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キリスト教の宗派はいくつあるの?違いは?日本にあるのは?

こんにちは!ライターのバービーです!

キリスト教→「何やらおしゃれ。カッコいい。」若かりし頃の周囲の人たちのキリスト教イメージは、こんな感じだった気がします。

だから、キリスト教式で結婚式を挙げる人達もどんどん増えたんでしょうね。

クリスマスだってもともとは、キリスト教から来ているお祝いの日ですが、日本ではもはや一大イベントですね~。

そんな風にキリスト教のイメージが、すっかり宗教としての枠を超えている日本!な感じはあります。

今の日本ではキリスト教に限らず、根っことなる宗教観そのものが薄れてしまっていますが、クリスチャンの人の生き方には、キリスト教の宗教観が大きく影響を与えていることが多く、とても興味深いと常々感じていました。

中学生の頃はクリスチャン作家の三浦綾子さんがマイブームだった私も、「キリスト教って何?」という思いが膨らんだ記憶があります。

キリスト教と言うと、カトリック、プロテスタント、という宗派もよく耳にします。

他にもキリスト教の宗派なのかな?と思う名前を耳にすることもありますが、一体何が違うのだろう?と思っていました。

「キリスト教の宗派ってどうなってるの?」「日本のキリスト教ってどんなのがあるの?」と素朴な疑問を持っている方にもわかるように、紹介していきたいと思います。

キリスト教宗派の数

その信徒数からすると、世界最大の宗教といえるキリスト教。

その長い歴史の中で、現在では宗派も数多く分かれていますが、大きな宗派の流れとしてはまず9世紀に教会が東西2つの教会に分裂したところから始まります。

この西の教会がカトリック、東の教会が正教会と呼ばれるようになりました。

その後、カトリックの腐敗に抵抗する形で、16世紀にプロテスタントの宗派が分裂しました。

そこからさらに沢山の宗派が分かれ、ひとつの教会がひとつの宗派という場合もあり、また主流の宗派から認められていない物もあったりと、正確な数はいくつとは言えません。

ですが、どの宗派も『聖書』の教えを伝えているという点で、キリスト教という土台は同じであると言えます。ちなみに、キリスト教では「宗派」ではなく「教派」と呼ぶのが一般的です。

キリスト教の宗派の違い

今回は上で紹介したカトリック、プロテスタント、正教会の3つの宗派の違いについて紹介します。

① カトリック

カトリックは、バチカン市国に総本山を構えているローマ教皇をトップとした宗派です。

1054年の教会二大分裂後、東方正教会から分裂した西方教会の流れを汲んでいる宗派です。

イエス・キリストと聖霊(スピリット)といった存在を認めて創造主である神と「三位一体」といった教えを基本にしています。

カトリックでは教会の地位が高く、教皇をトップとしたピラミッド型の組織が出来上がっています。

教会の管理は神父(司祭)が行います。カトリックの聖職者には婚姻は認められていません。

② プロテスタント

プロテスタントとは「抗議する者」の意味で、世俗権力と結びついたカトリックの腐敗に抗議することからその流れは始まりました。

ルターが指導者となって起きた宗教改革の後、ローマ教皇庁から別れた宗派です。

まだ一般の信者が聖書を所有できなかったカトリックの時代、プロテスタントは、各々が聖書を読むべきという考え方を主張しました。

神と人との仲介者として、イエス・キリストのみを認めて、教皇の存在を認めませんでした。

プロテスタントには、ルター派・カルヴィン派・カルヴァン派・長老派・メソジスト派などがあります。

イギリス国教会とその系統の聖公会は、カトリックとプロテスタントの中間と位置付けられていますが、プロテスタントの一派とみなされることもあります。

聖職者は牧師です。教会の仕事をするというだけで、他は一般の人と変わらないという位置付けです。またプロテスタントでは、「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない」という聖書の教えを守っているため、教会に彫像は存在しません。

③ 正教会

正教会は東欧、中近東を中心に広がった世界最古のキリスト教宗派です。

カトリック(西方教会)と異なり、三位一体のうちの聖霊が子であるイエス・キリストからも発するとは認めておらず、父なる神からのみ発するとみなしています。

この違いが、カトリックとの分裂の一因にもなりました。

正教会も神父がおり、各国の独立した教区の中に、カトリック同様聖職者の縦割りの社会ができています。

こちらの記事では、プロテスタントとカトリックの違いを比較して紹介しています。合わせて参考にしてみてください。

キリスト教の教義についての違いなどは、キリスト教があまり馴染みではない日本人には少し難しいかもしれませんが、こういった宗教観を知ると、普段の西洋でのニュースにも、なるほど!と思うところも出てくるでしょう。

日本にある宗派は?

日本の総人口のわずか1%ほどに過ぎないキリスト教徒の割合ですが、正教会、カトリック、プロテスタントといった大きな3つの宗派のどれも日本に布教されています。

その後、細かくは数えきれないほどの宗派へと分裂していき、正確な数は不明です。

その点は海外のキリスト教の流れと同様と言えます。

① 日本にしかない宗派

日本にしかない宗派としては、大きく3つあります。

  • 正教会の流れを汲む「日本正教会」
  • プロテスタントの33教派が合同して成立した「日本基督教団」
  • カトリックやプロテスタントの流れを組みつつ、独自の発展を遂げた「聖公会の日本聖公会」などがあります。

その他にも、神からの何らかの啓示を受けたとされる個人を中心として、新たな宗派を創設していることも多いです。

例えば、プロテスタントの聖イエス会(大槻武二によって創設)や、独特のキリスト教信仰のあり方を説いている「日本キリスト召団」(小池哲雄によって提唱)などはそうです。

② 海外にしかない宗派

日本同様に三大宗派の流れだけでも、イギリスの英国国教教会、アメリカにはアメリカ正教会、アメリカ聖公会、ブラジルにはブラジル聖公会といったように各国で組織化されています。

やはり古くからのキリスト教の教えに従いつつも、その国独自の習慣などを取り入れて発展している団体もとても多いです。

まとめ

世界最大の宗教であるキリスト教。現在その宗派は非常に多くの数に分かれていますが、大きな流れとしてカトリック、プロテスタント、正教会の3つがあります。

3つの宗派の違いとしては、プロテスタントは神と人との代弁者としてはイエス・キリストのみを認めて、カトリックや、正教会の縦組織のトップの聖職者が神の代弁者である、とは認めていません。

そして、カトリックと正教会も聖霊についての考え方が違います。

日本にも3宗派それぞれが伝わってきましたが、そこから日本独自の習慣などを取り入れつつ細かく分かれていき、「日本正教会」「日本基督教団」などの独自の宗派が多く生まれました。

海外でも同じように数多くの宗派に分かれています。

今回調べた教義の違いは、キリスト教徒でもないと全く知らないことが多いと思いました。

一口にキリスト教といっても、その根本にある教義の違いで宗派が分かれていて、教義をどう解釈するかが重要なのだなあ、と。

世界各国で様々な宗派があるキリスト教、教義の細かい違いはありますが、現在も多くの人たちの心の拠り所となっているのは間違いありません。

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