毎年11月になるとインフルエンザの話題が出てきます。
そろそろ予防接種を受けないといけないな・・・といつもの病院に予約したら「去年と料金が違った」「違う病院に行った人に聞いたら料金が違った」なんてことがあります。
どうして料金が違うのか、料金によってワクチンに差があるのかなどを詳しく解説します。
目次
値段はどうやって設定されている?
毎年ニュースなどでもインフルエンザ予防接種が始まったという話題は耳にしますが、料金については全く報道されません。
実はインフルエンザワクチンは自由診療(保険外診療)のため各病院で料金を設定することができるのです。
そのため、病院ごとに料金が異なったり、1回目と2回目の料金が異なったりします。
料金設定の方法は様々で、自分のところをかかりつけ医にしてもらいたいために赤字覚悟の料金で予防接種を行っている病院や、逆に混雑回避のため、なるべく他で受けてもらいたいと、あえて高く設定している病院もあります。
他にも
・1回目をここで受けた人は2回目無料
・早期予約で割引
・ネット予約で割引
・院長や副院長がファンのスポーツチームが優勝した翌日は割引
・院長が宝くじで一千万以上当てたら全員1,000円
など、病院によって全く違います。
インフルエンザ予防接種・平均料金
上記では、病院によって予防接種の料金が違うことご説明しましたが、こちらでは、全国の平均価格をご紹介します。
インフルエンザワクチンの原価は約350円で、仲介業者の費用や輸送費などがプラスされて病院の手に届く時には約1,000円になっています。
(メーカーによって防腐剤の有無などで原価が変わります。成分に多少の違いがありますが、基本的な内容や効果に差はありません。)
多くの病院はそこに人件費などがプラスした料金を設定しています。
2014年の全国平均は以下の通りです。
病院 : 3,168円
診療所 : 2,945円
・12歳以下(1回目)
病院 : 2,702円
診療所 : 2,525円
・12歳以下(2回目)
病院 : 2,379円
診療所 : 2,160円
また、都道府県別の平均では宮城県の3,043円が最も高く、北海道の2,766円が最も安くなっています。
(成人、12歳以下全ての平均になります。)
こちらを参考にして、費用節約のために近所の病院を比較して安いところを探すのも良いでしょう。
しかし子供の場合、よほど高い料金でなければ安い病院を探すよりも受ける前の異常や、副作用が出た時に適切に対応してもらえるという点からかかりつけ医にお願いする方が安心です。
インフルエンザ予防接種は医療控除の対象になる?
インフルエンザ予防接種は残念ながら医療控除の対象にはなりません。
「医療費控除(応用編)」
しかし、例外があります。
持病などが理由で免疫力が低下してインフルエンザにかかりやすい人やかかると重篤化する恐れがあると医師に判断された人は医療控除の対象になります。
【参考記事】
一目でわかる医療費控除のための確定申告!書き方と申告までのまとめ
医療控除を受けるための確定申告、その書き方などはこちらを参考にしてください。
母子家庭には補助制度がある?その他の補助はある?
母子家庭では予防接種で数千円を支払うのは大きな負担です。
しかしインフルエンザの予防接種は自由診療(保険外診療)のため、多くの市町村では補助制度がありません。
一部の市町村では役所で証明証を受け取り持っていくと料金の一部を自治体が補助してくれるところがあります。
詳しくは各自治体に確認をしてください。
また、母子家庭に関わらず、勤め先の会社独自の補助や関連業種ごとに入る健康保険組合などで補助をしているところがあります。
金額や補助対象者が個人か家族か、補助を受ける方法などがそれぞれ異なりますので受ける前に一度会社に確認をしましょう。
他にも、自治体が12歳以下の子供や65歳以上の大人は費用の一部を負担しているため病院の料金設定があらかじめ安くなっていることもあります。
インフルエンザ予防接種・料金以外のことも知りたい!
ここではインフルエンザ予防接種の料金についてご紹介しましたが、ワクチンの効果や受ける際の注意点なども詳しく調べました。
ぜひ参考にしてください。
【参考記事】
インフルエンザの予防接種まとめ~料金・効果・注意点~ポイント解説
予防接種を受けたからもう大丈夫!と思わずに手洗いうがいなどを忘れずに予防も心がけましょう!