卒業式が近づくと、テレビでも特集が組まれ、泣ける歌や卒業式で歌いたい曲がピックアップされます。けれど大人が泣ける曲が、本当に小学生の心に響くでしょうか?
人気のあるグループが胸に沁みるメロディーで、涙が自然にあふれるようなサビを歌い上げた…といった曲は、聴いているとそここそ幼くても感動できるのかもしれません。ですが小学校6年生の子供たちが歌詞の内容を理解し、そこへ自分の学校生活を思い描ける曲というのは人気とはまた別です。
卒業式は子どもたちのものです。
ここではそのことを忘れないように、子どもたちの気持ちに寄り添った歌詞の曲を集めました。時間があれば内容をしっかり理解する時間を持ち、ずっと子どもたちの思い出に残るような曲になるといいですね。
卒業に込める、6年生の子供たちの思い
1. believe(ビリーブ)
合唱曲として発表会などで練習していることも多く、子どもたちも受け入れやすい曲です。
May J. / 【話題の合唱曲カヴァー】『Believe』Music Video
大切な人への優しさや、友だちを信じること、未来へ踏み出す力を歌っています。
2. 未来を旅するハーモニー
Dreams Come Trueが作曲したことでも有名になった、親しみやすい曲です。
未来を旅するハーモニー(二部合唱)
未来に対するとまどいや不安を感じながらも、明日への希望を見出そうとする力のある曲です。
3. 旅立ちの日に (川嶋あい)
あいのりのテーマ曲として有名になり過ぎたものの、その印象のない世代であれば学校への思いが素直に心に響きます。
卒業式バージョン、じっくりと歌詞を味わって下さい。
川嶋あい / 旅立ちの日に・・・(Lyrics)
4. 旅立ちの日に
こちらは現職の校長先生(元音楽教諭)が、荒れた学校を立て直すため、合唱を通して生徒と向き合った日々の集大成として完成した曲です。
決してポップではないですが、教え子を思う先生の気持ちがあふれています。
旅立ちの日に
5. 最後のチャイム
シンプルな歌詞に、6年間の何気ない日々がいかに大切なものであったかを、あらためて感じられる曲です。
最後のチャイム (歌詞字幕) 小学校卒業生合唱 2011.3.23
6. 大切なもの
日々心が複雑になっていくこの時期、それでも卒業の時だからこそ、素直な言葉を思い出したい。
大人になって聴いても、この頃の気持ちに戻れるような曲です。
大切なもの 【合唱】 歌詞付き
7. Tomorrow
不安な気持ちを包み込み、それでも未来へと背中を押し、励ましてくれるようなやさしい曲です。
Tomorrow 【合唱】 歌詞付き
卒業ソング=「贈る言葉」だった時代、私には「暮れなずむ街」が何度説明されてもイメージできず、卒業ソング=意味不明な歌詞の曲になってしまいました。
合唱曲も今ほど子どもの気持ちに沿ったものがなかった頃、仕方がなかったのかもしれません。大人になって「ああ、こんないい歌詞だったのか。」と思うのも悪くはありません。
けれど今まさに未来へと踏み出そうとしている子どもたちの力になれる、そんな歌詞ならもっと小学校での6年間と、自分のこれからを大切に思う気持ちが持てるはずです。
歌の他にも準備の多い卒業式、こちらの記事から卒業に必要な準備がわかります。
余裕を持って本番を迎えるために必見の項目です。