お祭り

岸和田だんじり旧市と春木だんじりの違いは何?日程や見所は?

こんにちは、ライターのなみです。

毎年9月と10月に行われる大阪府岸和田市の一大イベント、「岸和田だんじり祭り」。

私がだんじりを初めて知ったのは、朝の連続テレビ小説「カーネーション」を見た時です。

だんじりが勢い良く角を曲がるさまはテレビの画面上でも迫力満点で、家の近くで行われる祭りで走る山車とはまるで違っていたのでとても興奮しました。

その後「岸和田だんじり祭り」とはどのような祭りなのか、興味を持って調べたところ、地区によって「岸和田だんじり旧市」と「春木だんじり」という2つの祭りに分かれていることが分かりました。

そこで今回は岸和田だんじり旧市と春木だんじりの違いはどこなのか紹介します!
 


 

岸和田だんじり旧市と春木だんじりの違い

(1)場所
岸和田だんじり旧市は南海本線岸和田駅・岸和田城周辺で行われます。春木だんじりは南海本線春木駅・春木中学校周辺で行われます。
 

(2)だんじりの数・宮入りの数
岸和田だんじり旧市に参加するだんじりの数は全22台です。2日目の宮入りの際には、岸城神社に15台・岸和田天満宮に6台・弥栄神社に1台が宮入りします。一方、春木だんじりに参加するだんじりの数は全15台で、2日目の宮入りの際にはすべてのだんじりが弥栄神社に宮入りします。
 

(3)観客の数
岸和田だんじり祭りは元々、岸和田城内にある岸城神社への参拝から始まりました。また、テレビ等で紹介されることが多いのも岸和田だんじり旧市の方になります。そのため、観客も岸和田だんじり旧市の方が多いです。
 


 

春木だんじりの特徴・見所

(1)だんじりの数・宮入りの場所

春木地区のだんじりは全部で15台です。2日目の宮入りでは15台すべてが弥栄神社に向かいます。春木地区のだんじりは参拝する際、同じ時間に3台ずつ向かいます。
 

(2)パレードの時間
春木地区では祭り1日目に2回パレードが行われます。午前9時30分から開催されるパレードでは春木駅周辺を走ります。午後1時30分から開催されるパレードでは3時まで、紀州街道を年番本部から春木体育館の間を往復します。

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(3)見どころ
①南海春木駅前
紀州街道から上ってきただんじりがラ・パーク駅前でやりまわしを行います。また、春木旭町のだんじりは曳行開始時と終了時に踏切を渡るのもポイントです。

②ラ・パーク
南海春木駅北側の線路沿いの曲がり角です。付近は立ち入りが禁止されていますが、春木地区で最も見物人の多い場所となっています。

③「ウサギヤ」クリーニング前
弥栄神社方向に直進するだんじりもあれば、ハッピー方向に曲がるだんじりもある場所です。ラ・パークから来ただんじりが駅方向へ戻るためのショートカットコースにもつながっている為、多くのだんじりを見ることができます。

④ハッピー前
「ウサギヤ前」から来ただんじりはここの角を曲がり、春木駅前・年番本部へと向かいます。また紀州街道寄りの所ではだんじりのすれ違いを見ることもできます。岸和田だんじりでは見られないだんじりのすれ違いは、春木だんじりならではの見所です。

⑤年番本部前
紀州街道・春木駅前を下ってきた道路の交差点です。道幅も狭く、スリル満点のやり回しポイントとなっています。

⑥弥栄神社大鳥居前
宮入りの際神社南側の大鳥居前で「やり回し」を行い、全力疾走で大鳥居を駆け抜けていきます。弥栄神社大鳥居をくぐる様子について、詳しくはこちらの動画をご覧ください。
 

【平成27年9月20日 春木地区祭礼(本宮) 弥栄神社宮入(春木南・松風町・磯之上町・旭町・大道町・中町・大小路町・宮川町・戎町・八幡町・若松町・宮本町・本町)】
 

 

動画を見ると、大鳥居すれすれで通っていることがわかります。

⑦弥栄神社裏
宮入りしただんじりはお祓いを受けた後、神社裏側の紀州街道に出てきます。だんじりの一部は参道から紀州街道へ「やり回し」を行うため、隠れた「やり回し」ポイントとなっています。

開催場所について、詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

 

岸和田だんじり旧市の特徴・見所

岸和田だんじりの魅力は、なんといっても勢いよくだんじりが駆け抜ける迫力と、狭い角を大きなだんじりが曲がり切る「やり回し」です。まず初日の午後、「岸和田駅アーケード」を22台のだんじりが順番に一気に駆け抜けていきます。

また、有料観覧席が設けられている「カンカン広場」では最も早い「やり回し」を見ることができ、道幅の狭い紀州街道では連続したやり回しを見ることができます。2日目は22台のだんじりが3つの神社に分かれ、約8~15分おきに宮入りします。

なかでも15台のだんじりが宮入りする「岸城神社」は、市役所前のコナカラ坂を一気に駆け上がり、「やり回し」を行って岸和田城内に入り、岸和田城内で宮入りを待ちます。そのため岸和田城とだんじりを一緒に見ることができます。

なお今年の岸和田だんじり祭りの日程・特徴・見どころについて詳しくはこちらをご覧ください。
 

【参考記事】2016年岸和田だんじり祭りの日程や見所、やりまわし時間紹介
 

岸和田旧市と春木地区、どちらがおすすめか

岸和田旧市はコナカラ坂やカンカン場など、多くの見どころがあり、参加するだんじりの数も多いです。一方知名度が高い分観客も多いため、かなりの混雑が予想されます。春木地区は岸和田旧市に比べて観客が比較的少なく、ゆっくりとやり回しを見物することができます。

また2日目の宮入りの際、すべてのだんじりが弥栄神社に宮入りするため、1度に多くのだんじりを見ることができます。さらに、だんじり同士のすれ違いは春木だんじりならではのもので見ごたえ充分です。岸和田旧市と春木地区のだんじり祭りは同日開催となっています。

場所も比較的近いため、両方見ることもできます。
 


 

まとめ

今回こちらの記事では次のことについて紹介しました。

(1)岸和田だんじり旧市と春木だんじりの違い
①場所
岸和田だんじり旧市:岸和田駅・岸和田城周辺
春木だんじり:春木駅・春木中学校周辺

②だんじりの数・宮入りの数
岸和田だんじり旧市:22台
春木だんじり:15台

③観客の数
岸和田だんじり旧市の方が多い。

 

(2)岸和田だんじり旧市の特徴・見所
岸和田駅アーケードではだんじりが一気に駆け抜けていきます。カンカン場(岸和田港交差点)は最も早いやり回しが行われる有名なポイントで有料観覧席があります。また狭い紀州街道でもやり回しが見られます。2日目は22台のだんじりが3つの神社へ宮入します。

なかでも岸城神社は8分おきに15台のだんじりが宮入り、コナカラ坂を一気に駆け上がって岸和田城内に入ります。

 

(3)春木だんじりの特徴・見所
①だんじりの数・宮入りの場所
だんじりの数:15台
宮入りの場所:弥栄神社

②パレードの時間
午前9時30分~:春木駅周辺
午後1時30分~3時:紀州街道を年番本部から春木体育館の間を往復。

③見どころ
・南海春木駅前
 紀州街道から上ってきただんじりがラ・パーク駅前でやりまわしするポイント。
・ラ・パーク
 南海春木駅北側の線路沿いの曲がり角で、最も観客が多い。
・「ウサギヤ」クリーニング前
 弥栄神社方向に直進・ハッピー方向に曲がるポイント。ラ・パークから来ただんじりが駅方向へ戻るためのショートカットコースにもつながっており、多くのだんじりが通行。
・ハッピー前
 「ウサギヤ前」から来ただんじりが春木駅前・年番本部へ向けて曲がる角。紀州街道寄りの所ではだんじりのすれ違いを見ることもできる。
・年番本部前
紀州街道・春木駅前を下ってきた道路の交差点で、道幅が狭いやり回しポイント。
・弥栄神社大鳥居前
 宮入りの際神社南側の大鳥居前で「やり回し」を行い、神社に入っていくポイント。
・弥栄神社裏
 だんじりの一部が参道から紀州街道へ「やり回し」を行う。

 

(4)岸和田旧市と春木地区、どちらがおすすめか
岸和田旧市:だんじりの数が多い
      知名度が高い
      観客の数が多い
春木地区:1か所で多くのだんじりを見ることが出来る
     観客の数が少ない
     だんじり同士のすれ違いを見ることができる

岸和田だんじり祭りは岸和田旧市・春木地区両方で行われます。同日日程で開催されますがそれぞれに見どころがあり、様々なだんじりを楽しむことができます。場所も隣同士で近く、30分ほどで行き来することができます。

私も今回この記事を作成してみて、改めて地区によるだんじりの違いを知ることができました。そしてぜひ機会があれば、両方のだんじりを体感してみたいと思いました。

POSTED COMMENT

  1. わたなべかよ より:

    はじめまして
    コメント失礼致します。
    春木在住53年の者ですが、
    春木のだんじり台数は12台です。
    春木南を入れると13台です。
    岸和田市のHPの宮入りやパレードの順番で15番までになっていますが、縁起の悪い4、9、14番が無いためです。

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