こんにちは。ライターのsaochiです。
もうすぐバレンタインですね。
男の子ももちろんですが、女の子にとってはお菓子を作っている時から特にドキドキするイベントです。
私は甘いチョコがちょっぴり苦手な人のために、ケーキやマフィンを焼くことが多かったのですが、最近のバレンタインで流行っているスイーツって何かなぁ?と軽い気持ちでリサーチしていた時に目に留まったのが「アイシングクッキー」でした。
「アイシング」という言葉は聞いたことはあってもよくわからなかったので調べてみると、粉糖と卵白を混ぜてクリーム状にしたペーストのことでした。
ネットにアップされたアイシングクッキーの写真を見ると、普通のクッキーより見た目もカラフルだし、かわいい模様やメッセージも描けるんですよね!
こんな素敵なクッキーが作れたら…いやいや、絵心のない私にはハードルがかなり高そうです。
しかし、先日友人が「子どもと作ったよ」と手土産に持ってきてくれたアイシングクッキーを見てびっくり!
丸形のクッキーにスマイルマークが描かれてあるだけでもとってもかわいかったんです。
他のクッキーもハートや星形のクッキーにピンクや黄色のアイシングが塗られているだけ、といったシンプルなデコレーションですが、色があるだけでなんとも華やか。
このことをきっかけに、小学生の子どもにだってできるなら不器用な私にもきっとできるはず!とアイシングクッキーに初チャレンジすることに決めました。
もちろん私は初心者なので細かい模様やキャラクターの絵は難しそうですが、調べてみると基本的な絞り方や線だけでも工夫次第で十分かわいいアイシングクッキーが作れそうです。
ちょっと頑張れば「LOVE」や「FOR YOU」などのメッセージを書いたり、かわいい模様を付けたりと、市販のチョコより自分らしさも出せるので、相手に思いを伝えたいバレンタインには特におすすめですよ!
今回は、初めての人でも簡単にかわいいアイシングクッキーが作れる方法をご紹介します。
デコレーションの仕方はもちろん、準備するものやアイシングの作り方、失敗しないコツやポイントもまとめていきますね。
クッキーは市販のものでOKですので、可愛くデコッて楽しみましょう!
目次
アイシングクッキーを作るために準備するもの
まずは、アイシングクッキーを作るために準備するものをご紹介します。
その前に、そもそもクッキーに簡単にデコれるアイテムといえばチョコペンが思い浮かびますよね。
私も以前チョコペンでクッキーやカップケーキにデコレーションしたことがあるんですが、湯せんしすぎてドロドロになったりラッピングの袋にくっついて見るも無残な仕上がりになってしまったり…その点「アイシング」はチョコペンよりもしっかりと固まるのでそんな失敗もありませんよ!
また食紅や専用のアイシングカラーを使えば色の種類が豊富に作れるので、カラフルでとってもかわいく仕上げることが出来ます。
必要になる道具は以下の通りです。
アイシングを作る時の道具
・スケール(はかり)
・ラップ
・ボウル
・ハンドミキサー または 泡立て器
アイシングでデコレーションする時の道具
・小さめのお皿やお椀:アイシングの色付け用なので、多めに用意しておきましょう。
・スプーン、つまようじ:デコレーションするときに使います。
・絞り袋(コルネ):15センチ角くらいが扱いやすいです。
絞り袋は下の画像のような商品で通販サイトや100円ショップで買えますが、なければラッピング用のビニールシートやクッキングシートでも作れますよ。
【商品紹介:(Amazon)アイシング用コルネ袋 / 20枚 TOMIZ/cuoca(富澤商店)】
わざわざ買うのは…という方のために自分で簡単に作れるコルネを紹介しますね。
アイシング用コルネの作り方
1. 用意したクッキングシートまたはラッピングシートを15センチ角くらいに切り、それを直角三角形にカットします。
2. 直角の部分を中心にして長い辺をくるくると巻き、三角錐を作りましょう。
3. 端をテープで留めて完成です。
※この時点ではまだ先端はカットしないでください。先からクリームがこぼれ出てしまうので、必ずクリームを詰めてから絞り出し口を作るようにしましょう。
クッキングシートは素材自体にハリがありしっかりしているのでそのまま使えますが、ジップロックなどの食品保存用のビニール袋を使う場合は極細の口金を入れた方が綺麗な線が書けますよ。
また、薄く柔らかいビニール袋は細い線を書くのが難しいので、出来るだけ厚手のしっかりした袋を使いましょう。
準備する道具は、家にあるものやスーパー・100円ショップなど身近に手に入るものばかりでしたね。
アイシングの材料については、次にご紹介するアイシングクッキーの作り方の中で紹介しています。
こちらも簡単に準備できるものばかりですので、合わせて確認してくださいね。
簡単でかわいいアイシングクッキーの作り方
それでは作り方をご紹介します。
作業自体はとっても簡単なので、気軽にチャレンジしてみましょう。
失敗しないポイントやコツも工程ごとにまとめていきますので参考にしてみてくださいね。
アイシングクッキー作りの基本工程
クッキーを準備する
クッキーは市販のもので構いません。
購入する場合は表面が平らなクッキーがデコレーションしやすいのでおすすめです。
円やハート、星などのシンプルな形の方が簡単に綺麗に下地を塗ることが出来ますよ。
せっかくなので「クッキーも自分で焼きたい!」という方は、少し硬めに焼くといいですよ。
ラッピングをする時や持ち運ぶ際に、せっかくデコレーションしたクッキーが割れてしまっては大変です!
アイシングクリームを作る
アイシングの作り方はいくつかあり、「乾燥卵白」を使ったレシピや水で溶かすだけで作れる「アイシングパウダー」なども売られています。
今回はどこのスーパーでも売られている材料で作れる基本の「ロイヤルアイシング」という作り方を紹介しますね。
粉砂糖と卵白と2つの身近な材料で作れるレシピです。
作り方も混ぜるだけととっても簡単ですよ!
アイシングクリームは硬さが特に重要なので、画像を参考にしながら作ってみてください。
<アイシングクリームの材料と材料選びの注意点>
今回紹介する分量は大きな絞り袋3つ分くらいの量です。
・粉砂糖 250g
・卵白 2個分
・アイシングカラーまたは食紅
デコレーションの仕上がりによって何色か用意するのなら、少し多めに作っておいた方が安心ですよ。
下地を塗らない、ちょこっとしかアイシングしない、という場合は半分の量でも大丈夫です。
ここでひとつ注意点があります、それは粉砂糖の「種類」です。
粉砂糖にも種類があり、最近では菓子パンやケーキの上にふるうための「溶けない粉糖」と書かれたものも売られています。
アイシングは粉砂糖を溶かして使うので、「溶けない粉糖」使えません。
購入する際は「粉砂糖」や「粉糖」と書かれている物を選んでくださいね。
そして、アイシングクリームの色付けはアイシング専用の着色料がおすすめです。
下の画像のようなもので、ジェル状になっているので初心者でも扱いやすくカラーバリエーションが豊富です。
少ししか作らない、多くの色は使わないという人は、100円ショップの製菓用品コーナーに置かれている少量の食紅を用意するといいですよ。
【商品紹介:WILTON (ウィルトン) アイシング 8カラーキット 0.5oz】
<アイシングクリームの作り方>
1. 大きめのボウルに卵白と粉砂糖を入れます。
2. 泡だて器で混ぜます。
混ぜる目安は、下の画像のようにかるく角が立つくらいの硬さまでです。
これで「基本のアイシングクリーム」の完成です。
ハンドミキサーを使うと5分ほどで出来ますよ。
つやが出てもっちりしてくるまでしっかりと混ぜましょう。
デコレーションした時の仕上がりが綺麗になります!
3.アイシングクリームが完成したらボウルにラップをかけます。
基本のアイシングクリームが出来たらすぐにラップをしておきましょう。
空気に触れるとどんどん硬くなってしまいます。
4.アイシングクリームの硬さを調整する
下地に使う「軟らかめのアイシングクリーム」と、文字やデコレーション用に使う「硬めのアイシングクリーム」の2種類の硬さを作ります。
★軟らかめのアイシングクリーム(下地用)
完成したアイシングクリームを小皿に取り分け、1~2滴ずつ水を足して混ぜます。
下の画像のようにスプーンからたらたらと流れ落ちてくる硬さにしましょう。
完成したらこちらもラップを忘れずに!
★硬めのアイシングクリーム(文字・模様デコレーション用)
アイシングを小皿や小さいお椀にとりわけ、大さじ2~3杯の粉砂糖を足して粉っぽさがなくなるまで混ぜましょう。
まだ柔らかいと感じた場合は、小さじ1杯ずつ足していきます。
下の画像のようにつのがピンと立つくらいまで硬くしていきましょう。
~アイシングクリームの硬さ調整のポイント~
粉砂糖や水を加える時は、小さいスプーンやスポイトなどを使って少しずつ硬さ調整するのがコツです。
一度にドバっと入ってしまった!!ということもありますよね。
そんな時も焦らず調整しなおしましょう。
軟らかくする時は水を足し、硬くしたい場合は粉砂糖を足せばOK!
5.アイシングクリームに好きな色をつける。
アイシングクリームに、ほんの少しずつ(ジェル状であれば1~2滴ずつ)食紅またはアイシングカラーを足します。
絵の具のように、色を混ぜることもできるんですよ。
スプーンでかき混ぜながら好みの色の濃さになるまで足していけば完成です。
完成したら乾燥が進まないうちに手早くコルネに入れテープで留めておきましょう。
これでアイシングの完成です。
アイシングクリームの色は白やピンク・赤がバレンタインにおすすめです。
メッセージを書きたい場合は茶色もはっきり読めていいですよ。
実際の流れはこちらの動画を見ながら作ると安心です。
「軟らかめ」「硬め」と言っても感覚的なものなので、事前に映像で確認しておいた方が失敗を防げますよ。
【材料2つで簡単に作れる☆基本のアイシングクリームの作り方】
クッキーにデコレーション(アイシング)する
いよいよメインのデコレーションです。
「下地塗り」と「模様・文字デコレーション」の2つに分けてアイシングの仕方を紹介していきます。
<コルネの持ち方>
まず最初にコルネの持ち方を紹介します。
正しく持つとぶれにくいので、きれいな線が簡単に書けるようになりますよ。
コルネは親指を上側にし、残りの4本の指で下から支えるように持ちましょう。
<下地(クッキー全体)の塗り方編>
1. 好きな色の柔らかめのアイシングクリームをコルネに入れます。
2. コルネの先を2mmくらいカットして、アイシングクリームが出てくるかクッキングシートなどに少し出して確認しましょう。
3. クッキーのふちどりをします。
いきなり全体に塗るとはみでてしまうかもしれないので、ぬりえの要領でふちどりをしておくと綺麗な仕上がりになりますよ!
~ふちどりのコツ~
ペンのようにクッキーにコルネを押し付けてアイシングクリームを出すとギザギザになってしまいます。
クッキー表面にコルネの先をあまり近づけないよう、少し上に離して線を引いてみてくださいね。
これは文字を書くときにも使えるコツなのでぜひ覚えておいてください!
4. ふちどりの内側をぐるぐると渦を巻くように塗りつぶします。
ふちどりの時よりも強めに絞ると太い線で描けるので手早く塗れます。
5. つまようじを使って、気泡をつぶしたり、段差が出来てしまった部分をつついてなめらかにしましょう。
こちらの下地の塗り方は、後でご紹介する「水玉模様のアイシングの作り方」の動画の中で確認することができますので、実際にどんな風にコルネを動かしていくのかぜひ参考になさってくださいね。
<文字・模様のデコレーション編>
文字や模様はクッキーに直接描いてももちろん大丈夫です。
アイシングクリームで下地を塗ったクッキーの場合は、下地が乾く前にデコレーションすると模様と下地がなじみます。
下地を1時間ほど乾かしてからデコレーションすると模様や文字が立体的になります。
どちらも可愛く仕上がるので、模様や文字によって使い分けてみてください。
それでは、簡単に出来る模様や書き方とコツをいくつか紹介していきます。
硬めのアイシングクリームを入れてコルネを準備するところまでは、下地の時とまったく同じです。
★線の書き方
まずは直線の書き方をマスターしましょう!「LOVE」もほとんど直線で書けるので、ぜひ書き方を覚えてくださいね。
始めに書き始めたい所にコルネを付けてアイシングクリームを押し出します。
次に、コルネを少し上に浮かせて横に引っ張りながら線を描き、終わらせたい所でもう一度コルネを下ろします。
この時、緊張しすぎてコルネをギュッと握って作業していると、中のクリームが熱で溶けて柔らかくなってしまいます。
コルネは上の方を持ってくださいね、ちょっと練習すればコツも掴めてきますよ。
★水玉模様
水玉模様は一番基本の「点を打つ」だけで出来るので初心者の方には特におすすめです。
1. まずクッキー全体に下地用(柔らかめ)のアイシングクリームを塗ります。
2. 次にデコレーション用(硬め)のアイシングクリームで点を描きます。
クッキーの真ん中から点を描き始め、たて列の点を互い違いにするとバランスよく書けます。
下地のアイシングクリームが乾く前に塗ると水玉が下地と馴染んで可愛く仕上がりますよ。
馴染みにくい時は、つまようじで少し押し込むようにつつくかクッキーをほんのチョット持ち上げ下にトンと落としましょう。
3. 1時間ほどアイシングを乾かします。
乾かしている間に他のクッキーのアイシングをすると効率がいいですね。
4. 最後にレースのふちどりをします。
水玉をどんどん隣につなげるようにしてコルネからアイシングクリームを押し出せば簡単にできますよ。
上記の詳しい工程はこちらの動画をご覧ください。
コルネの持ち方や下地の塗り方など細かい部分も確認できますよ。
作り方のポイントなども親切丁寧に解説してくれています。
【アイシングクッキーで一番簡単な水玉模様の作り方☆】
★ハート柄
バレンタインと言えばやはりハートですよね!
文字を書く自信がないという方でも大丈夫、つまようじ1本でこんなに可愛いハートが書けちゃいますよ。
上で紹介した水玉模様の応用編になります。
1.上で紹介した【水玉模様】のデコレーションと同様に、水玉を描いてください。
この後つまようじで点を下へ引っ張る作業があるので、下地のアイシングクリームが乾く前に水玉を描いてくださいね。
ここは手早く行うことが大切ですよ。
また、水玉模様の時よりも点の数を少し減らしておくことと、点の位置を気持ち上の方に描いておくこともポイントです。
間隔が狭いと上下のハートがくっついてしまいます。
2.つまようじを使って水玉をハートに変化させていきます。
表面が乾く前に、つまようじで水玉を半分に割るように、下に引っ張ります。
ハートの先端が出来たらつまようじを持ち上げ、完成です。
綺麗に仕上げるコツは、次のハートに移る前につまようじに付いたアイシングクリームをティッシュなどできちんとふき取ることです。
アイシングクリームの表面が乾くと綺麗なハートが出来ないので、ここはスピードが命です!
とはいえ、そんなにすぐに乾くわけではないので焦りすぎて失敗しませんように。
こちらも実際の工程をみていただければ一目瞭然です。
きれいに仕上げるコツをくわしくお話しながら作業されているので、不器用な私でもできる気がしてきます。
【アイシングクッキーでハート柄を作ってみよう☆】
アイシングクッキーの乾燥時間と日持ちについて
これでかわいい手作りアイシングクッキーが出来上がりましたね。
頑張って作ったクッキー、「もう固まったかなぁ」なんてつい触ってみたくなりませんか?
その気持ち、私もよくわかりますがちょっとお待ちください!
アイシングクリームの表面が乾くまでには1時間ほどですが、中まで乾くには実は6時間から8時間ほどかかります。
しっかりと乾燥させてからラッピングしてくださいね。
アイシングクッキーは、乾燥剤などを使って湿気が入らないようにきちんと保存すれば2~3週間ほど日持ちします。
ただ、自分でラッピングする場合、完全に湿気からクッキーを守ることは難しいです。
おいしく食べてもらうなら、3日以内がおすすめです。
渡す前日に急いで作る必要はないので、忙しい方でも素敵なバレンタインプレゼントを準備できますね!
まとめ
写真で見ると自分で作るには難しそうなアイシングクッキーですが、「混ぜる」「絞る」とシンプルな工程で作れるものでしたね。
必要な道具や材料も、家にあるものやスーパー、100均で揃えられるものばかりなので、これなら気軽に始められそうですよね!
デコレーションする際のコルネ(絞り器)もクッキングシートで簡単に手作りできますし、普段お菓子を作らない人でもわざわざ専用の道具を買わなくていいのも魅力です。
アイシングクッキーのデコレーションを成功させるには、実は2種類の硬さのクリームを用意することも大切だったこともわかりました。
下地用は少しゆるめ、文字や模様用は少し硬めのアイシングクリームを用意して小分けにしてから好きな色に着色すると、手早く準備できます。
クッキー全体に下地を塗る時はまずふちどりから、線を描く時はコルネを少し浮かせるなど、ちょっとしたコツさえ掴めばポップで可愛いオリジナルのクッキーが出来ちゃいます!
初めはクッキー全体に好きな色のアイシングクリームを塗りながら絞る感触を覚え、慣れてきたら記事内でもご紹介した水玉模様、次はハート柄、とステップアップしてみましょう。
あとは半日ほど置いて、中まで乾かしたら完成です。
きちんと密封されたアイシングクッキーは2~3週間日持ちしますが、自分でラッピングする場合は3日以内に食べてもらえるようにしましょう。
流行りのインスタ映えもばっちりなので、バレンタインはもちろん慣れればお友達の誕生日や季節のイベントごとにちょっとした贈り物として活躍しそうです。
今までアイシングクッキーなんて私には難しそう…と思っていた方もぜひ試してみてくださいね!