料理・食品

肉や魚の冷凍保存期間はいつまで?保存期間をのばすコツ

こんにちは。ライターのReilaiです。

毎日食事を作るために冷蔵庫の中には様々な食品が入っていますが、中でも私が安い時によくまとめ買いをするのは肉と魚です。

肉と魚は食事のメインになる食材で常備しておくと便利ですし冷凍保存できるので、特売日などに多めに購入しています。

でも、いざ食べようと解凍し調理してみたところパサパサして美味しくなかったり、保存したまましばらく放置して結局使わなかったりと、もったいないことをしてしまうことが多々あります。

そもそも冷凍保存できる期間がいつまでなのかよくわからないまま、「とりあえず冷凍しておけば日持ちするだろう」となんとなく冷凍庫に入れてしまっていました。

私の場合、買ってきたパックの肉や魚はいつもそのまま冷凍庫にしまい込んでいたのですが、友人の話によるとそれがどうやら間違いだったようです。

正しく冷凍保存すれば保存期間も伸ばせるし、食費の節約にもなりますよね。

それに、きちんと正しい方法で冷凍した食材は解凍して調理してもおいしく頂けます。

そこで、これからはせっかく買った食材を無駄にしないように、肉や魚の冷凍保存期間や保存期間をのばすコツについて調べてみました。

肉や魚の種類別に冷凍保存方法を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

また、上手に冷凍保存した食材を美味しく解凍する方法も紹介しますので、ぜひ活用してみてくださいね。

肉や魚の冷凍保存期間はいつまで?

まずは保存期間についてです。

肉と魚とでは保存期間も異なりますからそれぞれ確認しておきましょう。

肉の冷凍保存期間

肉を冷凍した際の保存期間は一般的に約1か月と言われています。

しかし、これはあくまで目安です。

にも種類があるので、その種類によっても保存できる期間が異なります。

食品の品質劣化が起こる原因の一つとして挙げられるのが水分です。

特に水分量が多いものほど早く劣化していきます。

水分を多く含む種類は順に「牛肉>豚肉>鶏肉」です。

また、品質劣化が進む原因として空気と触れることも挙げられます。

そのため空気に触れる面積の多い「ひき肉>薄切り肉>ブロック肉>ステーキ肉」の順に劣化のスピードが早いということになります。

具体的な肉の種類や部位ごとの保存期間の目安は以下の通りです。

鶏肉の種類と冷凍保存期間

部位 冷凍保存
ひき肉 2週間まで
モモ肉 3週間まで
ムネ肉 3週間まで
かたまり肉 4週間まで

 

鶏肉は上記の期間であれば品質はあまり落とさずに食べることが出来ます。

しかし水分が多い鶏肉は長期冷凍保存するには向いていないので、保存期間にかかわらず早めに使うことをおすすめします。

豚肉と牛肉の種類と冷凍保存期間

部位 冷凍保存
ひき肉 3週間まで
薄切り肉 3週間まで
ステーキ肉 3週間まで
かたまり肉 4週間まで

 

豚肉と牛肉は鶏肉よりも品質を保つことが出来る期間が長いです。

保存するだけならば約1か月持ちますが、2週間程度で使用すると鮮度をより保った状態で使用することが出来ます。

魚の冷凍保存期間

次にの冷凍保存期間について紹介します。

まず、生魚の賞味期限は水揚げからおよそ4~5日程度だと言われています。

しかし同じ魚でも種類によって鮮度の落ち方には差がありますし、内臓を取り除いていない場合はさらに期限が早まります。

多くの人が利用しているスーパーで売られている魚は、いつ水揚げされたかまではわからないものです。

すぐ食べないものに関しては冷凍保存しておくと安心でしょう。

魚を冷凍保存した場合、基本的に4週間は保存可能とされています。

ただし、冷凍庫の扉を開ける回数が多ければ温度が上がりやすいので2週間ほどで使用することをおすすめします。

また、切り身も1度切り分けられて加工されているため一尾魚より鮮度が落ちていますので、2週間を超える前に使用しましょう。

肉や魚の冷凍保存期間をのばすコツ

鶏肉・豚肉・牛肉・魚のそれぞれの保存期間が分かったところで、次は保存方法についてご紹介します。

冷凍保存をする時にしっかりポイントを押さえておかなければ、保存期間は短くなってしまいますよ。

肉を冷凍保存する時のポイント

を保存する際には、以下の方法で保存しましょう。

●新鮮な肉を使う

冷凍保存している間もゆっくりと鮮度は落ちていきます。

なるべく新鮮な肉を使うことでおいしさも保ったまま保存することが出来ますよ。

●下味をつける

調理するメニューが決まっている場合、あらかじめ下味をつけたり加熱したりしてから冷凍保存しておくことで保存力が高まります。

下準備をしておくことで調理の時短にもなりますね。

●手間でも小分けにする

使うときのことを考えて小分けにして冷凍保存をしておきましょう。

少々手間はかかりますが、冷凍される時間も早くなりますし解凍する時間も短く調理も楽になります。

●密閉できる容器や袋を使用する

空気に触れることが品質を落とす原因となります。

特に脂分は空気に触れることで酸化し傷んでしまうので、なるべく空気に触れないように保存することを心がけましょう。

真空にできる袋や機械があれば一番良いですが、ラップなどで包んでからジッパーなどが付いた袋へ入れることでも対応できます。

●急速冷凍で品質を落とさないようにする

冷凍するまでの時間が長ければ長いほど肉の品質は落ちてしまいます。

冷凍庫の温度を下げることで対応できますし、下げることが出来ない場合は金属製のトレイの上にのせて入れると熱伝導が良いので早く冷凍することが出来ます。

肉の種類に合わせた冷凍保存方法

さらに、肉の種類によって保存方法を変えることでさらに品質を保つことが出来ます。

種類ごとの保存方法も覚えておきましょう。

●ひき肉(豚肉・牛肉・鶏肉・あいびき)

ジッパー付きの袋に入れ薄く平らにします。

菜箸などで使う分量ごとに筋を入れて保存しましょう。

使うときにパキッと折れるので使いやすいですよ。

●薄切り肉とステーキ肉(豚肉・牛肉)

クッキングペーパーで表面についている水分をふき取ります。

薄切り肉は一回分ずつにばらしてラップなどで包みます。

ステーキ肉は筋を切るなどの下処理をしてから1枚ずつラップに包みます。

ラップに包んだらトレイにのせ一度急速冷凍します。

凍ったら一度取り出し、そのままジッパー付きの袋に入れて冷凍保存しましょう。

●かたまり肉(豚肉・牛肉)

そのまま冷凍してもよいのですが、冷凍に時間がかかりますし解凍にも時間がかかってしまいます。

1回分ごとに切り分けてからラップで包み薄切り肉とステーキ肉と同様にトレイに入れ、一度急速冷凍させてからジッパー付きの袋に入れて保存しましょう。

●鶏もも肉・鶏むね肉

表面の水分をクッキングペーパーでふき取ります。

使いやすい分量に切り分け、ラップに包んでからトレイにのせ急速冷凍します。

凍ってからジッパー付きの袋に入れて冷凍保存しましょう。

下味をつけたり、茹でたりしてから冷凍保存させることで保存期間をのばすことが出来ます。

●鶏ささみ

筋を取ったあと厚さを均一にするために観音開きにします。

表面の水分をクッキングペーパーで取ってから、ラップで1つずつ包みトレイにのせ急速冷凍させます。

冷凍させたあとジッパー付きの袋に入れて保存しましょう。

鶏もも肉と同様に下味をつけてから保存させることで保存期間をのばせます。

魚を冷凍保存する時のポイント

魚の場合は丸ごと一尾を購入することもありますので下処理などの工程が加わりますが、基本は肉の冷凍保存方法と同じで、「しっかり余分な水分をとって空気に触れさせない」ことがポイントです。

●鮮魚を使う

肉と同じく、新鮮な魚を使うことで美味しさを保つことが出来ます。

●内臓やうろこ、エラを取り除く

魚の場合、傷みやすいところは内臓や血液の通っている場所です。

しっかりと処理しておかなければ冷凍保存していても長くは持ちません。

臭みの原因となるエラやうろこも忘れずに処理しておきましょう。

丸ごと一尾購入した際は、メニューに合わせて三枚おろしや、ぶつ切りにしてから冷凍しましょう。

●水分はしっかりとっておく

ドリップ(身からにじみ出てくる赤っぽい液体のこと)は傷みの原因以外にも、臭みの原因となってしまいます。

内臓などを取り除いたら水で一度洗い流し、しっかりとキッチンペーパーで表面の余計な水分をふき取っておきましょう。

●保存は空気に触れさせないようにする

肉の保存の時と同じく空気に触れることで傷みやすくなります。

なるべく空気に触れさせないように密閉できる容器やジッパー付きの袋に入れて保存をしましょう。

こちらの動画では切り身魚の保存方法を分かりやすく教えてくれています。

魚好きの魚屋さんが教えてくれるので是非確認してみてください。

【安全で】魚の切り身の保存方法 ~実践編~ 【美味しく】

魚の種類に合わせた冷凍保存方法

他にも、魚の種類によって保存方法のポイントがありますので確認しておきましょう。

●切り身

切り身などを購入した際は、魚の水分をしっかり取ってから下味を付けて冷凍すると鮮度が落ちにくくなります。

●鮭(1尾魚)

鮭は大きな魚なので水分も多く含んでいますからを少々振って水分を出します。

出た水分はしっかりとふき取りましょう。

●刺身

刺身の場合、冷凍室で保存すると冷凍焼けを起こしやすいので、チルド室で保存するのがおすすめです。

冷凍室で保存する場合は、ラップで包んだ後にさらにアルミホイルでしっかりとくるんでから保存袋に入れておくとよいでしょう。

生臭さが残るのを防ぐためにも、必ず水分はしっかり拭き取りましょう。

肉と魚、それぞれの食材に合った方法で保存することで、傷みにくく品質をなるべく落とさないまま食べることが出来ます。

パックから出したり小分けしたりとひと手間かかりますが、少しでも保存期間をのばしておいしく食べるためには必要な下準備です。

冷凍保存した肉や魚を使用するときの解凍方法

肉や魚の冷凍保存方法についてご紹介しましたが、食べるときには解凍しなければなりませんよね。

せっかく冷凍保存した食材も解凍方法を間違えてしまうと、水っぽくなったりパサパサになったりしてしまいます。

解凍方法にもコツがありますから、冷凍保存方法とあわせて覚えておいてくださいね。

解凍方法には「流水解凍」「冷蔵庫解凍」「氷水解凍」「電子レンジ解凍」「常温解凍」があります。

目的にあった方法で解凍していきましょう。

●流水解凍

失敗しにくい解凍方法で、半解凍したい場合やドリップが出やすい食材におすすめです。

ボウルなどに冷凍した袋のままの食材を入れて、流水を当てるだけです。

中心が固いくらいで取り出すと半解凍になります。

一度加熱調理したものや下味が付いたものなど、調理済み食品の解凍に適しています。

●冷蔵庫解凍

時間はかかりますが、一番手間のかからない解凍方法です。

解凍したい食材を冷凍庫から冷蔵庫に移すだけです。

食材の厚みで変わりますが、だいたい3~4時間で半解凍、6時間以上で全解凍されます。

ステーキ肉や薄切り肉、鶏むね肉やひき肉、魚の切り身、鮭の解凍に適しています。

●氷水解凍

鮮度をなるべく落としたくない!新鮮なまま食べたい!そんな時にオススメの解凍方法です。

ボウルに氷水を用意して、食材を袋ごと入れるだけです。

が全て溶けてしまうと温度が上がってしまいますので、様子を見ながら氷を追加してください。

刺身や鶏のささ身の解凍に適しています。

●電子レンジ解凍

時間が無い時に手っ取り早く解凍できる方法ですが、加熱ムラができたり、部分的に煮えてしまったりするという問題があります。

電子レンジの解凍モードで解凍しますが、1度に解凍せずにこまめに様子を見ながら解凍すると失敗を防ぐことができます。

一度加熱調理したものに適していますが、加熱ムラには気を付けておかなければなりません。

肉や魚を解凍する場合は一度ペーパータオルで包むことで火が通りやすくなります。

●常温解凍

冷凍した食材を出して常温で置いておくだけですが、鮮度が落ちやすく雑菌が繁殖する温度まで上がってしまいますので、あまりおすすめしません。

冷凍した食材は、調理法や時間によって解凍方法を変えることでよりおいしく食べられます。

また、解凍後は傷みやすいので再冷凍はせず、早めに食べてしまいましょう。

まとめ

肉や魚は種類によって冷凍保存できる期間が異なることが分かりました。

肉の冷凍保存期間はひき肉(鶏・豚・牛)が最短で、2週間までです。

一番長く冷凍保存できるのは、かたまり肉(鶏・豚・牛)の4週間までとなります。

ただし、鶏肉は水分を多く含んでいるのであまり冷凍保存には向いていません。

はもともと保存期間が短く冷凍保存した場合4週間は持ちますが、品質はだんだん落ちてゆくので2週間以内に使いましょう。

特に切り身は早めに使ってくださいね。

肉や魚の冷凍保存期間をのばすコツは水分をしっかりと取ることと、空気に触れないように密閉することです。

また急速冷凍させることで品質を落とすことなく保存が出来ます。

肉の場合はなるべく小分けにして厚さを均一にしてから冷凍しましょう。

魚の場合は傷みと臭みの原因である内臓とエラ、うろこをきれいに取り除くことが大切です。

冷凍した食材を解凍する際は、「流水解凍」「冷蔵解凍」「氷水解凍」「電子レンジ解凍」「常温解凍」の5つがあります。

肉や魚の種類によって解凍方法は変わりますが、一番のおすすめは氷水解凍です。

私も冷凍保存期間をのばすコツを知ることで、これからはたくさんまとめ買いした肉や魚も最後までおいしく無駄なく頂くことができそうです。

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