こんにちは。時折、頭皮のかゆみが気になっていたら、どうやら白髪がポツポツ生え始めていることに気づいた、ライターの長谷川です。
皮膚のかゆみと同様に『頭皮のかゆみ』も、どうしようもなく耐えがたいものがあります。
昔、かゆみを我慢出来ずに、掻きむしった後に何か刺激を…と、「シーブリーズ」を揉み込んだら死にそうになりました(笑)
結局、一瞬の麻痺程度でしか、かゆみを抑える事は出来ませんでした。
なかなか毎日が忙しく、病院にも行けなかったりするので、症状が似ていると代用出来るかも…と、薬箱の適当な軟膏などを塗ったりする事、ありませんか?
実はその行為、治癒を遅らせたり、悪化させてしまったり…などトラブルが多いのも事実。
きちんと症状を知って見極め、市販薬を上手に選択していく事が必要です。
今回は『頭皮湿疹』の原因や対処法を調べて、一刻も早くあのかゆみから解放されたい!というあなたにお届けする内容です。
頭皮湿疹の原因
頭皮湿疹になってしまう原因は、たくさんあります。しかも、原因によって頭皮湿疹の呼び方は大きく4つに分けられます。
1.接触性皮膚炎
いわゆるアレルギーですね。アレルギー原因物質に繰り返し又は、1度でも触れる事で、かぶれが起こります。かぶれの原因として考えられるものは本当に多く、頭皮以外でも頻繁に起こる皮膚炎の1つです。私の場合、毎日仕事で履くストッキングで症状が出たりします。
頭皮湿疹の原因に関しては以下の通り。
強い酸やアルカリの化学物質を含む、洗剤・シャンプー・毛染剤など
2.アトピー性皮膚炎
アトピーはいろいろな原因が複雑に絡み合い、身体のバリア機能の低下によって外的刺激を受けやすくなり起こる皮膚炎です。原因は特定することが難しく、アレルギー体質の人がなる確率が高いとも言われているようです。
3.脂漏性皮膚炎
私達の頭には、皮脂を好むマラセチア真菌(カビの一種)という常在菌がいます。皮脂過多の状況下で異常繁殖すると、マラセチア真菌の代謝物が原因となって炎症が起きると考えられています。
皮脂を多くする生活状況(食生活の乱れ・寝不足・運動不足・ストレス・ホルモンバランスの乱れ・帽子好き・帽子や枕カバーの不衛生)
→ビタミンB2、B6不足
→アルコール依存
→糖尿病・肝疾患
4.皮脂欠乏性皮膚炎
皮脂不足によって起こる皮膚炎。真冬の指先のヒビ割れなども、これに該当します。
工業用洗剤や特殊液薬の使用(接触)
キレイ好きな性格
これらの原因から、自分に無いものを消去していけば、おのずと原因が絞り込まれてきます。
頭皮湿疹の症状と治癒法
原因が絞り込まれてきたところで、次は症状を見ていきましょう。全体に共通する主症状は『かゆみ』治療前診断は『パッチテスト』適正診断は『皮膚科受診』です。治療法も合わせてチェック!
1.接触性皮膚炎
・かゆみ
・紅斑(こうはん)=赤い湿疹・赤い点々
・丘疹(きゅうしん)=盛り上がった湿疹・丘のようなボコボコの表面
・水泡=水ぶくれのような湿疹
・熱を持って腫れる
・化膿
治療方法
・原因物質に触れない!
・薬物療法(抗ヒスタミン剤・ステロイド剤)
・漢方薬を使うことも
予防・対策方法
① 刺激に対する予防をして、防いでいく
いつどこで刺激を受けるか予想が出来ない時、触れる事がないように万全の準備をすることで防ぐ事が出来ます。頭皮に関して言うならば、原因となる植物や虫の刺激や毒素が頭皮に付かないように帽子を被ることが大切です。
他にも、オススメの対策は以下の通りです。
アウトドアやピクニック、登山などに行く…肌を露出しない(長袖・長ズボン)
食器用洗剤が合わない…ゴム手袋を必須とする
簡単に対策出来ますね!
② 触れる事で症状が出る原因物質は、生活から省いていく
どうしても使用しなくてはならないものに、原因物質が含まれている場合には、使用する物を変更したり、中止したりして刺激を回避します。炎症がなかなか完治しないままになると、メラニン色素の沈着などになりますので、我慢して使用していく事は避けた方がいいですね。
シャンプーが合わない…低刺激のものに変更する
染毛剤が合わない…天然染料も検討していく。
ブラのワイヤーが合わない…ノンワイヤーブラを使用する
2.アトピー性皮膚炎
・かゆみ
・紅斑(こうはん)=赤い湿疹・赤い点々
・丘疹(きゅうしん)=盛り上がった湿疹・丘のようなボコボコの表面
・水泡=水ぶくれのような湿疹
・掻き壊し後のかさぶた
治療方法
・薬物療法(ステロイド薬、非ステロイド性抗炎症薬、免疫抑制薬)
※症状の状態によって効き目の強さを調節しながら、病院で処方されるのが一般的です。
・スキンケア
・悪化原因物の除去
皮膚のバリア機能が弱っているので、薬の力で炎症を抑えながら「スキンケア」や「原因物の除去」を心掛け、日々の積み重ねを必要とします。
3.脂漏性皮膚炎
・かゆみ
・赤い湿疹
・抜け毛
・皮膚の剥がれ(フケとは違う)
・肌荒れ
・かさつき
治療方法
・薬物療法(ステロイド外用薬・抗真菌薬・抗ヒスタミン剤・ビタミン剤)
・生活習慣の見直し
・紫外線対策
・洗髪の仕方の指導
マラセチア菌の繁殖を抑える為の抗真菌薬を使いながら、症状を改善させていきます。さらに皮脂過多の原因となる生活習慣の見直しや、洗髪の仕方などを指導され実践しながら治療にあたっていきます。
過度のストレスも原因となるため、上手に解消出来る方法も見つけていきたいところですね。
4.皮脂欠乏性皮膚炎
・かゆみ
・皮膚の乾燥による粉ふき、ひび割れ
・細菌感染による二次症状(化膿・痛み)
治療方法
・保湿剤(ヒルドイド、白色ワセリン、ケラチナミン)
・ステロイド剤
・抗ヒスタミン剤
・抗アレルギー剤
乾燥が主な原因ですので、スキンケアが一番大切になってきます。症状を避ける為に、うるおいを保つ努力を怠らないようにしましょう。細菌感染による二次症状もあります。うちの子はこれで1週間の入院を経験しています。
こうなると、もう処方されたお薬の力も微力にしか感じません。うるおい、大切ですよ!
頭皮湿疹に効く市販薬
では、おすすめの市販薬をご紹介していきましょう。
1.ステロイド成分が効く!

【商品紹介:ムヒHD】
PVAという、一般薬では効果の高いランクに当たるステロイド成分を配合しています。患部ですぐれた抗炎症作用を発揮。しかもステロイドの副作用を起こしにくい特徴があります。
2.殺菌しながら、治す!

【商品紹介:メディクイックH GOLD】
抗炎症成分と合わせて、殺菌成分や皮膚補修成分などの有効成分が5つも配合されています。効果に期待が持てますね。
3.原因菌に効く!
【商品紹介:薬用フケミン頭皮ローション】
原因菌のマラセチア真菌が増殖する前に、殺菌しながら予防する事も◎です!気になるフケも軽減出来るから、嬉しいですね♪
【商品紹介:ドルマイシン軟膏】
皮脂欠乏性皮膚炎で掻き壊してしまったり、なかなか完治しない傷にはコレがおすすめです。長期の使用は控えた方がいい位、効果が高いお薬です。我が家では常備しています。
頭皮湿疹を改善するシャンプー
お薬と併用すると、改善が実感でき期待が持てます。試してみてはいかがでしょう?

【商品紹介:オクトセラピエ薬用スキンケアシャンプー】
うるおいは大切ですね。地肌の事を考えて、優しい成分で作られている薬用シャンプーです。日頃の継続で、頭皮湿疹の予防に役立ちます。
【商品紹介:キュレルシャンプー420ml】
アレルギーやアトピーなどの、刺激を受けやすい皮膚炎の方々もご愛用者が多いキュレル。頭皮にも優しいシャンプーがあったのですね!赤ちゃんにも使用可能な、頭皮に優しいシャンプーです。
【商品紹介:メディクイックH 頭皮メディカルシャンプー【医薬部外品】】
先にご紹介した市販薬のシャンプー版。シャンプーと市販薬を同時進行して、効果をさらに実感できそう!頭皮湿疹が改善に向かってきたら、是非チャレンジして欲しいのが頭皮マッサージです。こちらの動画では、そのやり方を紹介しています。
【硬い頭皮を柔らかく!シャンプー中もOK「セルフ頭皮マッサージ」】
リラックス効果もあって、ストレスなども解消出来そうですね♪私も毎日してみようと思います。
まとめ
頭皮湿疹は、原因物質によって症状や治療方法に違いがある事が分かりました。
主な原因:毒素・化学物質
主な症状:紅斑・丘疹・水泡など
主な治療法:原因物質との接触を避ける、薬物療法
・アトピー性皮膚炎
主な原因:バリア機能の低下
主な症状:紅斑・丘疹・水泡など
主な治療法:薬物療法、原因物の除去
・脂漏性皮膚炎
主な原因:マラセチア真菌・生活環境
主な症状:湿疹・抜け毛・肌荒れなど
主な治療法:薬物療法、生活習慣の見直し
・皮脂欠乏性皮膚炎
主な原因:乾燥・化学物質
主な症状:粉ふき・ひび割れ・二次症状など
主な治療法:保湿、薬物療法
そして、頭皮湿疹に効く市販薬とシャンプーもたっぷりと紹介しました。私が特に気になったのは、脂漏性皮膚炎ですね。ストレスやホルモンのバランスなどでも症状が出てしまうという事ですので、頭皮はもちろんの事、心の方もいつもクリーンな状態で生活していきたいものです。
症状がある方も、そうでない方も意外に気にしなかった場所『頭皮』を、少し気にかけてみて下さい♪