ライターのMichelleです。
年の瀬が近づくと、年末年始を迎える準備で慌ただしくなりますね。年賀はがきも11月1日から発売され、そろそろ年賀状の準備もしなければならない時期に突入です。
今年は親戚に不幸があり年賀状を出せないという方は喪中はがきの準備をしなくてはいけません。
他の方々が年賀状を作り始める前に見てもらうとなると、11月中には届くようなタイミングで送付しておきたいものです。
ですが、親戚に不幸があったけれどうちは喪中になるのかどうかがわからない、という人もいるのではないでしょうか。
どこまでの親戚の不幸が喪中になるのか、というのは判断が難しいものです。
また、喪中はがきを出していなかった方から年賀状が届いてしまった、ということもあるでしょう。
そんな場合は、年賀状を受け取ってから喪中はがきを出していいのでしょうか?
この記事では、
・親戚の喪中の範囲
・仕事関係の人に喪中はがきを出すべきか
・年賀状を貰ってしまった場合の対処
などの喪中のトラブルを回避すべく、喪中はがきに関するマナーについて紹介します。
目次
喪中になるのはどこまでの親戚?年賀状を出していいのは?
近親者が亡くなった場合どこまでの範囲が喪中になるのか
一般的に喪中は2親等以内と言われています。
親等の数え方としては、あなた本人が0として子・父・母が1親等にあたります。
結婚している場合は配偶者・義理父母も1親等となります。
そこからさらに1親等離れることになる兄弟や祖父母・義理の祖父母は本人にとって2親等にあたります。
ですから、亡くなられた場合は喪中となります。
喪中の期間は1親等の場合は亡くなられてから1周忌が終わるまでは喪に服しますが2親等の場合3か月から6か月とされています。
しかし喪が明けたからといって年賀状を出すことは一般的には少なく、2親等の親族が亡くなった場合でも多くの方が1年間は喪中にしています。
一般的な喪中の範囲を考えると、従兄弟や叔父・叔母にあたる人が亡くなった場合は2親等以上離れた関係であっても喪中にならないので年賀状をだしてもよいことになります。
ですが、「喪中は必ず2親等」と決まっているわけではないので、親しかった親族が亡くなった場合は喪中にする場合があるようです。
別居している祖父が亡くなった場合は?
では結婚して世帯が別にあり、別居していた祖父が亡くなった場合、喪中はがきは出したほうがよいのでしょうか?
先述したように喪中に関する決まったルールがないので、出す出さないは気持ちの問題となります。
祖父であれば喪中とする方が多いですが、地方に住んでいてあまり付き合いもなかったという場合なら、喪中にせず年賀状を送る場合もあるようです。
このようなケースなら、祖父に関係する親族には年賀状を送らず、友人・知人・職場の方々には年賀状を送るといった配慮をするのも良いでしょう。
喪中はがきは仕事関係にも出したほうがいいの?どこまでだせばいいの?
喪中で年賀状を出すことができない場合には、あらかじめ喪中はがき(年賀欠礼)を出します。
これは一般的には友人や知人・仕事で付き合いがあり、年賀状のやり取りをしている人に出します。
では親や兄弟・親戚など普段から交流のある親戚にも喪中はがきを送るのでしょうか?
喪中はがきは本来、「自分が喪中のため、新年のご挨拶やお喜びの言葉を述べることができません」というお詫びの意味で送るものです。
ですから、近しい親戚にも喪中はがきは送る必要があります。
喪中だったのに年賀状をもらってしまい、後から喪中はがきを送るのは失礼?
では、喪中はがき(年賀欠礼)を送っていない方から年賀状をもらった場合、どうしたらよいのでしょうか?
喪中であるにもかかわらず年賀状を受け取った場合には、松の内が明けた1月7日過ぎに寒中見舞いとして返信します。
寒中見舞いには、年賀状のお礼と喪中であったことを使える文章を添えましょう。
寒中見舞いに書き添える日付は投函する日付にします。
(年賀状に記入する元旦とは「元日の朝」を表し、元日とは1月1日のことを表しますので、寒中見舞いにはふさわしくありません)
喪中はがきをもらった人に年賀状を出すのは失礼?
こちらの動画では喪中はがきを出す時期だけでなく、喪中はがきの本来の意味・喪中はがきをもらった方への対応方法などを教えてくれます。
【喪中ハガキはいつまでに出すもの?市川愛の「教えて!お葬式」vol.5】
喪中はがきをもらった人に「新年おめでとうございます」といった年賀状を送るのは、やはり失礼にあたるので年賀状を出すのは控えるほうがよいでしょう。
しかし日頃会えない知人に年に一度近況を伝えることが多い年賀状ですから、松の内が明けてから寒中見舞いとして送る人も多いようです。
動画の中にあった「喪中お見舞い」を送るというのも良いですね。
寒中見舞いの書き方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
書き方以外にも寒中見舞いを出す時期やはがきの選び方などもあり、参考になりますので是非ご覧ください。
まとめ
身近な方に不幸があった際に出すことになる喪中はがきについて、紹介しました。
喪中となるのは一般的に2親等以内の方が対象ですが、親等以外の関係性などを考慮するのがポイントです。
また、喪中はがきは喪中であることを知らせるのが目的ではなく、新年のあいさつができないことをお詫びするものであることもわかりました。
喪中であることを既に知っている親戚にもきちんと出すのが礼儀です。
喪中であるにもかかわらず年賀状をいただいた場合には、松の内があけるのを目安に寒中見舞いを出すのがおすすめです。
反対に、喪中はがきを送ってくれた方に対して年賀状を送るのはやめておき、やはり寒中見舞いや喪中お見舞いを出すのがいいということもわかりました。
今年、喪中の方は12月に入るとなにかと気ぜわしくなりますが、一年のしめくくりをきちんとしてから新しい年をお迎えください。