こんにちは。ライターの榎本です。
折りたたみ傘を何年も大切に使っていると、なんだか持ち手がベタつくようになったな…なんていうことがあります。
持ち手のベタつきが気になって、結局折りたたみ傘を使わなくなっていくことってありませんか?
他の部分が壊れていないなら、持ち手のベタつきだけ直して使い続けたいと思いますよね。
お気に入りの折りたたみ傘ならなおさらです。
特に人気のブランド傘などを愛用している場合には、それだけで処分するのはもったいない!
私も昔、傘の持ち手がベタベタになり、ウェットティッシュでふき取ってみたことがあるのですが、問題の解消には至りませんでした。
当時は自分の手汗や何らかの分泌物が原因?と疑いましたが、どうやら持ち手のベタつきの原因は素材の劣化にあるようです。
お気に入りの折りたたみ傘をなるべく長く愛用するべく、持ち手の嫌なベタつきを解消する方法を調べてみました。
目次
持ち手部分のベタベタを解消する方法
丈夫さとデザインが人気の折りたたみ傘、totes(トーツ)。
持ち手にはプロテイン塗装という特殊な加工が施されています。
プロテイン塗装とは、ウレタン塗料にコラーゲンを添加した塗装です。プロテイン塗装によって吸放湿性を高めて素材の状態を安定させ、手触りがよくなり蒸れにくくなっています。
しかし実は、これが劣化するとベタつきの原因になります。
ウレタン塗料が紫外線により劣化することと、totesの傘自体が丈夫で長年使えることによる経年劣化も加わり、持ち手がベタベタになってしまうようです。
劣化は避けて通れない道です…。
でも、少しでも劣化を防ぐ方法はないのでしょうか。
いろいろと探してみたところ、劣化を防ぐ方法がありました!
●ベビーパウダー
ベタベタになってしまった持ち手の部分にまぶします。
ベビーパウダーはもともと赤ちゃんの肌に使うものですし、カメラのレンズのゴム部分などの精密機器に使う人もいるので、安心な素材です。
ゴムは劣化するとベタベタになるので、持ち手がゴムの傘やその他ゴム製品などにも有効です。
●アルコール
無水エタノール、消毒用エタノールなど。
無水エタノールはその名の通り水を含まないエタノールです。
消毒用エタノールは医療機関などでも手指や器具の消毒に使われていますので、ベタベタをとる作業の他にも消毒用としても使えます。
アルコールの力でプロテイン塗装を除去することで、ベタつきが解消されます。
エタノールをティッシュや布に染み込ませて、ごしごしとこすります。
ベタベタにくっついてしまったホコリなども一緒にとれますので、ぜひ一度試してみてください。
※注意!
アルコールを使って作業をする際は、手袋をはめて換気をしながら作業してください。
totesの傘はどこで修理してくれる?
持ち手がベタベタになったというだけなら、先ほどご紹介した方法を試してみてください。
傘の骨が折れてしまった等の場合はプロに修理をお願いしたほうが良さそうです。
●販売店に問い合わせ
東急ハンズやデパートなど、totesの傘を取り扱っているお店や買ったお店に問い合わせしてみましょう。
totesのルールとしては、購入後3か月以内の故障なら無償交換、3か月以上経っていれば半額負担での有償交換となっていますので、修理というより交換になるかもしれません。
●傘の修理屋さん
長傘の簡単な骨折くらいなら、自分で直すセット等も売られていますが、totesの傘はちょっと難しそうです。
傘の修理店の他に、靴の修理や合鍵作製をしているお店でも傘の修理をしてくれる場合がありますので、問い合わせてみてください。
駅やデパートなどでよく見かけるミスターミニットは靴の修理屋さんですが、状態によっては傘も修理してもらえます。
純正のパーツはなかなか手に入らないものなので、修理可能なパーツがあれば、という話になります。
どんな傘でも直します!という職人気質な修理屋さんもあります。
完全に元通りということは難しくても、使えるくらいに修理してもらうことはできるかもしれません。
骨の折れ方や状態によって修理できない場合や、傘の修理は部品や修理代など、買った傘の代金より高くつく場合もありますので、依頼する先で修理の詳細と金額などをよく相談されると良いでしょう。(事前にしっかりと相談・確認をすることで後々のトラブルを防ぐことができます)
郵送で傘の修理を受け付けてくれるところもありますので、近所に修理屋さんがない場合は便利です。
こちらは郵送でも修理の依頼が可能な傘修理の専門店です。
夢工房ネット事業部
〒271-0092 千葉県松戸市松戸1295
TEL 047-382-6320
ホームページアドレス:https://yumekoubou.net/
郵送だけでなく、実店舗への来店での修理も受け付けてくれます。
修理可能な傘の割合は、なんと90%以上!傘の修理実績が日本No.1というのも納得です。
修理に関してはこちらの記事も参考になります。↓↓
●totes代理店に問い合わせ
どうしてもの場合は販売元の株式会社ドウシシャに問い合わせてみると良いでしょう。
株式会社ドウシシャ
お問い合わせ先
(株)ドウシシャ お客様相談室
0120-104-481(平日 9:00~17:00)
http://www.doshisha.co.jp/
ホームページもあります。
こちらはおまけ情報になりますが…
●DIY
自動開閉や折りたたみなど複雑な構造の傘は難しいですが、長傘の単純な骨折の場合はDIYも可能です。
簡単な骨折なら自分で修理できるかも!という方は、インターネットでも傘の修理キットが売られていますので、お試しください。
親骨が折れたぐらいなら簡単に修理できます。
傘修理セットを使った傘の修理方法は、こちらの動画で確認できます。
【~傘職人~傘修理セット】
このセットとペンチがあれば、初心者でも修理できそうです。大切な傘を自分で直すのも一つの方法ですね。
どうしようもないときは買換えを検討しよう
修理を試してみたけど、イマイチ気いらない。そんなときは思い切って買い替えることも検討してみましょう。
詳しくは、こちらの記事で↓↓
まとめ
持ち手部分のベタつきの原因は?
・プロテイン塗装
・経年劣化
持ち手部分のベタベタを解消する方法
・ベビーパウダー
・アルコール
totesの傘はどこで修理してくれる?
・販売店に問い合わせ
・傘の修理屋さん
郵送可能な修理店…夢工房ネット事業部
・totes代理店に問い合わせ
(株)ドウシシャ お客様相談室
0120-104-481(平日 9:00~17:00)
おまけ情報
・傘修理キットを使ったDIY(長傘の単純な骨折の場合)
totes(アメリカ・オハイオ州生まれのレイングッズブランド)の傘はメーカーでは修理の体制はあまり整備されておらず、新品と交換というケースが多そうです。
また、自動開閉や折りたたみ型の傘は長傘よりも作りが複雑で、初心者が修理することは難しいものです。
totesの本拠地である資源の潤沢なアメリカの風土には「ものを直して使う」という感覚があまり広まっていないのかもしれません。
それに対して日本は、世界屈指の循環型社会で、ものを繰り返し使う文化が根付き広まっています。(江戸時代には割れた茶碗を「金継ぎ」という技法で直して売る職人さんがいたほどです。)
私たちは、ものが壊れたら「修理しなくちゃ」と当然のように直すことに考えが直結しますが、この発想自体が日本の文化のあらわれなのでしょう。
日本には、傘の他にも靴や衣服などいろいろなものの修理屋さんがあることにも気づかされます。
海外の製品を選ぶ際には、その製品の生まれた地域のカルチャーや考え方が背景にあることを忘れてはいけないようです。
それでもtotesの傘は日本でもリピートして買う人も多く、それだけ好まれ支持されているということは、やはり魅力のある良い製品だということですね。
こんな風にものを大切にする日本で、壊れてもどうにか直して使ってもらえたら、totesの傘も日本にやってきた甲斐があると思ってくれることでしょう!