おせち料理の由来は? 食材の意味をまとめました。

欧米の食文化が一般的となった現代でも、

お正月には日本の伝統を重んじるおせち料理が欠かせません。

古来からの文化を見直し、晴れの日を実感できるおせち料理ですが、

意外に本来の意味は知られていないようです。

来年のお正月はおせち料理一品一品に込められた意味を知り、

食材の持つパワーを取り入れてさらなる飛躍の年としましょう。

おせち料理の由来って?

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そもそもおせち料理とは、中国から伝わった五節供という1年に5日ある節日を祝う行事、

「節会(せちえ)」で供された料理「節供(せちく)」が原点であるとされています。

時代が進むにつれ節日の中でも最も重要とされたお正月に供される料理のみが、

おせち料理と呼ばれるようになりました。

おせち料理を重箱に入れる意味は?

重箱におせち料理を詰めるようになったのは明治以降と言われています。

この理由は複数あり、まずめでたさが重なるようにとの祈りが込められているというもの。

次にたくさんの料理を用意するので、食卓で場所を取らないようにとの配慮であるというもの。

そしてフタをすることで埃や虫から中の料理を守るというものです。

 

おせち料理の食材ごとの意味

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ここでは代表的なおせち料理の意味をまとめました。

 

えび・・・  ひげや曲がった腰から、長寿への願い

きんとん・・・ 「金色の団子」のこと 金銀財宝を意味し、金運を願う

かまぼこ・・・ 形状が初日の出に似ている 紅白の赤は魔除け、白は清浄を意味する

こんにゃく・・・武家社会の名残で、手綱を締めて心を引き締め、己を厳しく戒めて戦いに備える心を養う こんにゃくを結んであることから縁結びや、家庭円満への願いも

数の子・・・ 卵の数が多いことから、五穀豊穣と子孫繁栄への願い

 

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ごまめ・・・ カタクチイワシを畑の肥料にすると五万俵のコメができたという言い伝えから「五万米」に由来する五穀豊穣を願う

たけのこ・・・ 成長が早いことから、子どもがすくすく育つように 天に向かう様子から立身出世をさらには家の繁栄を願ったもの

 

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いくら・・・ 昭和の後半になっておせちが豪華になってから多く見られるようになった 彩を加える意味と子宝に恵まれるようにとの願いも

伊達巻・・・ 巻物に似た形をしていることから、文化・学問・教養を身につけることを願ったもの

 

かんたん伊達巻 Japanese Rolled Omelet【おうちで作れるおせち】

 

黒豆・・・ 黒は魔除けの色 また「黒く日焼けするほどマメに働けるように」との願いを込め、無病息災、長寿を祈ったもの

昆布巻き・・・名前から「喜ぶ」を連想させる 昆布の末広がりの形状から子孫繁栄を、また伊達巻同様、学問や教養を身につけることを願った

れんこん・・・穴がたくさん開いていることから、将来の見通しがきくことを願ったもの

 

 

現代のおせちエトセトラ

縁起物としてなくてはならないおせちですが、3日も続くと飽きるとか、

子どもたちはそもそもあまり魅力を感じないなど、作り手泣かせの声も多いもの。

そんなマンネリを打破するため、最近ではおせちを売り出す外食業界や家庭でも、様々な工夫が見られます。

 

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(1)外国風おせち

イタリアンやフレンチレストランなどではおせちの食材を多用しながらも、独自のアレンジを加えた洋風おせちが人気です。

 

(2)地方の一品

沖縄のラフテーや北海道の氷頭なますなど、地方でおせちとして用意されているものを数品加えることで、目先が変わって家族も楽むことができます。

 

(3)おせちをアレンジ

煮しめを小さく切ってキッシュに混ぜ込んだり、お鍋の具にしたり、肉料理の付け合せにしたりと、おせちを使いながらも雰囲気を変えることで飽きさせない工夫をしている家庭も増えてきています。

 

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このように、おせち料理には普段あまり使わなくなった食材を年に一度見直せる良さなどもあり、

若い世代の家族があまり好まないからと縁遠くなってしまうにはもったいない要素がたくさんあります。

こめられた意味なども家族で囲む元旦の食卓の話題に加えながら、次の世代へと受け継いでいきたいものです。

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