタルすることも可能です。スパリゾートハワイアンズはとても広いため、事前にどこを巡るかおおまかに決めてから向かうと良いでしょう。
(2)1泊2日
1泊2日の旅でおすすめするのは、仙台を巡る旅です。
仙台駅に向かうには、東京駅から上野駅を経由し、JR東北本線に乗っていきます。時間は6時間30分ほどかかります。なお、途中宇都宮駅・郡山駅・福島駅などを経由するため、途中下車して食事をとるのもおすすめです。
仙台でのおすすめスポットは、こちらになります。
①端鳳殿
ここには伊達政宗が祀られています。また2代目忠宗が祀られた感仙殿、3代目綱宗が祀られた善応殿もここにあります。また、資料館では歴史について学ぶこともできます。
一般550円、高校生400円、小中学生200円
開館時間
2月1日~11月30日
9時~16時30分
12月1日~1月31日
9時~16時
②仙台城跡
かつて仙台城(青葉城)があった場所です。ここには石垣とあの有名な伊達政宗の像が立っています。また、併設されている青葉城資料館では、青葉城の復元映像などを見ることもできます。
伊達政宗公によって創建された神社で、現在は国宝に指定されています。なお、これらの場所は循環バス「るーぷる」で巡ることができます。
「ニッカウイスキー」の製造工程を見学することができます。また、1人3種類、1杯ずつ試飲することもできます。
無料
仙台での食事は、名物の牛タンと笹かまがおすすめです。また、宿泊はこちらの2か所の温泉地がおすすめです。
①秋保温泉
日本三御湯・奥州三名湯の一つであり、伊達政宗にも愛された温泉です。
②作並温泉
かつて源頼朝が発見したといわれている温泉であり、こけしの産地でもあります。
(3)2泊3日
2泊3日でおすすめするのは、文学と歴史に触れるたびです。
・1日目
まず、東京駅から上野駅を経由して、JR東北本線で福島駅まで向かいます。約5時間の長旅となるため、宇都宮駅や郡山駅などで途中下車するとよいでしょう。
福島でおすすめの場所はこちらです。
聖アンナ教会を中心に喫茶店・レストラン・雑貨屋など、多様なお店が集まっています。また、施設内には西田記念館があり、こちらでは西田峯吉氏が集めてきたこけしを見ることができます。
9時~17時
休館日
12月29日~1月3日
入館料
大人300円、小中学生100円
「栄光は君に輝く」「阪神タイガースの歌」「オリンピック・マーチ」「巨人軍の歌」「モスラの歌」等…数々の曲を作曲した古関裕而の記念館です。9数々の品が展示されているとともに、約100曲を視聴することもできます。
9時~16時30分
休館日
12月29日~1月3日
入館料
無料
宿泊はホテルメッツ福島がおすすめです。また、宿泊せずに北上駅まで向かうのもよいでしょう。
・2日目
福島駅からJR東北本線を使って北上駅へ向かいます。時間は4時間30分ほどかかります。
北上でおすすめの場所はこちらです。
①日本現代詩歌文学館
北上には松尾芭蕉・高村幸太郎・石川啄木・西行・宮沢賢治等…数多くの詩石が残っています。こちらに、所在地や作者に関する詳しい表が載っています。
軍事郵便や銃・衣服など、戦時中の資料を見ることができます。
午前10時~午後4時
休館日
12月26日~3月31日
4月1日~12月25日の月火曜日
入館料
無料
江戸時代以降の農具・生活用具などを見ることができるとともに、現在の農業についても学ぶことができます。
9時~16時30分
休館日
毎週月曜日
12月29日~1月3日
入館料
一般300円、大学生140円、高校生以下無料
画家・利根山光人の情熱的な作品を見ることができます。
10時~16時
休館日
12月1日~3月31日
入館料
一般300円、高校生120円、小中学生60円
こちらの鬼の館では鬼について学ぶことができます。また、事前に電話予約すれば、無料でガイドをお願いすることもできます。
9時~17時
休館日
12月1日~3月31日の毎週月曜日
12月28日~1月4日、11月27日~30日
入館料
一般500円、高校生240円、小中学生170円
食事は北上コロッケやこの地方の郷土料理である「二子いものこ汁」がおすすめです。また宿泊は、駅前にありアクセスの良いホテルメッツ北上がおすすめです。
・3日目
3日目は北上駅からJR東北本線で東京駅まで帰ります。約9時間30分の長旅になるので、途中下車して休憩を取りながらのんびりと帰りましょう。
青春18きっぷを使った、東京発北陸方面のおすすめルート紹介
(1)日帰り
日帰りでおすすめするのは、富山駅周辺で美味しいものを食べる旅です。富山駅に行くには、まず東京駅から上野駅を経由し、JR高崎線で高崎駅まで出ます。
次にJR上越線に乗り換え、直江津駅まで行きます。そして、直江津駅から「えちごトキめき鉄道」・「あいの風とやま鉄道」に乗り換えて富山駅まで向かいます。時間は8時間30分ほどかかります。
なお、「えちごトキめき鉄道」と「あいの風とやま鉄道」は青春18きっぷを利用できないため、乗車料金が別に片道2,080円必要となります。ですが、ぜひ訪れていただきたい場所です。
富山駅に到着したら、富山地鉄サービスセンターで「グルめぐりクーポン(1,000円)」を購入します。この券で「ますずし」や甘味処など、富山駅周辺の飲食店13店舗の中から3店舗を巡ることができます。
また、池田屋安兵衛商店では昔ながらの富山の薬を買うことができます。
(2)1泊2日
1泊2日でおすすめするのは、富山の自然を体感する旅です。ただし、この旅で向かう先は12月~3月の間は閉鎖されていますのでご注意ください。
・1日目
1日目は雲上のホテル「ホテル立山」まで向かいます。ホテル立山に行くには、まず東京駅からJR中央本線で松本駅まで行き、JR大糸線に乗り換えて信濃大町駅まで行きます。ここまでで約6時間30分かかります。
次にアルピコ交通バスで「扇沢」まで向かい、関電トロリーバスに乗り換え、「室堂」で下車します。
ホテル立山は標高2,450mに建てられています。ここでは雲上からの日の出や星空を見ることができます。
また、4月~6月は春山スキーと雪の大谷、5月~7月はライチョウ観察、7月~9月はトレッキングや高山植物、9月~10月は紅葉など、季節によって様々な景色を楽しむことができます。
・2日目
まず立山トンネルトロリーバスに乗って、大観峰へ向かいます。大観峰にはテラスがあり、黒部湖や山々を一望できます。次に立山ロープウェイ・黒部ケーブルカーを使い、黒部湖と黒部ダムに向かいます。
黒部ダムは日本最大級のアーチ型のダムです。その建設には膨大な労力がかかっており、かつて映画化されたこともあります。そんな黒部ダムでは、6月~10月の間は定期的に放水が行われ、毎秒10トンの水が水煙をあげる様子は圧巻です。
また、黒部湖では観覧船に乗って自然を感じることもできます。さらに、黒部ダム名物「黒部カレー」は観光客に人気のメニューです。黒部ダムを満喫したらバスで信濃大町駅まで戻り、電車で帰ります。
(3)2泊3日
2泊3日でおすすめするのは、歴史と伝統を巡る旅です。
・1日目
1日目は、宇奈月温泉まで向かいます。宇奈月温泉まで向かうには、まず東京駅から上野駅を経由し、JR高崎線で高崎駅まで出ます。次にJR上越線に乗り換え、直江津駅まで行きます。
そして、直江津駅から「えちごトキめき鉄道」・「あいの風とやま鉄道」に乗り換えて魚津駅まで行きます。その後新魚津駅まで歩き(約5分)、宇奈月駅まで富山地方鉄道本線で向かいます。
なお、「えちごトキめき鉄道」「あいの風とやま鉄道」「富山地方鉄道本線」は青春18きっぷを利用できないため、2,560円が別にかかります。時間も9時間30分ほどかかるため、途中下車しながら向かうと良いでしょう。
宇奈月温泉では美肌効果のある無色透明の弱アルカリ性の温泉に入ることができます。歴史も大正時代から続いており、自然も楽しむことができます。
温泉につかってゆっくりできるので、宿泊もおすすめします。
・2日目
2日目と3日目は金沢をゆっくりと巡ってみましょう。宇奈月温泉から金沢に向かうには、富山鉄道本線で滑川駅まで出て、あいの風とやま鉄道で金沢まで向かいます。
なお、こちらも青春18きっぷは使えないので注意が必要です。
金沢でおすすめの場所はこちらになります。
①ひがし茶屋街
風情あるお茶屋が並んでおり、工芸品を買ったり、お抹茶や和菓子を楽しむことができます。また、江戸時代に建てられたお茶屋「志摩」「懐華楼」の2か所は重要文化財になっており、建物の中を見学することもできます。
・懐華楼
入館料
大人750円、高校生以下500円
②兼六園
日本三大庭園の一つで、加賀藩主によって作られた庭園です。
3月1日~10月15日
7時~18時
10月16日~2月末日
8時~17時
入館料
大人 310円
6歳~18歳 80円
③金沢城公園
加賀藩主前田氏が建てた城で、現在ではその一部が復元されています。
3月1日~10月15日
7時~18時
10月16日~2月末日
8時~17時
入館料
大人 250円
6歳~18歳 80円
菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓に入る場合のみ必要となります。なお、②③については、「兼六園+1利用券」を利用すると、500円で見ることができます。
江戸時代の姿がそのまま残ったところとなっています。また、「野村家」では武家屋敷の見学、茶室でお茶をいただくことができます。
4月~9月
8時30分~17時30分
10月~3月
8時30分~16時30分
入館料
大人500円、高校生400円、小中学生250円
抹茶・菓子代300円
江戸時代末期「海の豪商」「海の百万石」と称された銭屋五兵衛について学ぶことができます。
9時~17時
休館日
12月1日~4月30日の毎週火曜日
12月29日~1月3日
入館料
大人500円、小中高生350円
数多くのからくり人形や木彫りなどを遺した、大野弁吉について学ぶことができます。
9時~17時
休館日
毎週水曜日
12月29日~1月3日
料金
大人300円、小中高生200円
こちらでは糀について学ぶことができ、醤油ソフトクリームなどを食べることができます。金沢から東京駅に帰るには金沢からIRいしかわ鉄道で泊駅、あいの風とやま鉄道で直江津駅、JR信越本線・JR上越線で高崎駅、JR高崎線で東京駅まで帰ります。
約9時間30分の長旅となるので、のんびり帰りましょう。
青春18きっぷを使った、東京発関西方面のおすすめルート紹介
(1)日帰り
日帰りでおすすめするのは、伊勢神宮をお参りする旅です。伊勢神宮に向かうには、東京駅からJR東海道本線で名古屋まで行き、JR関西本線に乗り換え、桑名で降ります。その後近鉄名古屋線に乗り換え、宇治山田駅で降ります。
時間は8時間30分ほどかかります。なお、近鉄名古屋線は私鉄のため、青春18きっぷは利用できません。
伊勢神宮は産業の守り神「豊受大御神」を祀る外宮、「天照大御神」を祀る内宮から成り立つ神宮です。
その歴史は2000年以上にもなります。
1月~4月・9月 5時~6時
5月~8月 5時~19時
10月~12月 5時~17時
また伊勢神宮の近くにはおかげ横丁があり、食事や買い物を楽しむことができます。
(2)1泊2日
1泊2日でおすすめするのは、大阪で美味しいものを食べる旅です。まず、JR東海道本線で大阪駅まで向かいます。約9時間の長旅となるので、途中、熱海駅や浜松駅で途中下車しながら向かいましょう。
大阪でのおすすめの場所はこちらになります。
①大阪城
豊臣秀吉が絶頂期に建立したのがこの大阪城です。こちらには資料館も併設されており、各種展示を行っています。
9時~17時
利用料金
大人600円、中学生以下無料
②道頓堀
グリコの看板に、かに道楽、串カツ…大阪の美味しいものはこちらに集まっています!
③通天閣
大阪新世界にある高さ100mの展望台です。中にはレストラン・ジオラマ・キン肉マンの展示などがあります。
9時~21時
展望料金
大人700円、大学生500円、中高生400円、小学生300円
アメリカの雰囲気漂う場所で、様々なお店が立ち並んでいます。大阪の若者文化の発信地でもあります。
明治時代に建てられたレンガ造りの建物です。中では貴重な貨幣を見ることができます。また、春には朝ドラでも紹介されて話題になった、桜の通り抜けを行うこともできます。
9時~4時45分
見学日
平日
入館料
無料
吉本興業が運営している劇場で、新喜劇や漫才・落語などを毎日見ることができます。
宿泊はホテルグランヴィア大阪は青春18きっぷでの割引が適用されるためおすすめです。
(3)2泊3日
2泊3日でおすすめするのは、古都京都を巡る旅です。東京駅からJR東海道本線で京都駅まで向かいます。時間は8時間30分ほどかかるので、熱海や沼津などで休憩しながら向かいましょう。
京都には見どころがたくさんありますので、こちらの動画を参考にして下さい。京都の絶景・おすすめポイントを30か所紹介しています。
【Kyoto Superb Views / ぐっとくる京都の絶景30選 / 京都いいとこ動画】
また宿泊は、青春18きっぷを利用していると宿泊料金が割引になるホテルグランヴィア京都がおすすめです。
青春18きっぷとはどのようなものか、詳しくはこちらに紹介してあります。まずはこちらの記事をよく読んで利用してください。
【参考記事】
青春18きっぷを使って旅してみよう!☆きっぷの特徴や使い方
青春18きっぷを使って東京以外の他の場所から出発した場合のおすすめルートはこちらでご紹介しています。
また、旅に持って行くと便利な品もこちらでご紹介しています。
【参考記事】
青春18きっぷの旅まとめ☆上手な使い方とオススメルート
いかがだったでしょうか。
青春18きっぷは、新幹線には使えないというデメリットはありますが、途中下車できるという大きなメリットがあります。ここに紹介したおすすめルートはほんの一例です。さぁ、途中下車しながらのんびりと旅に出てみませんか。