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ベルマークの仕組みをわかりやすく子供向けに解説!マークの意味は何?

ライターの市(いち)です。

ベルマーク」って誰もが1度は聞いたこと、見たことがあると思います。

私が子供の頃からありましたが、今でも子供のために集めているというお母さんが多いのではないでしょうか。

うちの子が通う幼稚園では「ベルマークってこんなものだよ」と園児や保護者にちゃんと説明があった上で、各家庭ベルマークを集めて提出しています。

ですが、中には特にベルマークに関する説明もなく「ベルマークを集めて学校へ提出してください」という所も多いと聞きます。

それなのに家でベルマークを切り取って集めていると、子供に「ベルマークってなに?どうして集めないといけないの?」と素朴な疑問を投げかけられると困ってしまいますよね。

実は私、幼稚園で集められたベルマークを集計する係を経験しました。

そこで、集めているだけでは分からない、ベルマークの仕組みや意外と知らないベルマークのあれこれを紹介したいと思います。

子供にちゃんと説明できたら、次の日から子供たちも積極的にベルマークを探したり、集めたりしてくれますよ♪

ベルマークの仕組みをわかりやすく解説

まずはベルマークの仕組みを説明するにあたって、まずはベルマークが誕生した歴史を簡単に説明したいと思います。学校(特に田舎の学校)は第二次世界大戦直後とても貧乏で、学校で使う備品を満足に買うことができず困っていました。

チョークが無ければ黒板を使って勉強できないですし、ボロボロになった跳び箱を使っていたら壊れる可能性があり子供たちに危険が及びます。そんな学校の先生たちの声を聞いた大手企業が「うちの商品を買ってくれたら、その値段に応じて寄付をしますよ」と言いました。

そこで生まれたのが「公益財団法人ベルマーク教育助成財団」です。1960年(昭和35年)10月24日に、朝日新聞社が中心になって設立されました。各家庭で買った商品の袋や箱に付いているベルマークを学校や幼稚園などが集めて「ベルマーク教育助成財団」に送ると、その点数に応じた金額を「協賛企業」から財団を通して学校へ寄付され、そのお金で学校は必要な備品を買えるという仕組みです。

家で必要なものを買って、そこに付いていたベルマークを学校で集めて送れば学校にお金が入る。その仕組みは大成功し、みんなが子供たちのためにベルマークを集めるようになりました。ベルマークで得たお金では、ちゃんと学校や幼稚園で必要なものしか購入できないように、学校で必要な物品を売っている「協力会社」からのみ購入できるようになっています。

ベルマークは、子供たちがのびのびと勉強できるようにするためにある仕組みなんですよ。ベルマークで得たお金では、教室の鉛筆削りや図書室の本、体育で使うボールやサッカーゴールなど学校で使う多くのものを購入することができます。大きなものではグランドピアノもありますよ!

ベルマークで得たお金で購入したものには、下のようなシールが貼られていることがあります。

機会があったら、ぜひ探してみてくださいね。また、ベルマークを使って学校に必要なものを買うと、その代金の10%がベルマーク財団に寄付される仕組みにもなっています。その寄付金が集まることによって、震災などの被害を受けた学校や開発途上国の学校に備品や設備・教材を届け、教育を支援しています。

一人ではなかなか参加することのないボランティア活動ができるのも、ベルマークの良いところですね。

ベルマークに書かれてるイラストの意味

では、なぜ「ベル(鐘)」のイラストになったのでしょうか?これは、「国内外のお友達に“愛の鐘”を鳴り響かせよう」という意味が込められています。ベルは助け合いのシンボルとして描かれているんですね。

ベルマークの価値ってどれくらい?

ベルマークには買った商品によって「0.5点」や「1点」など違う点数が付いています。これは一体どれくらいの価値があると思いますか?

正解は「1点」=「1円」です。「0.5点」を10枚集めれば「5円」に、「1点」を1,000枚集めれば「1,000円」分の学校用品を買うことができます。

1枚1枚はとても少ない点数ですが、学校のみんなで集めればとても大きな金額になります。私が幼稚園で集計を担当した時は、半年ぶりの集計で貯まった点数で、先生が読み聞かせに使う大型絵本1冊と、園児に貸し出す用の絵本10冊を購入することができました。

ベルマークの財源ってなに?

ベルマークの点数が、「1点=1円」に交換されることが分かりました。では、そのお金はどこがくれるのでしょうか?

それは上で紹介した「協賛会社」です。ベルマークには、それぞれどの会社の商品に付いていたベルマークか分かるように番号が書かれていて、会社番号の付いた点数分のお金を該当する会社が出してくれます。

明治のチョコレートと湖池屋のポテトチップスを買って、それぞれ1点のベルマークが付いていたら、明治と湖池屋から1円ずつ寄付してもらえるということです。ベルマークを集めるために自分の会社の商品を買ってもらえたら会社も嬉しいし、ベルマークで集めたお金で備品が買える学校も嬉しいですよね。

どんな企業が参加しているの?

では「協賛会社」にはどんな会社があるのでしょうか?2017年度現在、協賛会社は56社あります。お菓子などの食品、文房具などの日用品を販売している会社が多いですが、中にはこんな会社も?!というものもあります。よく見る会社としては、こちらがあります。

ベルマーク協賛会社
  • 明治(チョコレート)
  • 森永製菓
  • 湖池屋
  • ロッテ
  • キューピー
  • 味の素
  • 日清食品
  • キリンビバレッジ
  • アサヒ飲料
  • 東芝
  • ショウワノートなど

そして、私が「ここにもあったの?!」と思った会社や商品をいくつか紹介します。

ファミリーマートのおにぎり

出かける時に買って外で食べることが多いので、数年前まで知らずに捨ててしまっていました。捨てずに持って帰ってくださいね!

日清食品の5袋入りインスタントラーメン

「チキンラーメン」などの5袋入りを買ったことある方!実はベルマークは外袋ではなく、1食分の袋5つにそれぞれベルマークが付いているんです。

麺を鍋に入れる時に、袋を開けた後、袋をそのままポイってしまわないように気を付けましょう。

味の素の「カップスープ」とブルボンの「プチシリーズ」

他のベルマークの半分くらいの大きさしかありません。とても小さいので、気を付けないと見落としてしまいます。(だいたい5mm角くらいです)

エプソン、キヤノン、ブラザーの使用済み純製インクカートリッジ

外箱に「使用済みカートリッジがベルマークになります」と書かれていますが、カートリッジ本体にはベルマークも点数も書かれていません。

今までリサイクルに出したり捨てたりしていた方、今度からはベルマークとして学校に提出してくださいね。

気になるインクカートリッジの点数はこちらの記事で紹介しています♪

ベルマークに交換できるインクカートリッジは純正だけ?対象のメーカーは?点数はどれくらい?こんにちは。ライターのReilaiです。 様々な商品についているベルマークですが、「使用済みのインクカートリッジ」もベルマークに交...

日本テトラパック

これもベルマークが付いていないものの1つです。

日本テトラパックは、牛乳やジュースの紙パック、アイスクリームや食品、ペットフードの紙容器などを作っている会社です。

有名なものでは、スーパーやコンビニでよく見かける「カゴメ野菜生活」の紙パックがこの会社の製品です。(パックの底に小さく書いてあります)

下のテトラパックのロゴマークが付いている紙容器を10kg集めると最高400点になるんだそうです。

恐らく知っている人が少ないと思うので、みんなに声をかけて10kg集めたいですね。

ジブラルタ生命保険、あいおいニッセイ同和損害保険

私が一番びっくりしたのはこれ、ベルマーク付きの保険商品があるんです。

なかなか購入する機会も少ないとは思いますが、子供の未来をサポートしてくれる保険会社として覚えておきたいです。

その他の協賛会社はこちらをご確認ください。
※協賛会社の全ての商品にベルマークが付いているわけではありません。詳しくはベルマーク教育助成財団の「協賛56社のベルマーク商品」をご確認ください。

今まで知らずに買っていた商品にも実はベルマークがあったんだ!なんてことがあるかもしれません。もう1度、買ったものの袋や箱をお子さんと一緒に調べてベルマークを探してみてくださいね。

ベルマークの切り方は?

一生懸命集めたベルマークは、学校や幼稚園などで集めた後、点数の集計をして「ベルマーク教育助成財団」へ送られます。

その際は、商品の袋や箱からベルマークの部分だけ切り取る必要があります。切り方は簡単!ベルマークは必ず□(四角い枠)で囲われていますので、その線に沿って切ればOKです。余白を残して切っても大丈夫ですよ。

※「ベルマーク教育助成財団」では特に切り方を指定しておらず、「扱いやすい大きさに切り取ってください」とあります。でも集計する人からすると、あまり大きく切り取られてもかさばりますので、枠線+余白1cm未満が良いですよ。

袋や箱をそのまま学校へ提出してしまうと、集計する人が1つ1つ切らないといけません。ベルマークは必ず自宅で切り取ってから出しましょうね。

切れたベルマークでも使える?

袋を開けた際や切り取っている際に、うっかりベルマークが切れてしまった!なんてことありませんか?

切れてしまったベルマークは、どうしたら良いのでしょうか?切れてしまったベルマークは、セロテープなどで貼り合わせて「1つのベルマーク」と分かれば有効です。

また、ベルマーク番号や点数が切れて、無くなってしまった場合は「番号、点数等不明」として「ベルマーク教育助成財団」に送るとそれぞれ対応をしてもらえます。

ベルマーク番号が切れてしまって協賛会社が分からないもの

財団が確認して、有効なベルマークであると判断できた場合は点数を加算

 

点数が不明のもの

その協賛会社が発行している点数の中の最低点を加算

切れてしまってもうダメかな?と思ったものも、ダメ元で提出してみてください。

ベルマークの分け方

上でも紹介したように、ベルマークは財団が会社ごとに点数分のお金を請求します。

しかし「ベルマーク教育助成財団」に送る前に、細かくベルマークを仕分けして、集計までしなければいけません。

その分け方は「同じベルマーク番号かつ、同じ点数のもので分ける」というものです。

ベルマーク番号とは各会社に割り振られている番号のことです。(例えば、明治はベルマーク番号25番、湖池屋はベルマーク番号77番など)しかし、同じベルマーク番号(同じ会社)でも購入した商品によって点数が違います。

ベルマークは「同じベルマーク番号かつ、同じ点数のもの」に分けて集計をした後で、同じベルマーク番号のベルマークを1つの封筒に入れて送ることになります。

ご存知の通り、ベルマーク自体も小さく、そこに記載されている番号や点数の文字はさらに小さいです。全校生徒が集めたベルマーク全ての確認を集計する人だけでやっていたらとても大変です!

なので、上で紹介したベルマークの切り取り方法で切ったら、学校へ提出する前にもうひと手間かけると集計する人がとても楽になります。それは、「同じベルマーク番号で同じ点数のものが2枚以上あった場合はテープでまとめる」ということです。こちらもやり方は簡単。

①「同じベルマーク番号」で「同じ点数のもの」がないか探します。

②セロテープで横並びに張り付けます。
横並びに張り付けるのは最大10枚にしておくと、封筒から飛び出さないですし、集計の際に計算がしやすいです。

こちらの動画では、実際に集計されている方が、仕分けしている様子が紹介されています。

【ベルマーク仕分け方法 東小学級専任部】

 

集計する担当者は、結構大変だということが分かってもらえると思います。各家庭で上の作業をしておけば、集計する人の負担も減ります。ぜひ集計の協力をしてあげてください。

※提出方法は各学校・団体で異なります。もしかしたら「まとめないで」と言われるかもしれませんので、確認してから作業してくださいね。

ベルマークに有効期限はあるの?

「ずっと前に買って、ようやく使い終わったノートにベルマークが付いていたけど、これってまだ大丈夫なの?」なんて思ったことありませんか?実はベルマークには有効期限があるんです。期限は「ベルマークが付いていた商品の会社が、協賛会社を脱退してから半年まで」です。

逆に言えば、その会社が現在も協賛会社だったのなら、どれだけ古くても有効になります。ただし、会社によっては一度脱退して、再度協賛会社になることがあります。その場合は、以前とは別のベルマーク番号が付きますので、残念ながら以前の番号ものは無効になります。

2017年現在、56社の協賛会社がありますが、一番大きいベルマーク番号は「95番」です。つまり、今までにのべ95社の協賛会社があったことが分かります。では「このベルマークはまだ有効なの?」と思うものが出てきた場合はどうすれば良いのでしょう?

もちろん、自分で「ベルマーク教育助成財団」のホームページを見て確認しても良いですが、一番簡単なのはとりあえず提出してしまうことです。期限が切れているものは、集計の際や財団での確認の際に分かることが多いです。財団で確認した際に期限切れが分かると、ちゃんと学校へ点数が加算されないという連絡が来ます。

期限ギリギリだったりすると判断も難しいので、持っているベルマークはとりあえず全部提出してしまうと良いですよ。

まとめ

ベルマークについて、色々紹介しましたが、いかがだったでしょうか?ベルマークは国内外の子供たちが、より良い環境で勉強できるように大手企業と、学校で使う備品を販売する企業が協力してできた財団です。

この財団が存在することでベルマークを発行して学校へ寄付する会社・ベルマークの点数で備品を購入してもらう会社・集めた学校・被災地や開発途上国の学校など、みんなが少しずつ幸せになる素敵な仕組みが生まれています。今までは学校や幼稚園などに言われてなんとなく集めて提出していた人も、すべては子供たちのためにあるのだと知れば「わが子のために」頑張って集めようと思いますよね。

提出する際にはぜひ集計する人のことも考えて、汚れているベルマークは洗う、点数はまとめるなどの協力をしてあげましょう。私もベルマークがたまってきたので、そろそろ幼稚園に出せるようにまとめたいと思います!

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