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風邪で喉が痛い!扁桃腺が腫れるのは何の病気?対処法は?

小学校時代、風邪をひくと扁桃腺が腫れ、よく高熱を出していた私の友人がいましたが、いつの間にかケロッと治っていたのを覚えています。

しかし、大人になってからは、風邪を引くと、高熱が出て、なかなか治りにくいようです。

 

 

2、3年前にひどい風邪を引いた後は、あまりの痛さに耐えられなくなって、泣きながら耳鼻科で点滴を受けたと言っていました。

今回は、つらい扁桃腺の腫れについての対処法を調査していきたいと思います。

 

扁桃腺ってどこにあるの?

【新宿駅前クリニック内科(耳鼻科) マンガでわかる扁桃炎】

 

まず、扁桃腺の場所を説明します。

口を大きく開けると、舌の付け根の両サイドにアーモンドの形みたいに盛り上がった部分があるのが分かりますか?

そこが口蓋扁桃(こうがいへんとう)一般的に、「扁桃腺」と呼ばれる部分です。

動画内の説明イラストで、示してある部分がそうです。

アーモンドの種に似ているため、アーモンドの和名「扁桃」が名付けられたそうでうす。

そもそも「腺」という組織ではないので、医学的には「扁桃」と呼ぶのですが、ここでは便宜上、皆さまが聞き慣れている「扁桃腺」でお話を進めていきます。

喉の周辺が腫れていて、場所が特定できない場合は、こちらのサイトを参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

【参考資料】
風邪で喉が腫れた!扁桃腺とリンパ腺の違いは?他の病気の疑いは?

 

 

扁桃腺が腫れて考えられる病気

扁桃線の場所はわかったけど、喉の奥の方にある扁桃腺がどうして腫れるの?

さっそく見ていきましょう!

扁桃腺が腫れあがる原因は、2つです。

◆「ウイルス」と「細菌」

扁桃腺は、口や鼻からウイルスや細菌が入ってくると、体への侵入を防ごうと一生懸命戦います。

いわゆる「免疫機能」なのです。

しかし、風邪・ストレス・疲れ・睡眠不足・のどの乾燥などの要因が引き金となって、そのバランスが崩れると、喉に付着しているウイルスや細菌が増殖して炎症し腫れを引き起こします。

以下に、扁桃腺炎を起こしやすいウイルスと細菌の例を挙げておきます。

 

★ウイルス性扁桃炎のウイルス例

・アデノウイルス・・・主にプール熱を引き起こすウイルスとして有名です。

・エンテロウイルス・・・ヘルパンギーナを引き起こします。

 

★細菌性扁桃炎の細菌例

・溶連菌・・・合併症を起こしやすいと言われています。

・肺炎球菌・・・扁桃腺炎を引き起こす2大細菌の1つです。

・インフルエンザ菌・・・肺炎球菌と同様、扁桃腺炎を引き起こす2大細菌の1つです。

 
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。

 

【参考資料】
風邪からくる喉の痛みはいつまで?ほかの病気の可能性と対処法

 

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◆扁桃腺炎は2種類ある!?

扁桃腺が腫れた場合、扁桃腺炎(急性扁桃腺炎と慢性扁桃腺炎)と扁桃周囲炎が一般的に考えられます。

 
<扁桃腺炎とは>

扁桃線炎には、急性扁桃腺炎と慢性扁桃腺炎の2種類があります。

私たちが普段、「扁桃腺炎」と呼ぶのはこの「急性扁桃腺炎」を指しています。
 
順を追って見ていきます。

初期段階

・のどが赤く腫れる
・イガイガする
・飲食時、のどに違和感

 
急性扁桃炎の段階

・倦怠感
・初期段階より激しい喉の痛み
・38~40度の高熱
・関節痛や寒気
・頭痛

 
急性扁桃腺炎は、口蓋扁桃が赤く腫れあがり、白い膿が付いている場合もあります。

喉が痛いため、経口するのが困難で、脱水症状を起こす危険性もあります。

耳鼻科の先生が扁桃腺炎の原因と症状について解説している動画がありますので、参考にしてみて下さい。

 

【急性扁桃炎 西新宿 耳鼻科 耳鼻咽喉科 新宿駅前クリニック内科】

 

慢性扁桃腺炎の段階

・喉の違和感
・初期段階より激しい喉の痛み
・頭痛
・耳の痛み

 
慢性扁桃腺炎は、1年の内に3-4回以上、繰り返し扁桃腺炎を起こす病気です。

慢性扁桃腺炎の症状は、急性扁桃腺炎の症状とさほど変わりはありません。

しかし、慢性扁桃腺炎は合併症を引き起こす危険があるので注意が必要です。

合併症の例としては、扁桃周囲炎、腎炎、関節リウマチが挙げられます。

下記の動画にわかりやすく説明してあります。

 

【慢性扁桃炎はこんな病気】

 

◇扁桃腺炎の対処法

扁桃腺炎の3大要因は、風邪、喉の乾燥、免疫力の低下 と言われています。

かかってしまえば、すみやかに病院へ行くことをおススメしますが、まず「かからないこと」を目標にすることが大切です。

以下に、それぞれの予防法をご紹介しておきますね。
 
◎風邪の予防

・手洗いとうがいをしっかりする

・十分な睡眠をとる

・加湿器や空気清浄器を上手に使う(湿度40%以上を保つこと)

 
◎喉の乾燥予防

・うがいをこまめにする

・たばこを控える、できればやめる

・蒸気吸入器を使う

・できるだけ鼻呼吸をする

・マスクの着用

 
◎免疫力の低下予防

・食事をバランスよく摂る

・ビタミンCを摂るよう心掛ける

・適度な運動

・十分な睡眠をとる

 
普段の生活の中で対処できることがたくさんありますね。

一度、生活習慣を見直してみるのもいいかもしれません。

 

<扁桃周囲炎について>

扁桃周囲炎は、急性扁桃腺炎に続発して、扁桃そのものというより、その周囲が腫れてくることが特徴です。

炎症が皮膜を破り、扁桃とその深層にある筋層との間に膿が溜まります。

急性扁桃腺炎と同等かそれ以上の痛みを伴い、口が開けにくくなる・声がこもるという症状が見られます。

膿が頚部や胸部に流れていくと呼吸困難となり、緊急手術が必要になります。

 
◇扁桃周囲炎の対処法

急性扁桃腺炎と同様に予防が大切です。

かかってしまえば、病院ですみやかに受診すること。

抗生剤を投与することはもちろんですが、膿を外に出してしまわないと治療がすすまないことが多いので、穿刺や切開を行います。

 

 

家庭で痛みを和らげる対処法

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治療中でも、なかなか喉の痛みは治まりませんよね。

飲み込むのも困難な喉の激痛を、少しでも和らげることが出来る家庭での対処法をお伝えします。

 

・ネギを巻く

ネギの臭いに含まれる成分には消炎効果や殺菌効果などがあるそうです。

さらに、神経を落ち着かせる効果もあるそうですよ。

・生姜湯

ショウガ 小さじ1
蜂蜜 少々
熱湯 200cc

飲むのもいいし、蜂蜜を抜いてショウガの量を多くし、タオルを浸します。

そのタオルを喉に当てるのも効果的だそうです。

・メンソレータム、タイガーバーム 他

耳の下から喉仏にかけて塗り、軽くこするとスーッとして気持ちいいみたいです。

 

いかがでしたか?

なかなか治らない扁桃腺の腫れと痛みですが、生活習慣から対処できることもたくさんあるようですね。

仕事や日々の生活に追われる毎日ですが、一度この機会に習慣を見直してみる事が、一番の特効薬かもしれません。

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