こんにちは、ライターのちこです。
ここ数年、芸能人など著名人で「乳がん」を発症し、手術や治療をしているというニュースをよく耳にします。
そんな自身の経験から「乳がん検診を受けましょう」と呼びかける著名人も多いですよね。あなたは、乳がん検診を受けてますか?
私も何度か乳がん検診を受けたことがありますが、特に異常は認められませんでした。
しかし年齢的なことを考えると、いつどう変化するかわかりませんので、不安ですね。
乳がん検診を受けた際、「乳腺症ですね」と言われた経験はありませんか?
検診の際、『乳腺症』と言われても、特に詳しい説明がないことも多いそうです。
そこで、乳腺症と乳がんの違いは何なのか?乳腺症の痛みやその対処法と治療法を調べてみましたのでご紹介します。
乳腺症と乳がん 痛みの違いについて
乳腺症と乳がんの症状は非常によく似ていて、なかなか区別がつきません。乳がんの特徴の一つであるしこりがあるからといって、必ずしも乳がんとは限らないのです。では、乳腺症と乳がんを見分けるにはどうしたらいいのでしょうか?違いは何なのか詳しく見ていきましょう。
乳腺症は、乳腺の病気の中でも一番多く見られる疾患ですが、良性のものですので安心してください。乳がんのような悪性腫瘍ではなく、「乳腺に正常とは違った変化が見られる」という程度の意味で、乳腺の状態を指す言葉なのです。
はっきりした原因はわかっていませんが、女性ホルモン『エストロゲン』の過剰分泌が原因ではないかと言われています。乳房は、月経や妊娠・授乳などによって常に変化していますが、乳房の一部分に強い変化が起き、完全に元に戻りきらないことがあり、これが関係しているのではと言われています。
女性ホルモンの分泌が不安定になることも関連していますので、35~45歳ごろが発症しやすく、更年期障害などの症状がみられるようになる40代前後の方が発症する傾向が多いようです。乳腺症の症状としては「乳房の張り」「乳房の痛み」「しこり」「かゆみ」「乳頭から分泌物が出る」などがあります。
押さえた時に『圧痛』があるのが特徴で、生理前に痛みが強くなり生理が始まると弱くなることが多く、生理周期によって痛みに波があります。症状が現れる場所は、乳房の上半分辺りでわきの下のリンパ腺が腫れることで痛みが生じます。リンパ腺の影響により範囲が広くなることもあり、肩まで『引きつり』や『痛み』が出ることもあり、激痛になることもあります。
これに対し乳がんのしこりの場合、痛みやかゆみがほとんどないことが多いですが、痛みがあるから乳がんではないとは言い切れません。がん細胞の有無が決め手となりますので、乳がん検診を受けることをおすすめします。乳頭から出る分泌物に「血が混じっている」ような場合は、婦人科や乳腺外科を受診しましょう。
乳腺症の痛み対処法・治療法
乳腺症と乳がんの違いを見てきましたが、痛みの対処法はどんなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきます。乳腺症と診断されても生活に支障をきたさなければ、基本的に治療の必要はなく、経過観察となります。支障をきたすほどの強い痛みがある場合は、痛み止めや漢方で治療していきます。
薬を服用しても痛みが改善されなければ、『乳腺炎』などの病気の可能性も考えられるため、さらなる検査が必要になることもあります。対処法としては、以下の通りです。
・ストレスを溜めない
・油っぽい食事やカフェインを多く含むものを控える
・ヨードを含む昆布などの海藻類を食事に取り入れる
・適度な運動
生活習慣を見直すことは乳腺症の痛みを軽減させるだけでなく、予防としても大切です。乳腺症は、妊娠・出産・授乳などの経験の有無にかかわらず、女性であれば誰でもかかる可能性がある疾患です。乳腺症や乳がんなどの早期発見のためにも、定期的な乳がん検診や月1回のセルフチェックを心がけたいですね。
こちらの動画では、乳がんのセルフチェックの仕方を紹介しています。
【乳ガン検診】
どの場所をどのようにチェックするのかなど、詳しく解説してますので、ぜひ参考にしていただき、セルフチェックしてみましょう!
痛みだけでなくしこりがある場合、気になる病気は?
痛みだけでなくしこりができる病気として、乳腺症や乳がんのほかにも、乳腺が炎症を起こす『乳腺炎』、2~3センチくらいのしこりができる『線維腺腫』、10センチを超えるしこりで悪性化することもある『葉状腫瘍』などの病気もあります。
胸にしこりがあると、どうしても乳がんだと考えてしまいますが、良性のものだったり生理前は乳腺も女性ホルモンの影響を受け胸が張り、しこりのように感じてしまうこともあります。自分ではなかなか判断できないものですので、少しでも異変を感じた場合にはマンモグラフィーなどで定期的に検査しましょう。
こちらの記事では、胸のしこりで考えられる病気や乳腺炎について詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
まとめ
乳腺症は、乳腺の病気の中でもっとも多く見られる良性の疾患です。押さえた時に『圧痛』があるのが特徴で、生理前に痛みが強くなり生理が始まると弱くなることが多く、生理周期によって痛みに波があります。これに対し乳がんのしこりの場合、痛みやかゆみがほとんどないことが多いですが、痛みがあるから乳がんではないとは言い切れません。
がん細胞の有無が決め手となりますので、乳がん検診を受けることをおすすめします。
②乳腺症の痛み対処法・治療法
乳腺症と診断されても生活に支障をきたさなければ、基本的に治療の必要はなく、経過観察となります。支障をきたすほどの強い痛みがある場合は、痛み止めや漢方で治療していきます。薬を服用しても痛みが改善されなければ、『乳腺炎』などの病気の可能性も考えられるため、さらなる検査が必要になることもあります。
生活習慣や食習慣を見直しことで軽減されることもあります。
③痛みだけでなくしこりがある場合、気になる病気は?
痛みだけでなくしこりができる病気として、乳腺症や乳がんのほかにも、乳腺が炎症を起こす『乳腺炎』、2~3cmくらいのしこりができる『線維腺腫』、しこりが10cmを超え悪性化することもある『葉状腫瘍』などの病気もあります。
いかがでしたか?私も2年に1回のペースで乳がん検診はしてますが、これまでセルフチェックはしていませんでした。検診と検診の間に何らかの変化があるかもしれませんので、「検診して異常がなかったから安心」ではなく、これからはきちんとセルフチェックしなければと感じました。
生活習慣や食習慣を見直して、定期的にセルチェックをし、異変を感じたら乳がん検診を受診しましょう!