結婚や出産、中には七五三で内祝いをされたご家庭もあり、
家族のお祝いや子どもの成長の節目には内祝いをする、
ととらえている読者の方もいらっしゃることでしょう。
けれど入園や入学などの通過儀礼では、基本的に内祝いは必要でないとされています。
参考記事: 内祝いのまとめ 結婚や出産の内祝い、由来など詳しく解説
内祝いを詳しく知りたい方はこちら!大人のマナーが身につきます。
どうして入学祝いに内祝いはしなくていいの?
入学祝いというのは、本来入学する子ども本人に対するお祝いです。
そのため、経済力のない子供が内祝いをする必要はないというのがその理由です。
けれど地域の風習や親戚内での決まり、あるいは親同士の関係上、
内祝いをしておきたい場合はこの限りではありません。
また内祝いをしない時も、
お祝いを受け取った報告とお礼は電話や手紙で必ず伝えるようにしましょう。
手紙でも電話でも、できれば子どもから直接お礼ができるといいですね。
子どもにはお祝いをいただいたことに対してお礼をするという習慣が身につき、
お祝いをして下さった方には子どもの成長をお伝えできるという良さがあります。
内祝いはいつごろ贈ればよいのでしょうか?
あまり会えない親戚の中には、お正月に会った時など、
入学のかなり前からお祝いを用意して下さる方もいらっしゃいます。
内祝いをする場合、入学前に頂いたお祝いに対しては
できるだけ早く電話などでお礼を伝えた後、入学式後、
4月上旬までに贈るのが適切です。
また入学後にお祝いをいただいた場合は、頂いてから1ヶ月以内に贈りましょう。
厳密にいつまで、と決まっているわけではないのですが、
世代や地域によっては細かく気にされる場合もあり、
せっかくのお祝いには気持ちよく感謝の気持ちを伝えたいものです。
さくら/ケツメイシ(Cover)
内祝いの額はどれくらい?
どのお祝いでも、お返しとして内祝いをする場合は、
いただいたものの3分の1から半額くらいのものを贈るのが一般的です。
ただ親戚の中でルールが決まっている時や、地域的な慣習がある場合、
相手との関係が特別なものである時はこの限りではありません。
わからない時は、ご両親や親戚・近所の年長者などに話を聞いてから決めるのが無難です。
これはNG!絶対に守りたいマナー
どれだけ相手の好みがわからなくても、現金でお返しするのは失礼になります。
やむを得ない場合は商品券やカタログギフトなどにしましょう。
また肌着や、腰から下に身につけるものは
「肌に身につけるものさえ買えないほど貧乏していると思っている」
ことを連想させるので、良くないとされています。
結婚や出産であれば、内祝いの形式がある程度決まっているのでわかりやすいのですが、
入学祝いに対しては個人個人の認識の違いもあり、困る人が多いようです。
お祝いをいただいたらまず電話でお礼を心がけてみましょう。
相手によっては、その時はっきり内祝いは必要ないなどの
意思表示をしてくれることもあります。
感謝の気持ちを伝えること、マナーはそこから始まります。